2016年2月1日月曜日

【frank】Spotlight Report取材

Spotlight Report取材


取材者:Jana Angeles
翻訳:@postmcrjapan

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紅茶派、それともコーヒー派?
うわ。絶対コーヒー派なんじゃけど、ちょっと胃がね、荒れちゃうんよね。ちょっと話長くなるけど、2年前ぐらいにボイストレーナーに色々とお世話なったんじゃけど、俺ほんま歌い方がわからんくて-そういうのよくあるかも(笑)-声って一番演奏しにくい楽器らしくて、ほいで俺的にはドラムが二番目なんじゃ。声帯が見えんけぇ一番難しいと思う-だって楽器って触ったりせんとどう動いとるか分からんけんね。それに声帯って自分のやること全てに影響されるんよ。天気が寒すぎたりとか、寝違ったりとか、寝不足とか、もう面倒なんよ。じゃけん俺のボイストレーナーが紅茶を勧めてくれた、紅茶の話ばかりされてくそ嫌いになったほどね(笑)。でも本当に効くんよ。少なくとも俺は効くと思うよ。プラシーボ効果かもしれんけどね。まぁでももしコーヒーが飲めたら、絶対にコーヒーを飲む。
当然、君は牛乳がダメだから豆乳かアーモンドミルクで飲んだりするでしょうね。
普段はブラックで飲むんじゃけどね。ブラックと砂糖が好き。
オーストラリア、そしてシドニーとメルボルンに来てくれたことはもちろんファンの皆さんがすごく感謝してます。これからのライブは楽しみですか?
ほんま楽しみじゃわ。今回はライブの興奮もあるけど、同時にみんなとのんびり話すこともできる―そういうのが好き。サウンドウェーブがキャンセルになったって聞いた時、めっちゃ落ち込んだんよ。ずっと楽しみにしてたオーストラリア旅だった。実は来る前に誰かと話してたんじゃけど、Stomachachesが1年半も出とるし、絶対冬に行きたかったのにうまくいかんくて。去年も行こうとしたけど、あいにくタイミングの問題で出来んかった。
開催してくれたUtopia RecordsとEureka、そして全てを計画してくれたレーベルに感謝じゃ。もうね、“ファッキンどうかしとるで”って感じなんじゃけどね、素晴らしいよ。楽しんでてほしい。曲をやって、そしてお喋りしたりサインしたり、なんでもあり。
来るのも一苦労だったらしいね。
オーバーに言っとるわけじゃないけどよ(笑)、ニューヨーク市が歴史上最高の積雪に見舞われてのぅ、26か27インチ(~68センチ)くらい。土曜日の夜の便に乗るはずだったけど、フライトが全部キャンセルになって、翌日まで欠便に。ほいで翌日出発したら、次は2時間遅れをくらっちゃってからやっとシドニーに到着したと思ったらスーツケースが行方不明に(笑)でもギターが無事到着したよ。
〝 子供の言う事にめっちゃインスパイアされて・・・〟

移動中に楽器がなくなったってミュージシャンあるあるらしいですね。

でもね、到着した時に空港のデスクで飛行機に乗る前の歯ブラシとかが入ってるセットみたいなやつもらったけぇ、とりあえずはなんとかなったよ。Paul(フランクのマネージャー)がわざわざ空港に戻って自分のスーツケースを取りに行ったぐらいじゃけぇのぅ。でも正直、こういうのが醍醐味じゃ。オーストラリアに行く度に何かしらのトラブルに遭うけぇ覚悟しとったわ(笑)
サウンドウェーブにブッキングされた時はもちろん、大規模フェスの観客の前でプレーすることを想像したと思うけど、観客の数が減ったとは言え、全員正真正銘のFIATCファンの前でこぢんまりとした会場でライブをすることになった今はどんな気持ちですか?
ある意味で嬉いよ。フェスはのぅ、ええもんじゃけど、好きかどうかというと実はそうでもないわい。到着すると会場は混乱しとるし、どうなっとるか誰も分からんし、前のバンドがオーバーしたとかトラブったせいで自分のセットが短くされたりとか、もう大変じゃ。ほいで25分のセットで15分経つと何も聴こえんし、モニターも壊れとるし、観客ものっとるのやら、のっとらんやら。
でもええとこもある。自分のライブに来れんかもしれん人たちの前でプレーができるし、ええバンドもたくさん聴けるし、会えたりもできるけど、やっぱり理想の環境からほど遠いわ。そして今は一つの部屋で数百人とアコギーのみのライブができることになって、それって最高やん。だってそういうアルバムじゃない、ドームライブとかができるようなアルバムじゃないよ。始めからそういうつもりも全くなかったんよ。じゃけんかえってうれしいわ、ほんまによかったと思っとる。
それにアコースティックライブの最大のメリットはやっぱり曲をもっとも生の状態で演奏出来ますね。フランクにとってアコースティックライブの魅力って何ですか?
まぁあんまりやっとらんけどのぅ。丸裸にされとるような感じじゃけんちょっと怖いんじゃけど、たぶん最初にやっとったやつが一番怖かったと思う。当初の考え方がちょっと間違っとったわ。だって何をどうすればええかか分からんかったわ。でもそれって当然じゃない?やっとるうちに分かるようになるけぇさ。ほら、自信がなくてもとりあえず売れるまでは自信満々のふりをしろってよく言うやん?そういうことじゃ。曲をもっとも生でベーシックな状態にさせるのがアコースティックライブの魅力。観客とちゃんと会話もできるところも好き。曲についての質問とか、観客の声が聞きたい。
君は本当に情熱的なミュージシャンだということがすごく伝わります。現在は新しい曲を書いたりしていますか?それと、今は何かにインスパイアされていますか?
めっちゃ書いとる(笑)不思議だよ、だってまさかこれをやることになるとは思いもせんかった。成し遂げたことに満足しとった。しばらくは移動せず、家で落ち着いた日々を過ごしながら全然別のことやろう、音楽なんか考えないようにしようと思ったんじゃ。そう決心した瞬間やっぱりまたこういうことをやっていた。今は出来上がった曲もあればまだ少ししか出来てない曲もある。あと2週間でレコーディングに入るけんワクワクしとる。13歳の時からずっと楽しみにしとったレコーディングセッションも予定しとるよ。
・・・信じとるなら永遠に追い続けることができる・・・〟
ミュージシャンとしてのインスピレーションはどこから来るんですか?
分からんよ、それがええとこなんよ。俺の場合はたぶん、ありとあらゆるところから来ると思う。俺はただ耳をすませればええ。目にしたパターンだったり、突然誰かに言われたことだったりするよ。最近は子供たちに言われたことや彼らの質問にインスパイアされることが多い。純粋すぎて、基本すぎて、逆に賢いわ。俺らってほら、木を見て森を見ず、って感じやん。 年寄りの病気みたいなもんじゃよ。ものごとをもっとも基本の姿にするにはどうしたらええの?基本の姿を見た時こそ、違うように見えてきたりすることもある。そういうことにめっちゃ感謝しとるわ。
子供はもっとも正直な生き物ですからね。言ってることの重大さが分かってないのに大人よりものすごく賢いこと言いますよね。本当、感心しちゃいます。大人として成長しているうちにお子さんたちにたくさん教えてもらったようですね。
ほんまにそうよ。自分はまったくクールじゃない、かっこつけても何の意味ないってすぐ思い知らせてくれるよね(笑)自分が成し遂げたことやTwitterのフォロワー数とか、そんなのどうでもええわけ。(親として)お前はまだウンチを拭いとるよ?ミルクあげとるよ?みんなそうなんよ。
私なんか大人の体をしたティーンエイジャーのような気がするんですよね、個人的に。
俺はこう思うんじゃ。25歳になるとすべてがめちゃくちゃになって、そして30歳になると自分は何も分かっとらんけどそれでええって分かるようになる。でもとある年齢になると〝うわっ今俺は親が自分を育ち始めた年齢じゃ。もっとしっかりしとると思ったのに!〟ってなる。みんながみんなで何も分かっとらんって初めて気がつく。ちょっとビビっちゃうけど、ちょっとホッとするよね。
人生のいいところは以外なところからいいことが起こる。以前はたくさんのバンドと組んでて、そして今はソロで活躍中。ソロになって一番のメリットは?
たぶんひとつのアイディアを、どんなに難しいアイディアでも、最後まで見届けられることかな。俺はバンドにおることが好き。人とコラボするのも好き。好きじゃけど、スタジオだとすぐまとめないアイディアは容赦なく破棄されていく。でも一人だったらそのアイディアを信じとるなら永遠追い続けることができる。それはめっちゃええことじゃけど、結局作業がまったく終わらん羽目になることも多い。最後まで頑張った結果、思った以上に良い仕上がりになったものもあるけぇ救われるよ。
異なるプロジェクトを積極的にやってきましたよね。その積極的なスタンスはFIATCでも健在です。そしてFIATCのライブに参戦したファンに大変ポジティブな影響を与えてるように思いますが、ファンから憧れの存在として見られるのはどうですか?
さっきの親は何も分かっとらんみたいなことだと思うんじゃけど、光栄なのは光栄じゃけど、ちょっと怖いよね。考えてみると〝まぁ、あのクズ野郎よりマシじゃけど〟って思う時もあるけど(笑)でも分かってほしいのは俺はみんなとそう変わらんってこと。人生ってただたくさんの瞬間のコレクションみたいなものだと思う。誰にも奪われることができないコレクションで、俺らが望むのはどうか良い瞬間や感動する瞬間がたくさんありますように、それだけじゃ。
今まではミュージシャンとして人生を変えるアドバイスを頂いたことはありますか?
もちろんよ。たとえば親父や祖父からもらった、情熱的でいろ、自分の仕事に誇りを持ってやれ、さもないと人の心を動かすことができん、そういう基本的なアドバイス。またすごい偶然でRalph Steadmanに会った事があるんじゃけど、その時は思いっきり〝大ファンです。今夜はライブやります。何かアドバイスはありますか?〟って言うたら、当時本を出版したばかりの彼が俺の目をしっかり見てこう言ってくれた。〝間違った音でも正しい音であるようにやれ。〟思い出すと今でも鳥肌立つわ。要するにルールなんてない、全てが自分次第じゃ。

