SCENEZine取材
取材者:Christian Ross(SCENEZine)
翻訳:@postmcrjapan
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まず、僕らは長年あなたのファンで2014年のアルバムの中でStomachachesが特に好きだった。アルバムの出来栄えに満足していますか?
Frank Iero
ありがとう!なんて優しいこという、ほんま嬉しいわ。曲を書いた時はめっちゃわがままなアルバムだった。人生の一時のオーディオスナップが作りたくてね、じゃけぇ全ての曲を自分のレンズで通して作くろうとした。地下室で曲を弾いてる俺を盗み聞きしとるようなサウンドにしたかった。人に聴かせようと思わなかったけど、アルバムが出た今、ファンからの反応が予想以上にすごかった。
SCENEzine
フランクって音楽とアートが密接に関連してると思ってますよね?アルバムのカバーアートについて教えてください。
Frank Iero
その通りじゃ。聞いてくれて嬉しいわ。写真はHeather Gabelが撮影したもので見た瞬間、これだって思った。アルバムを表すような写真を長い事探してたよ、インパクトがありつつ、儚いような写真をね。
恐怖を感じさせるモノって怖いと同時に美しい。人生で何百回も通りかかる風景だけどちゃんと見たことがないようなモノ、この写真がその全てを表してくれるような気がした。Gabelは本当素晴らしいアーティストだよ。
彼女と協力してレイアウトを考えて、そしてセンターは彼女が撮った写真。
SCENEzine
アルバムを聴いてると、The CureとNirvanaのようなサウンドがありますが、両バンドの暗くてファジーなサウンドに影響受けましたか?
Frank Iero
The CureとNirvanaのファンなのは確かじゃ。作曲した時、頭ん中のサウンドが90年代のオールタナティブにすごく影響されてたものだった。90年代で大半の音楽的好き嫌いが出来たけぇね。90年代に育てられたみたいなもんじゃ。俺は強いかつ儚いものを目指してた。いい意味で壊れてるみたいな、ね。そういう影響に気付いてくれて嬉しい。
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僕的にものすごく目立った曲のひとつは"Joyriding"だった。作曲はスムーズにいきましたか?そしてPVがすごく楽しそうだったけど、実際はどうでしたか?
Frank Iero
実は、あの曲が課題みたいなものだった。作曲する前日はジャーナリストと音楽公開の即時性について話してた。ミュージシャンが曲をリリースする前にどれほど一人占めしていいか、とか。曲を一人占めすればするほどリリースをためらったりとか。ほら、ミュージシャンとして完璧に終わったって思うから曲をリリースするのか、それとも もうこれでいいって妥協してからリリースするのか?そういう話してたけぇ俺はその夜曲を書いてみて、できたらすぐネットにアップすることを決めた。そうやってJoyridingが産まれた。たぶん当時書いてた曲を友人Matt Kellyに聴かせた理由、そしてアルバム契約に繋がった理由はJoyridingがあったからこそじゃ。俺はアルバムを作るつもりじゃなかったよ、でもあの曲をアップした時の反応がすごくて、めっちゃ勇気をつけてくれた。次のステップを踏む勇気になった。アルバムを出したのは結局、あの曲のおかげじゃ。
PVについてはね、アルバムから最初のシングルとPVをWeightedにしてとレーベルからの指示があったけど、レーベルが出したPV予算が考えてたPVに合わなくてね。だから俺はこう提案したんだ。"Joyriding"のPVのアイディアもあるけど、もうちょっとお金をだしてくれればPV2本を同時に撮影できるけど、どう?ってね。それでレーベルからOKが出て2本のPVを撮影することに。家の裏庭で撮影用の部屋を建てて、そこで"Joyriding"を撮影してから次の日は"Weighted"を。楽しかったけど人生で一番大変な1日だったわい。部屋を建てて、撮影、そしてすぐさま解体。ほいで付いてた血をホースで流しててさ、もうめっちゃPulp Fictionみたいだったわ。そして翌日5時からWeighedを撮影するわけ。
SCENEzine
"Weighted"は最初から白黒で撮影する予定だったんですか?
Frank Iero
そうじゃ。ピンバッジだけカラーにすることは後から思いついたんよ。ええ質問聞くね、気に入ったわ。
SCENEzine
アルバムでは"Stage 4: Fear of Trying"という大変パーソナルな曲がありますが、曲であれほどの弱みを見せるって抵抗なかったんですか?
