Under The Gun Interview
取材者:Derek Scancarelli
翻訳:@postmcrjapan
英文はコチラ
Under The Gun ReviewはBrooklynのGreenpoint Tattoo CompanyでFrank Ieroに会った。人生の新しいチャプターや子供たちへの愛情について語ってくれた。もちろん、タトゥーを彫りながらね。
Frank Ieroの自信は芝居だ。彼がそう教えてくれたから言えるんだ。
彼はプレーするのがすごく好きと同時にすごく嫌い。ステージ上で彼が経験する45分間の快楽は、それまでの24時間の苦しみを中和する。
〝俺はライブやんなきゃいけんけぇ、腹が痛くなって、自分のファッキン人生が嫌でしょうがなくなるんよ〟と33歳のIeroが言う。でもその5分後、彼は喜びで満ち溢れてる。
マイケミカルロマンスが世界をツアーした時、Frank Ieroはギターとバックアップボーカルを担当してた。そして今は新しいプロジェクトfrnkiero andthe cellabrationのフロントマンとしてセンターで立ってる。8月にデビューアルバムstomachachesをリリースし、先週は初となるヘッドラインツアーが終わった。
Madison Square Gardenより、彼は再びキャパ300人の会場をIdaho州のBoiseみたいな小さな街でライブをやってる。そういうところが我が家のように落ち着くと彼はいう。まぁ遠く離れてる家族が住むマイホームの次に落ち着くかな。
先週の水曜日、FrankのSaint Vitus公演の前にWilliamsburgにあるタトゥーショップで彼と話す機会があった。ツアーは大成功だけど、奥さんと子供たちから離れるのが辛くて、その前の夜、彼は家族に会うためPhiladelphiaからJerseyに帰った。数時間の睡眠をとり、子供たちを学校やスイミングスクールへ送った。そしてNew Yorkのライブが始まる前に彼は戻った。
Frankがタトゥーショップに入ると2つの小さなタトゥーを彫ることにしたと僕に教えてくれた。1つ目は首にローマ数字の2行(5歳の双子の娘たちと3歳の息子の生年月日)、そして2つ目はすねに小さいんだけど、特別な意味を持つタトゥーを。
〝パスタを彫るんじゃ。理由は、娘のCherryがタトゥーが欲しいって言い出したんよ。ほいで俺は「ひどい考えじゃ!でもどんなんがほしいかい?」って聞いたら彼女は「パスタがいいの!」って。〟とミッキーマウスのパーカーを着たIeroが言う。〝そしてそれ、ええタトゥーやなー思うてのぅ。〟
どうやってパスタをちゃんとしたタトゥーにするのか、かなり悩ましかった。くねくねしたスパゲッティー数本にするとか考えたけど、結局Frankはマカロニにした。娘たちはマカロニ&チーズが大好きだし。タトゥーはジョーダンのジャンプマンとMetallicaのKill 'Em Allへのオマージュの近くに彫ることに。彼が言うには、自分の体は結局、ステッカーだらけの皮膚スーツケースのようなもんだ。
ステッカーの大半はツアー中に貼られた。しかし父親になってからはツアーに出るのが難しくなったという。人と人を簡単に繋ぐ現代のデバイスはFrankにとって、距離を強調するようなもんだ。
子供たちは離れてることに気付いてる?とFrankに聞いたら、彼はすぐさまに〝イエス〟と答えた。それってイヤなのかい?と続いて聞いたら、彼の答えは〝当たり前じゃ。〟
離れてるからこそ、子供たちとの時間を大切にしてる。
〝俺はよくインタビューするんよ。そういう時が好きじゃ。先日は色の話しとったけぇどんな色が好きなん?って聞いたんよ。〟と彼。
息子のMilesは緑が好きみたいなんだけど、風邪を引くと赤が好きになる。黄色も好きらしい。娘のLilyはピンクが好きだけど、最近は紫の方がいい。そしてパスタ好きのCherryだけど、彼女はどれも好きじゃないという。
Frankは笑いながら、どれも好きじゃないって一番共感できると僕に言った。しかし大人の彼でも色で感じることができる。たとえば彼の作品の中にはとても茶色って感じの作品があるという。子供のころは黒が大好きで、だから理由もなく(アメフトの)Oakland RaidersやPittsburgh Steelersが好きかもという。
〝親であることで一番好きなのは、子供たちが世間で汚される前にすごくナチュラルな不思議さがあるんよ。とても純粋で儚いんじゃけぇ、ちゃんと見てないと逃してしまうんよ。俺はそれを絶対逃したくない。〟
世間にとって、色について話すというのはたわいないことで思い出にはならないかもしれない。しかしFrankにとっては違うんだ。彼の子供は彼の中の子供を刺激する。なくしたかどうか分からなかった心の中の子供を。意見や生き方を他人に押し付けられる人生で消えてしまう正直さと好奇心は子供たちにあると彼はいう。