2016年1月22日金曜日

【frank】SCENEZine取材

SCENEZine取材


取材者:Christian Ross(SCENEZine)
翻訳:@postmcrjapan

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SCENEzine

まず、僕らは長年あなたのファンで2014年のアルバムの中でStomachachesが特に好きだった。アルバムの出来栄えに満足していますか


Frank Iero

ありがとうなんて優しいこという、ほんま嬉しいわ。曲を書いた時はめっちゃわがままなアルバムだった。人生の一時のオーディオスナップ作りたくてね、じゃけぇ全ての曲を自分のレンズで通して作くろうとした。地下室で曲を弾いてる俺を盗み聞きしとるようなサウンドにしたかった。人に聴かせようと思わなかったけど、アルバムが出た今、ファンからの反応が予想以上にすごかった。


SCENEzine

フランクって音楽とアートが密接に関連してると思ってますよね?アルバムのカバーアートについて教えてください。


Frank Iero

その通りじゃ。聞いてくれて嬉しいわ。写真はHeather Gabelが撮影したもので見た瞬間、これだって思った。アルバムを表すような写真を長い事探してたよ、インパクトがありつつ、儚いような写真をね。


恐怖を感じさせるモノって怖いと同時に美しい。人生で何百回も通りかかる風景だけどちゃんと見たことがないようなモノ、この写真がその全てを表してくれるような気がした。Gabelは本当素晴らしいアーティストだよ。


彼女と協力してレイアウトを考えて、そしてセンターは彼女が撮った写真。

Stomachaches


SCENEzine

アルバムを聴いてると、The CureとNirvanaのようなサウンドがありますが、両バンドの暗くてファジーなサウンドに影響受けましたか?


Frank Iero

The CureとNirvanaのファンなのは確かじゃ。作曲した時頭ん中のサウンド90年代のオールタナティブにすごく影響されてたものだった。90年代で大半の音楽的好き嫌いが出来たけぇね。90年代に育てられたみたいなもんじゃ。俺は強いかつ儚いものを目指してた。いい意味で壊れてるみたいな、ね。そういう影響に気付いてくれて嬉しい。


SCENEzine

僕的にものすごく目立った曲のひとつは"Joyriding"だった。作曲はスムーズにいきましたか?そしてPVがすごく楽しそうだったけど、実際はどうでしたか?


Frank Iero

実は、あの曲が課題みたいなものだった。作曲する前日はジャーナリストと音楽公開の即時性について話してた。ミュージシャンが曲をリリースする前にどれほど一人占めしていいか、とか。曲を一人占めすればするほどリリースをためらったりとか。ほら、ミュージシャンとして完璧に終わったって思うから曲をリリースするのか、それとも もうこれでいいって妥協してからリリースするのか?そういう話してたけぇ俺はその夜曲を書いてみて、できたらすぐネットにアップすることを決めた。そうやってJoyridingが産まれた。たぶん当時書いてた曲を友人Matt Kellyに聴かせた理由、そしてアルバム契約に繋がった理由はJoyridingがあったからこそじゃ。俺はアルバムを作るつもりじゃなかったよ、でもあの曲をアップした時の反応がすごくて、めっちゃ勇気をつけてくれた。次のステップを踏む勇気になった。アルバムを出したのは結局、あの曲のおかげじゃ。


PVについてはね、アルバムから最初のシングルとPVをWeightedにしてとレーベルからの指示があったけど、レーベルが出したPV予算考えてたPVに合わなくてね。だから俺はこう提案したんだ。"Joyriding"のPVのアイディアもあるけど、もうちょっとお金をだしてくれればPV2本を同時に撮影できるけど、どう?ってね。それでレーベルからOKが出て2本のPVを撮影することに。家の裏庭で撮影用の部屋を建てて、そこで"Joyriding"を撮影してから次の日は"Weighted"を。楽しかったけど人生で一番大変な1日だったわい。部屋を建てて、撮影、そしてすぐさま解体。ほいで付いてた血をホースで流しててさ、もうめっちゃPulp Fictionみたいだったわ。そして翌日5時からWeighedを撮影するわけ



SCENEzine

"Weighted"は最初から白黒で撮影する予定だったんですか?
 
Frank Iero

そうじゃ。ピンバッジだけカラーにすることは後から思いついたんよ。ええ質問聞くね、気に入ったわ

 

SCENEzine

アルバムでは"Stage 4: Fear of Trying"という大変パーソナルな曲がありますが、曲であれほどの弱みを見せるって抵抗なかったんですか?


Frank Iero

俺は長い間、あの曲を出すのが正直怖かった。今回のツアーまでは毎晩歌えかったぐらいじゃ。あの曲をレコーディングした時はよう覚えとる、アルバムに入れるか入れんかすごく悩んだんよ。でも選択肢の中で一番怖い方が最終的に正解だって気がするんよね。じゃけん最終的にアルバムに。


(注)このインタビューはSoundwaveがキャンセルされる前に行われました。


SCENEzine

2016年のSoundwaveのご出演が決まりオーストラリアの皆さんはワクワクしてますが、いかがですか?楽しみにしてますか?そして最初からオーストラリアでツアーする予定だったんですか?