Frank Iero
俺は長い間、あの曲を出すのが正直怖かった。今回のツアーまでは毎晩歌えんかったぐらいじゃ。あの曲をレコーディングした時はよう覚えとる、アルバムに入れるか入れんかすごく悩んだんよ。でも選択肢の中で一番怖い方が最終的に正解だって気がするんよね。じゃけん最終的にアルバムに。
(注)このインタビューはSoundwaveがキャンセルされる前に行われました。
SCENEzine
2016年のSoundwaveのご出演が決まり、オーストラリアの皆さんはワクワクしてますが、いかがですか?楽しみにしてますか?そして最初からオーストラリアでツアーする予定だったんですか?
Frank Iero
早い段階からどこでツアーしたいかバンドと話しとったけど、俺は今回のプロジェクトでオーストラリアに行きたいってずっと言ってた。今回のプロジェクトとバンドだったら、オーストラリアに行くのが当たり前って思った。一年もかかって、長く待たせちゃってごめんのぅ。でもオファーが来た時、俺、ほんま嬉しかったわ。このレコードサイクルの最後を飾るのにぴったりのイベントだと思うよ。
SCENEzine
Soundwaveのラインアップはもう見られましたか?他にチェックしておきたいバンドは?
Frank Iero
見たわ、Moose Bloodが出るけぇあいつらのライブがまた見れて嬉しいよ。人生の中でもめっちゃ印象に残ったライブはGroezrockフェスでのRefusedセットだった。あいつらほんまやってくれるバンドじゃわ。ファンタスティックで憧れのバンドじゃけんね。そいつらがトップ2じゃね。
SCENEzine
過去のオーストラリアでの思い出は?
Frank Iero
あるね。最後行った時はBig Day Outのフェスでプレーしたけど、たくさんのバンドが見れてのぅ、よく覚えとるのはThe Bronxのセットだった。セットを見てから同じ日にThe Bronxがまた違うMariachiセットやったんよ。その時に彼らの才能と苦しいほどの暑さの中でダブルセットをこなすスタミナに圧倒されたわ。やっぱりThe Bronxが好きって思わせてくれるような体験だった。毎晩彼らのステージが見れたのは最高の思い出じゃ。
SCENEzine
最近は"Instant Karma"の素晴らしいカバーをやりましたね。あの曲のように、そしてマイケミの曲のように、何10年も生き続ける曲って素晴らしいですようね。
Frank Iero
SCENEzine
マイケミの"I'm Not Okay"みたいに、世界中の人に大きな影響や感動を与えた曲のクリエイティブプロセスに携わったことについてはどう思いますか?
Frank Iero
そう言われるとなんか不思議な気分じゃ。俺には俺の全てのような深く愛して、影響を受け続ける曲がある。じゃけん、俺が関わった曲が誰かにとってそのようの曲になれるなんて、言葉になれんぐらいじゃ。自分が不老不死みたいな気分になるわ、最高の気持ちじゃ。
SCENEzine
Cellabrationの新曲について聞きたいけど、まだ早すぎるですかね?
Frank Iero
まだ早いよ(笑)いや、あんね、今は色んな影響を受けてすごく書きたい時期なんじゃ。現にいっぱい書きよるよ。書きよるけど、話すわけにはちょっと、ね。いいもの見つけた、それを今からじっくりと掘り下げたいわ。
SCENEzine
マイケミやFIATCの音楽に救われたとファンから聞くとどんな気持ちですか?作曲する時はそのようなことを考えたりしますか?
Frank Iero
いやいや、作曲する時にそんなこと考えちゃいけん。ファンからそう言われるとすごく嬉しいよ。まったく違う国からのまったく知らない人がライブに来てて、君の音楽があったから色んな苦労を乗り越えたって言われるよ。その瞬間に絆みたいな繋がりが産まれる、信じれんぐらい素晴らしい気持じゃよ。作曲はやりたいからやるんじゃなくて、やれんと気が済まんけんやっとるんよ。俺には他に生きる道がないけぇ作曲するんじゃ。呼吸すると同じ、息を長く止めすぎると死んじゃうと同じ、長い間作曲せんと大変なことんなる。頭ん中に聴こえるサウンドを出来るだけピュアに出すこと、そしてベストな自分でおること、俺はこれからもそうしていきたい。
SCENEzine
最後はオーストラリアのファンへのメッセージをどうぞ。
Frank Iero
Soundwaveでプレーすることをめっちゃ楽しみにしとるよ!ほんま待ちきれんわ。長いことこのフェスを待っとるけんね。もし君が俺らのことを楽しみにしとるなら、俺らがその何十倍も楽しみにしとるよ。
(注)このインタビューはSoundwaveがキャンセルされる前に行われました。
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