Religious Freedom Restoration Act(宗教の自由復元法令、Indiana州で法律となった法案、LGBTQコミュニティーにもっと差別をもたらすことになる恐れがあると多くのアメリカ人が懸念してる)について話し出すと会話が変わる。
Frankは首を横に振りながら言う。〝毎日の苦しみや悲しみがあるのによ、人の幸せを否定するだなんて、なんなん?これって人間本来の特徴なん?〟
僕らが思うにはヘイトは教育されるけど、我がままは生まれたまま持ってることだ。ほら、ダーウィニズムとかさ。しかしどんな特徴で生まれようと、大事なのは指導だ。
〝思いやりを追求するにはね、エンパシー(人の気持ちがすぐに分かる能力)を持って生まれた人は一人もおらんじゃろう。別に悪いことじゃないよ?エンパシーは教育できるってええことじゃと思うし、子供に教え込む必要もあると思うんじゃ。〟
僕はFrankとほんの1~2時間としか一緒にいなかったけど、彼はどんな時でも自分の感情を強く感じることが分かった。彼は謙虚で友達になりたくなるような魅力がある。
彼の自信は芝居だなんて、僕はまだ納得してない―まだ修行の途中だけさ。
Ieroがstomachachesをリリースした前に、もうツアーなんかしないと確信していたらしい。小説を書くことや写真家になること、もしかして学校に戻ることも覚悟してた。
しかし彼はステージに戻った。今は再びファンの目が見れるライブができる。それは彼にとって心温まることと同時にショッキングだ。メディアの注目にはまだ全然慣れてないという。
〝フロントマンの一部なんじゃろけど、俺は絶対フロントマンなんかになりたくなかったんじゃわ。やっとる自分想像できんなかったし。俺はギタリストでいるのが好きだったんよ、ステージの端っこで隠れてさ、ライブでプレーできて誰とも喋らなくてええ存在で。〟
カメラの前でいるのは彼にとって厄介かつ軽薄なことだ。
雑誌の撮影については〝本当の自分だなんで誰も出して欲しくないんじゃ。〟と言う。〝あいつらは「はい、ラマに乗って、そして窓をぶっ壊して、次はえーっとこの赤ちゃんに怒鳴って!」って言うんよ。はぁ?なんで俺はあんなことするん?みたいな感じじゃよ。〟
父親としての一面とフロントマンとしての一面を別として、崇拝されているそして感情的に褒められているミュージシャンであることの重みについて色々話した。マイケミの曲であろうが、cellebrationの曲であろうが、ファンにとって彼の音楽は背景雑音ではなくて、個人レベルで心に響くんだ。
I brought up a recent article called I Found Hope At A Frank Iero Show. It was penned by Cassie Whitt at AltPress, someone who I’ve had the privilege of working with a few times now. I asked Frank how it feels to read a piece like this, and if there is any pressure or responsibility associated with making music that people use to help them through their struggles. I don’t know how I’d handle it.
「Frank Ieroのライブで希望を見つけた」という最近のAlt Press記事のことについて話してみた。記者はCassie Whittさんだ。彼女とは数回一緒に仕事をしたことがある。こういう記事を読むとどんな気持ちになるか、そして人を救うような音楽を作るにはプレッシャーや責任を感じるか、Frankに聞いた。僕なら戸惑うと思うんだけどね。
〝そのような記事に書かれるなんて嬉しいし、光栄じゃ。たくさんのファンがライブに来てさ、ほんで自分の強さなのに俺や俺のバンドを買いかぶるんじゃ。あの記事の子も、全て自分の力でやったことなんよ。あとは安心できる環境が必要だっただけ。素晴らしい記事を書いたと思うし、彼女もめっちゃ才能あると思う。ただもうちょっと自分のことを信じてほしいわ。〟
Ieroのリスナーとの交流は大きく分けて2タイプ。シンプルな写真やサインが欲しい子と、深く影響を与えた子。
〝ファンに「Frankが私の人生を救った」言われるけど、俺は決まってこう言うんじゃ。俺らはあんたをインスパイアしたかもしれんし、力を与えたかもしれんけど、50-50やで?あんたは自分で自分の人生を変えたよ、俺らはそのサントラにすぎん。〟
基本的に、彼はライブで説教したくない。言いたいことはシンプルで2つだけ。①どうでもええことなんてない②何があっても堂々とありのままの自分でいろ。
〝自分が感じとることを誇りに思って、ほいで自分のベストを尽くしてやったれ。ありのままの自分でおることを謝るな。ただベストな自分でいろ。それができたら、大丈夫じゃろ。〟
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