Frank Iero

早い段階からどこでツアーしたいかバンドと話しとったけど、俺は今回のプロジェクトでオーストラリアに行きたいってずっと言ってた。今回のプロジェクトとバンドだったら、オーストラリアに行くのが当たり前って思った。一年もかかって、長く待たせちゃってごめんのぅ。でもオファーが来た時、俺、ほんま嬉しかったわ。このレコードサイクルの最後を飾るのにぴったりのイベントだと思うよ。


SCENEzine
Soundwaveのラインアップはもう見られましたか?他にチェックしておきたいバンドは?

Frank Iero
見たわ、Moose Bloodが出るけぇあいつらのライブがまた見れて嬉しいよ。人生の中でもめっちゃ印象に残ったライブはGroezrockフェスでのRefusedセットだった。あいつらほんまやってくれるバンドじゃわ。ファンタスティックで憧れバンドじゃけんね。そいつらがトップ2じゃね。


SCENEzine

過去のオーストラリアでの思い出は?


Frank Iero

あるね。最後行った時はBig Day Outのフェスでプレーしたけど、たくさんのバンドが見れてのぅ、よく覚えとるのはThe Bronxのセットだった。セットを見てから同じ日にThe Bronxがまた違うMariachiセットやったんよ。その時に彼らの才能と苦しいほどの暑さの中でダブルセットをこなすスタミナに圧倒されたわ。やっぱりThe Bronxが好きって思わせてくれるような体験だった。毎晩彼らのステージが見れたのは最高の思い出じゃ。


SCENEzine


最近は"Instant Karma"の素晴らしいカバーをやりましたね。あの曲のように、そしてマイケミの曲のように、何10年も生き続ける曲って素晴らしいですようね。


Frank Iero
素晴らしいよ。アートの力を証明するようなことじゃ。人を感動させて、新しい世代をインスパイアできるモノがある。音楽なら言語や世代関係なく人を感動させる力があると思う。例えばさ、今回のツアーが始まる前にちょっとした実験してみた。俺の子供達がテーブルでご飯食べよったけど、そこで"Thriller"をかけてみた。そうしたら今まで曲を聴いたことがなかった娘の足がビートを刻み始めたんよ。そうせざるを得ないような感じでのぅ。するとみんなが自然と踊りだしちゃって、そこまでが動かされたってもう最高やん。そういう音楽は永遠じゃ

SCENEzine

マイケミの"I'm Not Okay"みたいに、世界中の人に大きな影響や感動を与えた曲のクリエイティブプロセスに携わったことについてはどう思いますか?


Frank Iero

そう言われるとなんか不思議な気分じゃ。俺には俺の全てのような深く愛して、影響を受け続ける曲がある。じゃけん、俺が関わった曲が誰かにとってそのようのになれるなんて、言葉になれんぐらいじゃ。自分が不老不死みたいな気分になるわ、最高の気持ちじゃ。


SCENEzine

Cellabrationの新曲について聞きたいけど、まだ早すぎるですかね


Frank Iero

まだ早いよ(笑)いや、あんね、今は色んな影響を受けてすごく書きたい時期なんじゃ。現にいっぱい書きよるよ。書きよるけど、話すわけにはちょっと、ね。いいもの見つけた、それを今からじっくりと掘り下げたいわ。


SCENEzine

マイケミやFIATCの音楽に救われたとファンから聞くとどんな気持ちですか?作曲する時はそのようなことを考えたりしますか?


Frank Iero

いやいや、作曲する時にそんなこと考えちゃいけん。ファンからそう言われるとすごく嬉しいよ。まったく違う国からのまったく知らない人がライブに来てて、君の音楽があったから色んな苦労を乗り越えたって言われるよ。その瞬間に絆みたいな繋がりが産まれる、信じれんぐらい素晴らしい気持じゃよ。作曲はやりたいからやるんじゃなくて、やれんと気が済まんけんやっとるんよ。俺には他に生きるがないけぇ作曲するんじゃ。呼吸すると同じ、息を長く止めすぎると死んじゃうと同じ、長い間作曲せんと大変なことんなる。頭ん中に聴こえるサウンドを出来るだけピュアに出すこと、そしてベストな自分でおること、俺はこれからもそうしていきたい。
 

SCENEzine

最後はオーストラリアのファンへのメッセージをどうぞ。


Frank Iero

Soundwaveでプレーすることをめっちゃ楽しみにしとるよ!ほんま待ちきれんわ。長いことこのフェスを待っとるけん。もし君が俺らのことを楽しみにしとるなら、俺らがその何十倍も楽しみにしとるよ


(注)このインタビューはSoundwaveがキャンセルされる前に行われました。


2015年9月10日木曜日

【frank】The Ultimate Rockstar Test (ケラング!より)

The Ultimate Rockstar Test - Frank Iero

取材者:Kerrang!
翻訳:@postmcrjapan




ロックンロールについて・・・

Q: 起きた場所で1番変なのはどこ?
A: 昔はかなりDIYだったけぇ変なとこいっぱいあったけどね。考えてみるとだいたいは〝さてと今どこかな?〟って感じだった。でもやっぱり日本かな(笑)到着するとまるで別世界にいるみたい。この世ん中でいっちゃんええとこだわ。日本で起きるっていうのはめっちゃクールだけど、ちょっと混乱させる経験だ!

Q: 飛行機で悪ふざけしたことある?
A: ないんじゃけど、一回は飛行機に乗らせてもらうように嘘をつかんといけんことあったよ。俺、親知らずを抜いてもらってから日本に飛んだんじゃけど、着いたら口の中の傷口が開いちゃって、鼻から大量の血が出とった。病院に行ったけどマネージャーが帰れっていうんよ。ほいで出国審査に通れるように病気じゃないふりをせんといけんかった。

Q:今まで一番高額の買い物は?
A: そりゃ機材じゃね。金額は言いたくないんじゃけど、1963年のFenderと1965年Orangeヘッドとキャブを同時買ったことがあるんよ。ギターを手にとって作曲し始めたらもう買うしかないって思ってさ、そんでアンプに繋いだらもうこれは運命じゃ、両方ください!と買っちゃった。


音楽について・・・

Q: WeightedのPVに出るGradyville Funeral Homeの看板に何と書いてある?
A: "1981年より、お別れの挨拶にぴったりのホーム" それ、俺が考えたやつなんじゃ。でも看板に書いたのは俺じゃないよ。撮影がバタバタでその時は俺撮影されてた。

Q: 次のLeathermouth歌詞の続きを答えなさい "I'll take an ear to feed the pigs..."
A: "I'll bleed them all just to get my fix" 答えられただけで奇跡、久しく歌ってねぇわ~!

Q: Three Cheers for Sweet Revengeの10番目のトラックは?
A: It's Not A Fashion Statement...? 違う?正解できんじゃろね、あのアルバムに何トラック入ってるかわからんもんね。

もしも質問・・・

Q: ライブ中、昔の彼女が過去の過ちについて君を責めはじめた。ライブ後、君は逃げるの?それとも謝るの?
A: えっまぁ、逃げやしないけど、彼女を無視するじゃろね。だって妻とはもう13、14年間もの付き合いじゃけぇ、その元カノとやらにひどいことしたとしてもだいぶ昔の話よ。その時にもし謝ってなかったらもうとっくに時効じゃろ。

Q: 宇宙人にさらわれるか、モンスターに襲われるか、どっちがマシ?
A: モンスターじゃね、だってプローブされる心配ないけぇ!今までプローブされてない記録をこれからも守り続けたいけぇね。そしてモンスターから自分の身を守ることに精一杯頑張る。必死で戦うし、足速いけぇやられそうなら必死で逃げる!

