By Will Chalk
Newsbeat reporter
マイ・ケミカル・ロマンスがカムバックを考えたとき、おそらくこんなことは想像もしていなかっただろう。彼らが再結成を発表して世界中のエモキッズをヒステリーに陥れてから半年が経ったが、彼らはたった1回の、小さなショーしかできなかった。
2020年の最初の数ヶ月間は、コロナウイルスのパンデミックのために、彼らが計画していたワールドツアーがキャンセルされたり、延期されたりして、音楽界最大のカムバックのひとつを一時的に止めることになった。
「ファンが長い間待っていたのは分かっているけど、これが終わった時にもまだいなくなったりしないよ」とベーシストのマイキー・ウェイは言う。
マイキーは、彼の他のバンド、エレクトリック・センチュリーの音楽を元にした新しいグラフィックノベルのリリースを前にRadio 1 Newsbeatのインタビューに答えている。
「俺たちに計画があったって言うのは容易いけど、誰にでも計画はあったんだよ。何が言いたいか分かるだろ?」とマイキーは言う。
”2013年にマイ・ケミカル・ロマンスが解散して以来、マイキーはライティングと演技に専念し、エレクトリック・センチュリーとの音楽活動も行っている”
12月に数千人のファンを前にして行われたマイ・ケミカル・ロマンスのカムバックショーは、彼らの2012年以来の共演となった。
「自分勝手なことはやめようとしてる。俺の知っている人はみんな何かをしようとしていたんだよ。バンドをやっている人も、ディレクターでも販売でも庭師の仕事をしている人でも......計画があったのに、今はそれが崩れてしまったんだ」
マイキーは前向きに考えようとしていると言う。
「ライブミュージックはどこにも行かないし、ただみんなが一時停止しているだけだよ。人々は固唾をのんで待っているんだと思う。それはトンネルの先にある希望の光で、そこには本当にクールな何かがあると思うんだ」
”もしあなたが本当にライブミュージックを見逃しているなら、この写真はおそらく助けにはならないだろう - 2011年Reading Festivalのヘッドラインを務めるMy Chemical Romance”
しかし、マイキーの今年の計画のいくつかは保留されていても、他のものはとても順調に前進している。彼はすでに作家としての地位を確立しており、最初のコミックスシリーズ『Collapser』は2019年に業界の大手であるDCから発売された。そして今、彼は新しいグラフィックノベルの計画を発表した - 彼のバンドElectric Centuryと名付けられ、影響も受けている。9月にリリースされる予定で、バンドの新アルバムがサウンドトラックのように同時にリリースされる。
マイキーは、2つものへの情熱を直接組み合わせることができることを「夢が叶った」と表現しているが、その2つの情熱が常に影響し合っていることも認めている。精工に計算されたメイクアップから衣装、アートワーク、コンセプトアルバムに至るまで、マイ・ケミカル・ロマンスは決してわざとらしいものではなかった。マイキーは、彼とMCRのフロントマンである兄のジェラルドが幼い頃からコミックに没頭していたことが一つの要因だと言う。
「子供の頃にアニメを観たりアクションフィギュアで遊んだりしてファンタジーの世界を作ったのが最初で、それから思春期には、ダンジョンズ&ドラゴンズをプレイして別のフィクションの世界で遊んでたんだ。だから、音楽でストーリーを語るのは俺らのDNAなんだ。俺たちは世界を構築することが大好きなんだよ」
”2006年のMy Chemical Romanceのステージでのマイキー(右)とジェラルド(左)”
ジェラルド・ウェイは漫画家としても成功しており、彼のシリーズの一つである『アンブレラアカデミー』は昨年Netflixで実写化された。
「俺たちは興味のあることが似ていて、どこかしらお互いに影響し合っている。でも、俺はジェラルドがコミックと音楽の両方でやること全部の大ファンでもある。だから、そういう意味ではお互いのチアリーダーなんだよね」
Electric Centuryに関してマイキーは、音楽とグラフィックノベルのバーチャルな世界を組み合わせることで、人々に何かしらの解放感を与えることができると期待している。
”セルフタイトルのアルバムと同時に発売される同名のグラフィックノベル『エレクトリック・センチュリー』のカバーアートが公開された”
「フィクションの世界は、今の人々にとってすごく重要なものだと思う。ネット上では(ニンテンドーSwitchのゲーム『どうぶつの森』のことが話題になっているけど、こんなに人の心に響いたビデオゲームは見たことがなかったよ。人々のライフラインみたいだ。」
「それで、物語は脳をシャットアウトする方法だからこそ、より多くの人の心に響くんだって思ったんだ」
「人は逃げ場を必要としているのに、今は逃げるところが多くはないからね」
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