Fr.U.N.T. Music Interviews: Frank Iero
取材者:For Us Not Them, Cardiac in Overdrive
翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:@shelly1904
注意:この動画はバスの中で撮影されたみたいで聴き取れなかったところが2か所ほどある。まぁ、最後の一言まとめみたいなところなので全体的の訳くはあまり影響がないと思うんだけど、一応そういうところありましたよっということです。
クリエティビティや歌うこと、ギター、ライティング、フォトグラフィーなどからすると、ご自分はただのミュージシャンだと思いますか?それともミュージシャン以上ですか?
Frank(以下F):俺は色んなことにおいて中途半端だと思う(笑)色々頑張っとるけど、自分は何者だとかよく分からんのぅ。俺はただ単なるものを作るのが好きじゃ。ほいで作る時、時には音楽として、時には書き言葉として、また時にはビジュアルとして出る。絵具で描いてみたり、なんでもええわ、あのクリエイティブな欲望を満たすものならなんでもええわ。
Cardiac in Overdrive(以下CiO):クリエイティブな衝動が来たら何かやんなきゃって感じですか?
F: そう、なんかやんなきゃみたいな衝動じゃ。俺は書くのが好きじゃね、ほんまに好き。でもしんどくなったら、壁にぶち当たるとのぅ、嫌いになるわ(笑)まぁ楽しいけど。ビジュアルアートも好きじゃし。たぶん一番楽しいのはアートで自分の弱みに付け込むこと。苦労することも、しばらく自分のことが嫌いになることが好きっていうか(笑)そういう自己嫌悪がクリエイティブプロセスに火を付けるような気がして。でも今回のアルバムの場合は、何よりも自分の一部を取り戻そうとしとったけぇ苦労するのが当たり前じゃった。無理にでも自分のクリエティビティを取り戻すことに苦労は付きものじゃけ。
CiO: 私思うんだけど、習慣的にクリエイティブなことをすると、やらないと依存みたいな感じになるよね。
F: ほんまそれ。ハイになるけぇ、ずっとそのハイを追いかけとる。クリエイティブ的にうまくいかんと禁断症状だって出るし、ひどく落ち込む。俺らと同じことをやっとる人って自分が作ったものによって自分の価値を決める傾向があるけぇ、自分の作品が気に入らんと自分が嫌いになるし、作れんくなると〝俺って何のために生きてんの?〟って思うし。
CiO: 作曲作詞と言えば、(今回のアルバムからの)好きな歌詞ある?
F: うわぁ~えっと~
CiO: それとも今のお気に入り歌詞とか?そういうの変わると思うから
F: 変わる変わる。アルバムに誇りに思っとる曲はいくつかあるよ。例えば〝Stitches〟とか。あの曲はのぅ、歌詞を振り返ってみてもあんま恥ずかしくないんじゃ。そして〝Joyriding〟―あの曲に光輝く宝石のようなええ歌詞がいくつかある。ああいう曲って他に何も言わなくてもええような―
CiO: 好きな歌詞やフレーズは?
F: あるよ。〝俺の弱みが嫌いだ、あいつらが今の俺を作ったんだ〟(I hate my weaknesses, they made me who I am) ありゃめっちゃ好きじゃ。あと、たぶんアルバムで一番好きな歌詞は〝やってみるなら、一生やってみることになるかもしれん〟(If we try, we might have to try our entire lives)。うつぶせに倒れたら自分の重さで体がぼろぼろになる(ここで歌詞を言い変えてる。本来はIf I fall flat on my face, then may my bones break under my own weight→もしうつぶせに倒れたら、自分の重さで自分の骨が打ち砕くといい)あの歌詞は強気の自分から来たんでちょっとレアじゃ。
CiO: でもいいことだよね。
F: おう、ええことよ。ずっとあんな感じでおれたらええのにのぅ。
CiO: ねえ!きっとみんなもそう。私の好きな歌詞はね、忘れないようにメモったよ〝空にこんなにもたくさんの星あるのに、なぜいつも俺だけに落ちてくるのか分からない〟(So many stars in the sky and I don't know why they always have to fall on me)もう大好きだよ、これ。本当最高だ。
F: ありがとう。あの歌詞を書いた時はっきり覚えとるわ。曲はほんまタイトル通りで(〝Guiltripping〟→罪悪感)罪悪感を抱かせる人について書いたんじゃけど、
あの歌詞を書いた時は〝大丈夫かい、これ?ちょっとださくない?〟って思ったわ(笑)何回か変えようとしたけど、やっぱりあの歌詞じゃなきゃって。
CiO: 完璧だよ。最初聴いた時涙出たもん、感動ちちゃって。
F: (聞きとれなかった、すみません・・・)
バイナル、カセットテープ、そしてミュージックコレクターの未来
CiO: 最近はForbesにバイナルの人気上昇についての記事を読んだけど―
F: 爆発的に増えたんじゃろ?