Q: ジーンズと黒い服が突然禁止になった!君のクロゼットはどうなるの?
A: うわ、さびしくなるじゃろね!俺、山ほどのジーンズ持っとるし、全部膝部分が破れとるんよ、わざとじゃないけどさ!たぶん禁止になったらもう四六時中パジャマしか着んよ。ステージにもいけそうじゃし、正直に言うと、家におる時はどんな服よりもパジャマ着よるけぇね。膝部分はそのままにしときたいんじゃけど。


哲学的な質問・・・

A: 木って記憶あるの?
F: もちろんよ!木に傷跡があったりする、そして傷跡=記憶みたいなもんじゃけん。俺は大自然がそこまで好きじゃないけど、キレイな空気が好きよ!今の家に引っ越した時、裏庭は木だらけだったけぇ、そいつらの最後の記憶が俺だったんじゃろね。仕方ないもん、だってチェーンソー使うのがめっちゃ楽しかったんじゃもん!

2015年7月10日金曜日

【frank】Voice & Verse Podcast

オリジナルpodcastはコチラで拝聴できます


Vice & Verse Podcast ft. Frank Iero


取材者:Evan Lucy
翻訳:@postmcrjapan

長いため、だいたい和訳で失礼します。

Frank(以下F):どうも、Frank Ieroです。こちらはVice & Verse Podcast。

Evan(以下E):やぁみんな、Vice & Verse Podcastエピソード35へようこそ!MCを勤めさせていただきます、Evan Lucyです。君たちの好きな曲の裏話をご紹介するよ。今週のゲストはニュージャージーロックバンドMy Chemical Romanceのギタリストとして有名なミスターFrank Iero。しかし彼の音楽キャリアーはそこでとどまらず、LeathermouthのフロントマンとしてもDeathspellsの半分としても活躍してきました。去年の8月にIeroがソロアーティストとして初のアルバムStomachachesをリリース。曲のスタイルはマイケミと異なるが、力強くてかっこいい。Silver Spring, MDにあるThe Fillmoreの楽屋でIeroを取材させていただきました。父親になってどう変わったか、大人気バンドの解散後またゼロからやり直すことや、リードシンガーになって視点はどう変わったのかについて聴いてみた。では、始めよう。

E: 去年はstomachachesをリリースしたが、大半のファンはどんなサウンドになるか分からなかったと思うんだけど・・・

F: 俺も(笑)

E: だって―これは僕の意見なんだけど―君はアルバムを出すつもりで書いたわけじゃないでしょ?

F: そのとおりじゃ。間違ってないぜ(笑)そのつもりまったくなかったけぇ。長い間病気とかで苦しんでた後、またクリエイティブな何かをすることが目的だった。苦しみは芸術性を生むとかいうけど、俺の場合は違う。もうしんどくて何もしたくなかったんよ。なんかもう自分じゃないみたいな。だってアーティストって自分が作り出したものによって存在価値を感じるけぇ、何も作ってないとか作ってるものに納得いかんと、存在価値ゼロ、みたいな。じゃけぇ俺は強気で自分にこう言った:もううんざりじゃわ。しんどくなったら何か作れ、と。

それがうまくいったら気持ちよくなれるし、調子だってよくなる。そうしたら気付けば12~15曲も書いてて、友達に聴かせて、そして出してほしいというレーベルが現れて・・・

E: いつ頃なの?その話。マイケミがまだ解散してない時とか?

F: いや、その後じゃ。マイケミがまだ活躍してて、アルバム製作中で、スタジオでね。LAで友達Jamesと一緒に住んでたけど、俺らはDeathspellsというプロジェクトをやり始めた。あれはマイケミ解散後でも続いて、ちょっとツアーしたりしてからJamesがReggie and the Full Effectというバンドを始まったんよ。彼がそれでツアーしたら、俺がアルバムとなる曲を書いてた。

E: なるほど。自分の存在価値は自分が作ったものによるって言ったけど、君はマイケミのフロントマンではないけど、君とGerardがそれぞれのアルバムを出して、そして恐らくGerardのアルバムにはよりたくさんの期待があったと思いますが、サウンド的にとか―

F: じゃろうね、もう絶対そうじゃった。

E: 彼がフロントマンだったからね。君の場合はアルバムを出すつもりじゃなかったにせよ、マイケミっぽくするプレッシャーは感じました?

F: 俺の場合、人を感動させなきゃというストレスはまったく感じなかったし、とあるサウンドにしなきゃという義理もまったくじゃった。あんたの言うとおり、シンガーが一番注目される。俺の場合、あ~たぶんこんな感じのアルバムだな~って思ってた人はおらんかったけぇまったくプレッシャーはなかった。自分のやりたいようにできて、自由で楽しかった。

E: たぶんあのマイケミサウンドはみんなが集まって話し合う時こそ生まれるんだろうね。

F: そうなんよ。そういうことじゃ。元マイケミメンバーひとりからあのサウンドを期待しちゃダメじゃ。あのサウンドはあのメンバーが一緒におる時にしか作れない。

E: 君はマイケミにどんなサウンドやスタイルを?

F: え~っとイライラとか?(笑)いやいや、なんじゃろ?あの時のアルバムを聴くとね、曲はサンドウィッチみたいに思うよ。上にはボーカルメロディーあるじゃろ?そして下のパンはオペラちっくなコードプログレッション。そんで俺はその間で遊んだりするんよ。じゃけ、ボーカルをサポートするギターや、ボーカルを突き刺して刺激するようなギターは全部俺じゃ。

E: じゃ君はチリソースみたいなのかな?

F: そう!(笑)

E: サンドに例えるとね

F: そうじゃね、チリソースかもね。ソースよりもうちょっと粘り気があるかな、ね?(笑)

E: ちょっと放置しててね

F: そうそう、ちょっと腐らせてね、キムチみたい!そうじゃ、キムチみたいじゃ!発酵されとる(笑)

E: それで、みんなとコラボするような環境から一人で作業するような環境になって、やっぱりもうひとりいたらアドバイスくれるのにな~とか、手伝ってくれるのにな~って思う時あった?

F: そうじゃね、まぁひとつとして同じ曲はないと同じように、ひとつとして同じ作曲作詞プロセスはない。でも一人の時はすぐに反応がもらえる喜びがないし、フィードバック―たとえば今のやつは今すぐやめたほうがいいよ、もう二度とそんなのやるなとか―もすぐにもらえんし、これめっちゃええわ!って言ってくれる人もおらん。ずっと自分を感心させようとしとるけど、もし俺みたいに自己嫌悪なドM野郎ならほんま厳しいんよ(笑)。でも俺にとって一番大変なのは編集。若い時から俺は〝書いたなら絶対曲に入れなきゃ〟という間違った考え方を持っててさ、

〝だって書いたもん!〟

〝・・・だから?書いたのはええけど言いたいこと全部口で言わなきゃならんっていうわけじゃないよ〟みたいな感じで。そういう時は何も言わん方がベストなんじゃ。

E: 若い時のレコード作りと同じだろうね。持ってる曲をすべてアルバムに入れたがるもんね。

F: そう!例えばさ、俺、今で鮮明に覚えとるけど、人生で初めてやったバンドのことじゃけど、俺らは曲書いたりカバーやったり、とにかくプレイしたかったんよ。ダンスとかやったけど、やっとちゃんとしたライブみたいなのがあって、友達の友達の誕生会みたいなやつ。セトリ作ったけど、その内容がね、知っとる曲全てじゃった。30曲もやってさ、誰が聴くんかい?!みたいな感じでさ、誕生日の女の子がかわいそうで(笑)俺らはまるでドームライブやっとるかのようにやってさ。やらんでええっつーの、そんなの。作詞作曲もそうじゃ。書いたパートを全て入れんでもええ。いっぱい書いて、丁寧できれいに仕上げた曲を書こうとするのはええけど、終わったらちょっと離れてみて、そして本当に何が言いたいのかよう考えること。それがベストじゃ。

E: 聞いたんだけど、君ってどんな楽器でもできるって?

F: いや、まぁ、中途半端にね。よくいうやん?私はアーティストだから、たとえティッシューの箱でも音楽を奏でるさって(笑)でも自分の限界を工夫するのが好き。全ての楽器が完璧にできるか?いや。でも頑張ってやってみるよ。

E: 10年・・・以上もヒットロックバンドでギターをやってきたんだけど・・・

F: そんな言い方すんなよ~(笑)

E: 褒めてるよ、だって君ネガティブすぎるもん(笑)やっぱり曲作りはギターから始まるの?

F: そうなるかなと思ったけど、stomachachesのほとんどはベースとドラムプログラムから。パソコンでドラムを設定してベースを合わせた。ギターはその後。たとえばstitchesのギターパートはほんまどうでもよくて初回のレコーディングを使ったもん。その時はまだどういう曲になるか分からんかったし、よく聴けばそれがすごい伝わってくるよ。やり直したい部分もあるけど、編集よりは一瞬を捉えることが大事だった。作曲に正解はないと思うんじゃけど、構成があるよね。曲を始めて聴く人がその構成に反応するんよ。たとえば2番でちょっとフェイントする時、観客はサビを欲しがるけど、ないんよ。あ、そっか、正しく書いてないもんね、この曲!みたいね。みんなの反応は間違ってない、この曲が悪いんよ。じゃけ好きなんよね。

E: いわゆる〝2番サプライズ〟ね!

F: そう!あの曲の構成はね、たぶんこんな感じ:Aメロ、Bメロ、Cメロ、Dメロ、サビ、みたいな(笑)もうめちゃくちゃ。じゃけバンドメンバーに見せた時は大変じゃった。

〝これライブでやるけぇ!〟

〝意味分からん、この曲〟って。

E: まぁでもマイケミも教科書どおりの曲もなかったもんね。

F: ほんまやね。

E: ポップな部分あるし、基本の構成もできてたけど、時間が経つにつれもっと自由にやるようになったと思うよ。

F: だったそれが醍醐味じゃもん。ひとりひとりがアーティストとして成長して、そしてバンドとして色んなことを試して自分らのスタイルにする。バンドを始める時に好きなのはまず、どんなバンドにするか、そして音楽界のレジェンドはどう作詞作曲したかを調べること。その次は知ってることをすべて忘れて、自分の心の声に従うことじゃ。

E: 人のやり方を勉強したり、意識したりする?

F: そうせざるを得ない気がする。最初はどうでもよかったんじゃけどね。でもそのうちにね。ボーカルをやると一緒じゃ。やるまではどんなに大変なのか分からんかった。やることになったからにはちゃんとせんと。ちゃんと勉強した方がいいことだと思うよ、他の人はどうやってやってるとか。ミュージシャンのためのバンドだってある。聴くとさ、うわ~きっと今のあれのすごさ普通の人には伝わんないけど、ほんますげぇわ~。自分のアートに誇りを持たなきゃね。

E: たぶん君の声のための作曲と、Gerardの声のための作曲って―

F: 全っ然違う。

E: 違う方法でやるから刺激的とか?

F: あのバンドで12年もおったけど、ボーカルがどれほど大変だとか、まったく気付いてなかった。今は何?7つ目の公演かい?ふざけとる?こんなの誰が毎日やるん?この年齢で?(笑)もう声が出ないわ。めっちゃ大変なんよ。バンドの中で一番大変なのはボーカルとその次はドラマー。その理由は全ての責任を背負っとるからじゃ。声が出ないとバンドがうまくいかない。そしてドラマーが間違えると構成が崩れる。あのバンドにおった時はなんとも思わなかったのに。自分で作曲、そしてレコーディングしてからライブでどう演奏するか考えるってこれが始めて。とすると、ライブでやると曲はアルバムより45%ぐらい違うと思うんよ。クレイジーじゃわ。もし曲をやり直せるチャンスあったら絶対そうするけど、やり直すチャンスがないからこそええかもしれんね。

E: まぁよくいうでしょ?完成された曲が存在しないってさ。ずっと進化しつづけてる。

F: ある意味で諦めなきゃいけんね。完璧じゃないけど、俺は納得したし、人が聴いてもええわ。そんな感じで諦めないと。

E: そして次回は7晩連続歌うことを配慮にして作るとか(笑)

F: そうそう!(笑)

E: もっと歌いやすい感じで(笑)

F: それがね、難しいよね。自分の強いとこを弱いとこ把握しとるけぇ、作曲しとる時に自分の強いところだけに集中した方がいいのか、それともわざと自分をめちゃくちゃにして自分を追い詰めるか、ね。

E: 君、ドラムもやるよね?

F: 下手くそじゃけどね。親父はドラマー、祖父もドラマーじゃけ、ドラムから始めたけど、俺はあの二人にはかなわんけぇあんまドラムやらんかったけど、アルバムで少しやってた。

E: アルバムの曲のほとんどはベースとドラムプログラムから始まったって言ったけど、joyridingでそれがよく分かるんだけど、曲はみんなそういう思いつきで始まったの?

F: そうじゃね。あの曲はね、朝3時にインスピレーションがきてて、ベースと初めて習ったギター中心のドラムビートから始まった。それに合わせてギター弾いたと同時に取材者と話してた、作曲とか曲のネット配信についてね。ほいで俺がじゃ、今から曲を書いて、形になったらすぐネットにアップするわ。曲を嫌いになる隙間を自分に与えないようにね(笑)そして次の日はあの曲をアップしたよ、まぁデモだったけど。今となってはアルバムの中でかなり好きな曲になったわ。

E: デモ病の人いっぱいいるからね。君もかい?

F: 俺もよ

E: 曲をいじりにいじって

F: いじってもいじっても納得いかん、ね。デモのサウンド知っとるけぇね、それに縛られて。じゃけstitchesとかが好きかな、デモのギターが入っとるけぇ。音楽への最初の反応ってなんか美しいよね。その勘はだいたい合っとるもんね。

E: アルバムで最も好きな曲はguiltripping―

F: 俺はあんま好きじゃないよね~

E: あっごめん(笑)

F: ええんよええんよ、理由はきっと違うけぇね 

E: まぁ初期Weezerにちょっと似てるかなって思ってた、あの雰囲気がね。この曲のストーリーはなんだい?そしてなんで嫌いなのか?やりづらいとか?

F: まぁ、曲はみんな自分の子供みたいでさ、もちろんみんな好きなんじゃけど、あの曲は本当大変でさ、書くのに一番時間かかったやつじゃ。アルバムのリスナーとして聴くと、たぶんあの曲は一番完成された感があると思うんじゃけど、ライブでやるとね、うわ~どうすりゃええんじゃ・・・って感じなんよ。だって曲を書くまでのあの苦しい気持がまだ心の中に残っとるけぇ。たまに〝もうこれがベストだ、ベストを尽くしたわ〟って思ったり、ためには〝もう二度とやらん〟って思うもん。

E: 歌詞に悩むタイプ?

F: 悩むわ~自分に厳しいけぇね・・・

E: 悩んでる時にどう前に進む?

F: すごく誇りに思う歌詞もあれば、まあまあのもあるし、ダサいのもある。でもそれも必要だと思う。たまに伝えたいことを伝えるにはちょっと恥ずかしいことやダサいことが必要なんじゃ。若い作曲家にアドバイスをしようとするなら、最悪の一曲を書いて。自分が思うもっとも恥ずかしくてダサい歌詞を書いて、そんで二度と聴かんでええように引き出しにしまっとけ。

E: そうだね、自分の理想を知る前に何が理想でないかを知るのが大事だね。

F: そうね。でもあの曲はね、特に難しい曲じゃ。人に背負わされるプレッシャーについての曲で、感情的なプレッシャーとかね、そしてそんな中で頑張ってその人を支えようとするけどね、あれだよ。人は必ず自分を治したいとか、よくなりたいと思わないんだよね。そういう人にとって、他の人を道連れにするのが慰めになるんよ。そういう曲じゃ。

E: 胸を締め付けるような曲が多いんだよね、アルバム。

F: ん~そうかな。なんじゃろ?これめっちゃ暗いよねってよく言われたけど、俺はそう思わんかも。中には光が見えて、励みになるようなアルバムだと思っとる。

E: もしかして人は君が過去12年間やったことから判断してるかもしれないね。

F: そうかもね、どうじゃろ(笑)

E: さっき曲は子供みたいだって言ったけど、今日は父の日だね!ハッピーファーザーズデー!