CiO: ね!!私にとってはちょっと不思議だけど。だって、私はバイナルから音楽を集め始めて、そして完全にCDに切り替えた。その時、もう二度とバイナルを買うかって思ったし、何年かずっと買わなかったけど、また買うようになったきっかけは実はConventional Weapons(マイケミが2013年にリリースしたアルバム)だった。
F: ほんま?すごいやん!
CiO: だからあなたのおかげでまたバイナルに惚れた
F: そりゃよかったのぅ
CiO: 将来的にはどうなると思いますか?それともどうなって欲しいの?
F: バイナルの将来?それとも音楽全般の将来?
CiO: どっちでも
F: ん~まぁ今の人気再燃の理由の一つはコレクターがまた出てきとると思うけぇ。俺自信はレコードの儀式っぽいところが好きで―
CiO: あっそれどっかで読んだわ
F: のぅ!なんじゃろ?棚から引っぱり出して、ホコリを拭いて、プレーヤーに置いて・・・すべてを故意にやっとるわけ。こう〝まぁとりあえず何かけようっか〟みたいな感じじゃないんじゃ。レコードをかけるにはある程度の努力が必要だからこそちゃんと聴くんじゃ。MP3世代にはそういうのがないんじゃね。だってiPodに600万アルバムが入ったって聴かんじゃろ?曲から曲へ飛んだりしてさ、そりゃ集中力が低下するわけじゃ。でもレコードはちゃんと集中させてくれるよ。ほいで将来的にどうなるかっつったら、まぁいずれは人気が収まるじゃろ、ってか今カセットテープが新しいレコードみたいなもんになっとるし―
CiO: いやややや!(ため息)
F: ほんまじゃけぇ待ってみ。もうあっちこっち出とるよ?でも嬉しいことにさ、俺は10代の時にさ、ローカルのライブに行ったりするとそこでカセットが売られとったんよ。安かったけぇ、自分の音楽をみんなに出せるにはちょうどよかったんじゃけど、やっぱ音質がね(笑)ほいで今はめっちゃ安く作れるし、ダウンロードコードもあるけぇなんだって出来るんよ。俺の今後予想じゃけど・・・今後はTシャツとかにダウンロードコードを直接に印刷されとるグッズが出ると思うんよ。これからはグッズと音楽の一体化が始まると思う。
CiO: あら、変わってるね。
F: たぶんそういうモノが〝みんなにアートも持ってもらいたい!〟というアーティストの気持ちにうまく応えられると思うんじゃね。
CiO: ちゃんとモノとして残るし―
F: そう
CiO: ―私はそれが一番なんだ
F: たぶんそれが次出てくるんじゃないかなと思うんよ
新しい音楽情報やバンドはどうやって知るの?最近は何を聴いてるの?
F: 今じゃないけど、若かった頃、好きなバンドのレコードを買ったら、thank youのところを見て、そこに書いてあったバンドのレコードも買ってみた。自分で見つけた気分になったけぇ楽しかった。おもろいことに最近バンで聴いとる音楽はみんな古いもんさ、聴く機会がなかった音楽ばっかりじゃ。例えば最近は昔のBrigitte Bardotずっと聴いとるし、それ以外はなんじゃろ?他のフランス人アーティストさんしか思い浮かばんわ、おかしいじゃろ?(笑)新しいバンドか・・・あ!もしJoyce Maynorの新しいやつまだ聴いとらんならほんま損しとるで、すばらしいけぇ。たぶん去年一番ハマったアルバムはDerekのやつとJoyceのやつやな。
Derek (Homeless Gospel Choir/現在フランクとツアー中):Pissed Jeansの新しいアルバムもすごくいいぞ
F: あのバンドヤバい!大好きじゃわ、あのバンド
Derek: 俺からの5セント分一言紹介だけさ(笑)
F: いやぁアレは10セントぐらいの価値あるぜ(笑)
本好きだと聞いたけど、今何読んでるの?