F: ありがとう!

E: 子供は3人だったっけ?

F: ああ、そうよ。

E: 父親になって―

F: あれ?誰が一番好きか聞かんのんかい?(笑)

E: 父親になって、自分の仕事のやり方は変わった?

F: もうね、全てが変わったわ。あんた、子供おるか?

E: いや―

F: よし、じゃ、子供は欲しいんか?

E: いつか、ええ。10年後とか、ね。

F: まず、100%心の準備が出来たとか、ないよ。心の準備が出来たと思っても、出来てないよ。出来ないよ。だって全てが変わるもん、でも想像もつかないぐらい素晴らしいように変わるんよ。もう人生が180度変わるけぇ。でもほんま素晴らしいよ。考え方だって全然変わる。今の俺はもっと感情的で、もっと共感力を持っとる。クリエイティブ的には自分の時間を見つけるのが大変じゃけど、ほんまにやらいたいなら時間を無理やりに作るしかないけぇね。でもね、子供たちによくインスパイヤーされるんよ。例えば最近はなぜか知らんけど息子が思いつきで歌を歌いだしてさ、それが引き金になって今じゃ曲になるかもしれん。

E: 息子と初めてのコラボね。

F: そうそう。娘Lilyとも同じ事があった、ほらBFFで。数日前も(FIATCの)ニュージャージー公演に3人とも来てステージで歌ったんよ。

E: かわいいね~

F: ほんまいうとね、やると思わなかったんよ。ビビって近寄らんかな~って思ってた。で、俺がマイクで最後の曲だって言ったら、ステージの脇で娘の一人が泣き出してさ。慌てて彼女のとこに行って、〝どうしたん?〟って聞いたら、彼女が〝バンドに入りたかった〟って。で俺が〝じゃやろうっか?〟って。最高じゃったわ。

E: 今ならお子さんたちってパパの仕事をより理解してるかな?

F: う~ん、ちょっとかな。カッコいいって思っとるかどうか分からんけどのぅ(笑)パパは曲を書いてツアーしたりするって分かり始めたけど、ツアーのことはあんま好きじゃないね。ツアーバスがめっちゃ好きじゃけどね。Lilyはめっちゃお父さん子、俺がおらんと嫌みたいな。Cherryはお母さんがおったらそれでええみたいな。しかし息子はね、ちょっと落ち込んでたんよ。〝すぐ帰るけぇね〟って言ってあげたら、〝そっか!パパがツアーに行って、僕にネズミ、Cherryに猫、そしてLilyにハムスターを買わんといけんもんね!〟って言うんよ。要するにペットを買うためにツアーしてってことね(笑)

E: でもさ、猫ってネズミとハムスター食べるよね(笑)

F: じゃろ?ムリじゃ(笑)

E: マイケミの頃の音楽とか、いつお子さんたちに紹介すると思う?あとお子さんたちがいつか聴くからって、音楽の内容って変わる?

F: それね、危険な考え方よね。そんなのしたら、リスナー全員を意識して曲の内容を考えんといけんくなる。ほんまに言いたいことを歌詞で和らげることや誤魔化すことは出来ると思うんじゃけど、メタファーを使ったりとか。でも子供が聴くからって書きたい歌詞を遠慮することなんて出来んね。子供達が成長してもう少し理解できるようになったら聴けばええけぇ。

E: いつかは分かるっていうことだね

F: そのとおりじゃ。マイケミに関しては、なんかまだあいつらにはどうでもええみたい。5分ぐらい聴いてくれるかもしれんけど、その後は〝もうテレビ観ていい?〟みたいな(笑)

E: 〝これすんげぇ頑張ったのに!感心しろよ!〟みたいな(笑)

F: まったく感心せんよね~アナ雪の主題歌とか書いてない限りは興味ないんじゃ。

E: では、セカンドアルバムは?

F: Cellabrationアルバムになるかどうか分からんけど、またアルバムを出すと思う。ちょっとアイディアがあってのぅ・・・言ったらきっと実現せんけぇ言わんけど、アイディアがある。

E: ならばどうしてCellabrationのアルバムじゃないと言い切れるかい?

F: アルバムごとにバンドが変わったらどうかなって。

E: 面白いね。過去にもやったね。

F: そうそう。新しくスタートするのが一番楽しいって思う。どういうバンドにするんだとか、ね。じゃけ俺はよう新しいバンドを結成するんじゃ。大好きじゃけぇさ。今回は初めて自分の名前でソロプロジェクトやったけぇ、バンドが俺なら今後出すアルバムはどんなアルバムでもみんな(stomachaches)のフォローアップに過ぎん。じゃけぇ本でも短編映画でも俺がスーパーに行くとかでも、俺がやったこと全てがフォローアップになるんよ。それで、うん、最近がよう考えとる。こうじゃなきゃいけんと自分が思うやり方から飛び出したくて、純粋に楽しいこと、そしてちょっと変わったことやりたいんよ。

E: バンドにいるのはいいけど、たまには個人のアイデンティティも尊重するべきよね。

F: そうなんよ。そうやって自分を見つけたけぇ、それならとことんやるしかない。

(終)







2015年6月26日金曜日

【gerard】【動画】Periscopeでおしゃべり

6月17日にPeriscopeにて生放送されたGのおしゃべり。





元の動画はコチラ。


翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:@shelly1904

Periscope生放送

クリスマスにリンジーからコーヒーメーカーもらった。素敵だよ。これが使ってるマグカップだ、見えるかい?日本で買った。マイキーウェイはこれが好き。たぶんあいつにやる。僕たちマグいっぱいあるからね。さて、これからは僕の一日が始まるんだけど、いや、まぁもう始まってるけど、それでちょっとアンブレラアカデミー書こうと思ってるんだ。で考えたわけ、君たちにオフィスを見せようかなってね。もうちょっとコーヒー飲んでからやろっかな。うん。そういうことだ。君はどうだい?いい一日過ごしてる?そうだといいね。

あっギター見せてあげよう!これ、レイトロにしばらく貸してた。これ、古いカウボーイのギターなんだよ。見えるかい?eBay(オークションサイト)とかで買えるけど、もともとは子供用でさ、こいつはLone Rangerモデルだ。でも音色が面白くてさ。ずっとチューニングしてないダメなんだけどね。でもこういうもの探してんならいい音色だぜ。はい、終わり。あっもうひとつギターあるよ。ちょと待て。これマジでいいやつだ。David Gilmore Stratacasterだ。Chicago Music Exchangeで中古で見つけたんだけど、オール黒だ。ピックガードも黒。色んな面白いフィーチャーもあってさ、このスイッチとか、後ろも開けっぱなしでかっこいいし。音色もすごくいいの。ちょっとアクションを直してもらわないといけないけど。クールだぜ、マジで大好き。最高さ。そんでとてつもなくうるさい。まじで音がデカイの。Chicago Music Exchangeで色んなアンプにつないでみたけど、マジで惚れた。本だってついててさ、僕はね、普段はStratacasterなんぞ弾かないんだけれどもね。僕はTelecasterとJazzmaster弾くんだけど、いいStratacasterを持った方がいいよね。こいつは作られたStratacasterの中でかなりベストだからね。しかもすんげー安かったの。ということで。他に何があるかな?

 そうだね・・・もうちょいコーヒー飲んで~(カメラ目線で飲む)いや~うまいわ。素敵。あっこれがね、もうギター見せてばかりだけど、これはFenderが僕のために作ってくれたギターだ。Scholtzさんがね。君はこいつの写真見たけど、これマジでクールだぜ。スーパークールだぜ。音ももちろん最高。グレッチピックアップだからすごくユニークなサウンドだ。(しばらく弾く)最高。弾いた感じ最高。1枚板みたいな体あってさ、ヤバいよ。ネックも大好きさ。ネックはTelecasterモデルだからもうクレイジーだよ。だってだってリバースJazzmasterのボディでネックがTelecasterだぜ。僕の好きなもの二つが一つになったよ。素敵でしょ~?素敵だよ~(時々言葉がちょっとオネェっぽい)

よし、オフィスでも見せてあげよっかな。パソコンね、おっ見えるね、パソコン、え~あっ例のStar Wars RPGだ、今プレイしてるけどスーパー楽しいよ。他には~これはね、大好きなの、参考のために近くにおいておきたいものだ。たとえばお気に入りの漫画とか。みんながよく気付くのはこれ、アキラね。日本語版なんで英語じゃないんだけれども、いいところは色がついてんだよ。こんな感じ。紙の淵に黄色とかベビーブルーとか全部色がついてる。かっこいいよ。これが大好きなDuneだ。そんでこれもRPG。こいつはおもちゃで、おもちゃかっ!(笑)これは僕のMicheal Moorcock小説コレクション、Elrickとかね。これはホリデースペシャルのBoba Fettだ。色使いに惚れて今ハマってるわ。後は~これはEisner賞、あれはHarvey賞、そしてこれは全てレコードだ。ここに全てのレコードが入ってる。大半はリンジーのものだけどね。そしてこれは初めてOxford Unionでスピーチした時の写真だ。この前もまたそこでスピーチをやらせて頂いたけど、すごく楽しかった。あっ!そしてこれがね(笑)オタクのものばかりだな~こいつらは例にジャンボStar Warsフィギュアたちだ。大好きだわ。ハマったわ。今はバウンティ―ハンターだけなんだけど、もう少し持ってる。

一番好きなレコードって?見せよっか、どこいったかな?この辺だと思うんだけど・・・一番好きなやつか・・・この辺なはずだけど、プレーヤーの近くにおいてない限り・・・あっあった!David BowieのLowだ。一番好きなBowieアルバム、いや、まぁ、好きなアルバム3つあるけど、Desert IslandはIggy Stardustだけど、好きなBowieアルバムはLow、そしてもう一つはStation to Station。その二つを行き来たりするよね。今日これかけよう。これはリンジーがクリスマスにくれたレコードプレーヤー。ヤバいよ。かけるね、ちょっと待ってて。しばらくこれを見といて。オリジナルプレスだから山ほどのプラスチックにくるんであるよ。でもオリジナルだから音がすんごいのよ。全然違う感じだからこそこのレコードがいいんだよ。リンジーもこのいいスピーカーをくれたよ、彼女最高さ。はい、じゃこれがLowね。これもあって、これはリンジーが作ってくれたすごいやつ。彼女のアートが大好き。これプリンターね。コーヒーポッドがなくて、もっと、もっと買わなきゃ、いや、もう頼んだから来るはず。これは例のエスプレッソメーカーね。ちょっとドア閉めるね。

これはオフィスの客間だ。いいでしょう、こういうの。そしてご存知のとおり、マウスキャットだ。こいつを近いとこにおくのが好き。なんかハッピーになれるわ。そうだね、これが僕の毎日だ。オフィスにいながら色んなことを一日中書く。音楽書いたり、コミック書いたり、絵を描いたり、そしてもうちょっとコーヒー飲むね(カメラ目線キラリ!)これガソリンスタンドで一本飲んだけど、今アイスコーヒー出してるよ~がぶ飲みしてた。よし、これからはDavid Bowieを聴きながらコーヒーを飲むぞ。

メールを返すね。これは友達のJasonから。今日ユニバーサル(スタジオ)で大セールやっててさ、衣装とか道具とかさ。彼は鎧のセット買ったって。すごいね。ほかに何があるんだろう?今いろいろあってさ、新しいアンブレラアカデミーを書いてる真っ最中でしょう?そしてもう一つのコミックも書いてるし。それはたぶん9月のNYコミコンで発表されるかな。行けるかどうか分かんないけど・・・行けないね、ロシアにいるわ。めっちゃ楽しみだ、ロシア。前回本当に楽しくてさ、マジカルだったわ。全てのライブが素晴らしかったよ。ロシアがなんかすごい印象に残ったわ。他に他に・・・コミック二つと、もうそろそろ音楽のセッションあるし、あれも楽しみだ。そして監督業もちょっとやろうとしててさ、きっと楽しいと思うよね。うまくいくかどうか分からんけど、うまくいくと思うよ、なんかいい予感がする。そのぐらいだね。今はすごくクリエイティブモードに入っててさ、とりあえずたくさんのものを作ってて、全ては来年に完成するはず。なかなかエキサイティングだね。理想なのは今年からアンブレラアカデミーを出すことだが、Gabrielがね・・・

Gabriel Baは最高のアーティストだ。コミックも地元で風刺的な絵もやったりさ、彼のおかげで僕の仕事がいつもエキサイティングでさ―ちょっと音下げるね―そうだね、彼のおかげで僕の仕事がスーパーエキサイティングで一緒に仕事できて光栄だ。しかも仕事が早い!だから僕は彼よりも数話ぐらい、3~4話ぐらいリードしてないとすぐ追いつかれちゃうの。でも僕らは早くアンブレラ出したくてワクワクしてる。予定はね、2週連続で出してから間に2話ぐらい挟んむって感じだ。あれは楽しみだ、ずっと前からSpaceboyのルーツを書きたかったからさ。なのでそれを2冊でまとめようかなと思ってる。そしてまたオブリビオンに入ってから違うシリーズへ。え~ポスターにしようと思ってる絵をみせよう。

この絵が大好きだ。マジで僕の傑作だ。ポスターにしようと思ってるんだけど、僕はカラーやってないんだね、これ。これはMatt Wilsonが色塗りしてくれた。彼はWicked and Divineなどなどのカラーリストなんだ。君たち元気かい?これはね、これはね、デジタルアートにシフトして2ヶ月の時に書いた。デジタルアートにすんんごい抵抗してた。美大で必須科目じゃなかったし、アナログで全て学んだわ、レターリングから何まで、全てだ。だからね、何年も抵抗してた。でもiPadで描き始めたらハマっててさ。でもまぁ、Matt Wilsonはカラーリストのプロ中のプロだからこれをポスターにしようかなと。面白そうだからね。そしてプロセスの一部だからね、コミックになるはずだったの。いつかそうなるかもしれないし、でも今はすごくリキッドなアイディアだ。僕はただ色んな面白そうなキャラを集めたかった。ね。(カメラ目線キラリ~)そんぐらいだな、コーヒー飲もう。

これ楽しいね、いいかもね。また使おうかな。かな。楽しいかもっ。うん。僕の近況はこんな感じだ。僕ラッキーだな、こんな人生送れてさ。家族にすごく感謝してるし、それが第一だもんね。そしてプラスアルファーで仕事でアートが作れるし、そして君たちが僕をサポートしてくれてるし、僕本当に感謝してるよ、ありがとうね。僕はね、80歳になってもアート作りたい。80まで生きればね。ダメかもしれんけど、それまでたくさんのアート作ってくぞ。Shaun Simonからメールが来た。なんだろう。

Shaun SimonはTrue Lives of the Fabulous Killjoysのパートナーでね、彼がね―あっこれ見せちゃダメなやつね。Killjoysのパートナーで素晴らしいライターだし、今かなりブレークしてる。色んな面白いプロジェクトやってるし。そのうちの一つが近いうちに発表されるし、いや~本当すごいよ。ね!なんだろう、君たち、よい一日をね。やりたいことがやれるといいね、全てがスムーズでポジティブでいくといいね。お互いに優しくして、遊んで、楽しんで、アイディアをシェアしてね。アートを作って、何か書いて、なんでも作って、ね。なんでも作って~それが僕からのアドバイスだ。

えーと他に・・・そんぐらいだな。これでさようならしよっかな。うまくいったかは後で考えよう。えーっと、そうだね、仕事しなきゃね。これでさようならね。バーイ!