F: 今何読んどるかって?ここ数ヶ月はKurt Vonnegut全作を読破しとる
CiO: Kurt Vonnegut大好きだ
F: たまに無性に読みたくなるよね
CiO: 一番好きなVonnegutは?
F: えええ~ん~~
CiO: 1つを選ぼうとしたらね
F: 1つを選ぼうとしたら・・・ムリじゃ、選べんわ(笑)Slaughterhouse (スローターハウス5)とか?代表作じゃけぇ、あ~でもやっぱCat's Cradle(猫のゆりかご)かな
CiO: Cat's Cradleね。私もCat's Cradle、そしてGalapagosだね
F: (大きくうなずきながら)あとThe Monkey Houseの短編集ね
CiO: 私も彼の短編大好きだ、すごくいいわね
F: ええよのぅ(笑)ほんまじゃ、Vonnegutはいつだってええわ。年を重ねて彼の本を読んでいくとさ、前あんま気にせんかった部分が突然めっちゃ心に響いてさ、こう(!!)みたいな
CiO: 読むたびに違うよね
F: ほんまやな!
CiO: 自分はどんな人生を送ってるかによってね。彼の本の好きだとこはね、自分の人生に何があっても、彼の本に絶対共感できる部分はある。
F: 時代を超える声じゃけぇのぅ。ほんま100%そうじゃ。
Death Spells? (2012年にフランクとJames Dewessによって結成されたエレクトロハードコアバンド)
CiO: 最後に読んだインタビューではDeath SpellsにYESをって・・・?
F:おっほうなん?何に対してイエスを?(笑)
CiO: アルバムとか?ツアーとか?新曲とか?Jamesは今Gerardとツアー中で忙しいのはわかるけど―
F: そう、今ツアー中で帰ったらまたGet Up Kidsとのツアーが始まって、そしてそのツアーは俺らのヨーロッパとUKツアーが終わるまで続くんじゃね。彼は夏休むけぇできれば一緒に完成させたいんじゃけど―
CiO: アルバムを?
F: ええ
CiO: ツアーとかは・・・?
F: どうじゃろ。したいよ、ほんまめっちゃしたいんよ、ツアー
CiO: ちょっと言ってときたいけど、私Brooklyn Night Bazaar公演に行ったけど、あの時はすごくいい感じのバックスクリーンがあってさ―
F: おう、あったのぅ
CiO: これDeath Spellsのライブにぴったり!ってずっと思ってたの
F: ぴったりじゃろうのぅ
CiO: いい感じのスクリーンだったよ~
F: ありゃ絶対ええ感じになると思うよ。俺らもお金があったらどんなステージにしたいか色々考えとったよ
CiO: だって光る衣装を約束してくれたじゃない!
F: ねーできたらええのにねー(笑)作りたかったよ、ほんまに
CiO: まぁでもファンのほとんどは何よりアルバムが欲しいと思うんだけどね
F: 知っとる。知っとるけど忙しくてのぅ、ごめん(笑)
CiO: 分かってますよ、大丈夫(笑)
これからは?
CiO: ツアーで4月末までアメリカにいるよね、あっ4月始めごろぐらいまでだね―
F: ええ
CiO: 4月半ばから5月ぐらいまではUKで、そして夏フェス・・・その次は?
F: 秋に予定しとることがあるんじゃけど、まだちょっと話せないんじゃ、ごめん。あとはできれば新曲を完成させてからスタジオでレコーディングじゃ。最近は新曲やっとるけど、3回ぐらいやったかな?
CiO: 聞いたよ、まぁ聞いたことはあるよ
F: でもねボーカル的にめっちゃしんどいけぇ今夜はできんかも、もう声がないけぇ(笑)でもやりたいんよ~ プレー的にはめっちゃ楽しい曲じゃけぇ。まぁ様子を見てみるわ。
CiO: 了解。最後の質問だけど、Record Store Day―特別な何かする予定は?
F: あるけどUKのみ
CiO: え~
F: じゃろ?その理由はね、BBCライセンスじゃけぇアメリカで発売するのが色々と大変でのぅ。でもまぁ一応特別な何かやっとるわ。
CiO: ということでUKに友達がいる皆さん!
F: 連絡した方がええよ(笑)
CiO: はい、質問はこれで終わりだね
F: ありがとうございます!
CiO: こちらこそありがとうございます!
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