2015年6月3日水曜日

【frank】Key Percussion取材

英文はコチラ

Key Percussion: Frank Iero and the Cellabration

取材者:Key Percussion
翻訳:@postmcrjapan

Key Percussion(以下KP):君は〝She's the Prettiest Girl〟を奥さんJamiaのために書いたそうですが、PVに登場する2頭のクマって君とJamiaを意味してるの?

Frank Iero(以下F):いや、違うよ。あのクマたちは自分の正体を隠してる人を意味しとるんよ。

KP:〝俺ら対全世界〟みたいな世界観を目指していたか?それともただ単なるクマの着ぐるみが面白いと思ったからなのかな?

F:PVは本当の自分でいること、そして本当の自分を受け入れることを表現しようとした。人の好感度や愛を得るために、俺らは人が欲しがるキャラを頑張って演じることが多い。でも心の壁を壊して本当の自分を世間にさらけ出す時は、その時だけ本当の愛や幸せを見つけることができる。

KP:〝Stomachaches〟に収録されてる曲の大半にディスト―ションが入ってるけど、どうしてこんなサウンドを使おうと思ったの?

F:そのサウンドはアルバムのルーツと関係しとると思う。このアルバムは痛くて醜いモノの中にある美しさと光を探し出すことがテーマなんじゃ。それに俺はちょっと壊れたものが好き。みんなにこのアルバムをちゃんと聴いて、その中の美しさを見つけて欲しかった。
 
KP:〝stomachaches〟のドラムトラック以外はすべて一人でトラッキングしましたね。しかし今はバンドメンバーがいる。次のアルバムのサウンドにそれがどう影響してくると思いますか?

F:さっぱり分からん。こんなことになると思わんかったし、まったくその予定もなかった。〝Stomachaches〟の曲は全部俺の頭ん中で作って、ライブで聴くことなくレコーディングしたけぇね。でもこのアルバムでツアーしてからは〝Stomachaches〟の曲を初めて生で聴いた。曲はみんな変わっていくし、進化していくんじゃ。次のアルバムだけど、まだ全然。頭ん中に新曲やアイディアがいっぱいで・・・少しはバンドメンバーに見せたし、少しは一緒にやってみたりしたけど・・・将来的にどうなるか分からん。

KP:FIATCはこれからどうする?新しいPV?それとも新しいアルバム?

F:俺だって分からんわ。理想の世界なら宝くじ当たって、家族でハワイ島に引っ越して、そして俺が逝くまで家で音楽作ったり子供達のランチを作ったりする。

KP:道端で何か叫ぶなら何を叫ぶ?

F:何も叫ばんね。っていうか、みんなさ、叫ぶの辞めた方がええ。誰も聴いてないんじゃいや。

KP:元気の源は?落ち込む時に何が元気づけてくれる?  

F:家族。あいつらは俺の万能薬じゃ。

KP:音楽を自由に創作できるってどうですか?作曲作詞を自由にできてやっぱり気持ちいい?

F:そうじゃね、そうかもね。でも別にこれが初めてっていうわけじゃない。人はみんな自分の好きなものを好きな時に作る自由があるんじゃ。それがアートなんだ。限界がない。唯一の限界があるなら、自分のイマジネーションの限界だけなんじゃ。
 
KP:歌詞のインスピレーションはどこからくるの?

F:人生経験から。俺はストーリーを綴るのが好きだし、俺の曲はストーリーのコレクションだと思う。分かりやすいのも分かりにくいのもあるけど。
 
KP:そもそもバンドメンバーとの出会いは?すぐ意気投合したの?

F:そうじゃね、まぁEvanは俺の(義理の)お兄さんでRobと俺は長年の友達・・・彼がLeathermouthに入ってからだな。Mattは共通の知り合いの紹介で去年初めて会って、すぐに意気投合してジャムしたりスムージー飲んだり。すごくナチュラルだった・・・バンドがね。スムージーのことじゃなくて。
 
KP:またタトゥーを入れる予定は?もしあれば、何を入れるの?

F:あるよ。ヌードルを彫るんじゃ。

xofrnk

2015年6月1日月曜日

【frank】〝神の介入を大統領に〟(ブログ和訳)

"divine intervention for president"
frank iero
〝神の介入を大統領に〟
和訳:@postmcrjapan 

英文はコチラ


人が初めてラジオで〝bohemian rhapsody〟を聴いた時はどう思ったんだろう?と俺はたまに思うんよ。きっとミュージシャンはみんな大騒ぎだったんだろう、あのWar of the Worlds放送の時みたいに。俺だったらたぶん持ってるものを全部車に積み込んで、叫びながら車を時速800キロ飛ばして森へと逃げたんだろうな。

RadioheadのCreepを初めてラジオで聴いた時のことは今でも鮮明に覚えてる(なんか不思議な文章だ)。深夜だったのに、俺はいつでも押していいように指を録音ボタンに当てながらもう一回かけてくれることを一晩ひたすら待ってた。 そうじゃ子供達よ、俺ら海賊は昔そんなことやってたよ。俺らにはカセットテープしかなかった・・・お前らのダウンロードとかはくそくらえじゃ。俺はのぅ、The Flaming Lipsの"She Don't Use Jelly"を録音するために雪の中で20マイルも歩いて電気屋さんでカセットテープを買いに行ったよ。今でもそんな努力はするべきじゃいや、ほんまに。

まぁでも、でもね?Thom Yorkeの〝Fake Plastic Trees〟ボーカルトラックを録音することって想像できる? わかるよ?Radioheadのメンバー全員にフェラしたい人はいまだにたくさんおるってことはよく分かるよ?1985年Bradlee'sのクリスマスラッシュ大行列と同じぐらいおるじゃろ。でもさ、あのファッキン曲聴いてみ?ほら、分かるっしょ?完璧な曲=フェラ大行列だ。バンドの演奏も完璧だけどさ、ありゃマジでMVPなボーカルだ。もし俺が船で彷徨ってて未発見の陸地を見つけたらさ、あの神曲を歌ったという理由だけでThomを王様にするよ?そのぐらい完璧すぎるぜ。

神様ってめったに人に触れたりはしない(しかし神父さんはというと・・・)一生天国からのお告げを受けない人だっているだろう。でももし〝Fake Plastic Trees〟を聴いたことがあるなら、いや、Woodstockで生でJoe Cockerの〝A Little Help From Your Friends〟を聴いたことがあるのなら、お前はきっとどこかで大いなる力が存在すること、信じてるだろう。その大いなる力は俺らのことをどうでもよく思ってるかもしれんけど、ロックンロールだけが好きっていうことは確実だ。そしてお前はその事実を体験してきたはず。その力のおかげで人間が成し遂げた様々な美しい出来ごとを見てきたはず。まぁ要するに言いたい事はね、大いなる力に選ばれた人ならこの世の中を仕切るチャンスだって与えてもいいんじゃないか?ってことよ。そうだろ?だってさ、Bush家の〝Dig A Pony〟の熱唱とか聴いたないわ。そしてその結果が・・・xofrnk