2014年11月2日日曜日

【frank】Under The Gun取材

 英文はコチラ。

 取材者:Matthew Liemkuehler (@callinghomematt)
翻訳:@postmcrjapan

(注:取材者の英語が非常に美しくて、まるで情熱大陸とか、プロフェッショナルのナレーションみたいな感じだったので、それっぽく訳してみた。どうぞあのバイオリンの名曲を思い浮かべながら読んでみてくださいwww)

Frank Ieroは自信を持って自分のグッズブースで立つ。Tシャツ数枚とポスターやアルバムがIeroとお客さんの間に置いてあるシンプルな陳列。微笑みながら彼自身がデザインしたオリジナルロゴ入りのグッズを渡す。

ブースに来るお客さん全員に対して、彼は元気に、そして礼儀正しく振る舞う。若い娘たちを連れてきたお父さんが勢いよくIeroと握手して今夜のDes MoinesライブのためわざわざClevelandから来たよと話した(その距離はなんと1000キロ以上)。お母さんと一緒に緊張した様子の娘もやってきます。娘の方が礼儀正しくて「Tシャツとサインをお願いします」と。

「あまりにも緊張して、その直後に泣いてしまいました」とお母さんが後でこっそり教えてくれた。

Ieroの態度は正直―自分のことを〝ファンドム〟(ファンのコミュニティー)というベールで隠したりはせず、既に感謝の気持ちを持ってファンと接する。5年前に世界中で大人気ロックバンドのギタリストとして活躍し、有名なWembley Arenaでライブや何百万枚ものアルバム売り上げ記録、そして人気ドラマ「Glee」でカバーもされたIero。しかし彼は大スターだったとは思えないほど謙虚です。

マイケミ解散から2年が経つ今、Ieroはグッズブースで全てのファンの写真リクエストに応える。義務だからではなく、自分はそうしたいからだ。彼の新しいバンドはTaking Back SundayとThe UsedのUSツアーのオープニングアクトですが、それぐらい当たり前だろう!なんて偉そうな態度は一切ありません。自分の音楽にプライドを持ち、与えられた役割を一生懸命果たすのみ。手渡された成功を受け入れるより、持続できるサウンドと成功を追求するのが彼のやり方だ。

「不思議だよ。俺はスケールが小さいツアーが好きなんで、こんなにもでかいツアーに参加できるなんて、ちょっと心の準備ができてなかった。あいつら(Taking Back SundayとThe Used)と一緒にツアーできてわくわくする。すげーいいやつばかりだし、ツアーも最高だけど、本当言うとこんなツアーでスタートしたくなかった。なんか甘やかされているよう気がしてね。こういうのやる前にバンドとしてもうちょっと苦労するべきだと感じた。

Ieroが新しく結成したバンド、frnkiero andthe cellabrationはオルタナティブシーンに必要不可欠なモダンパンクロック革命だ。パンクロックは残酷と同時にどこか温かく、平静なのに破壊的、美しくて力強いメロディーで構成されていることは、Iero自身が作詞作曲したアルバム「stomachaches」が証明します

ストーリーテリングをマスターしようとしているアーティストの物語がバランスよく描かれている。

アルバムタイトル(〝胃痛〟)の由来はIeroの胃腸病との戦いとその戦いを支えた曲作りの作業。

「ある意味でカタルシスみたいなもんだった。何より自分の苦しみを忘れるためだったかも。その苦しみが曲に出てるかどうかわからんけど、普通に戻るために曲作りのプロセスが一番大事だった。」とIeroは言う。

アルバムは伝説のプロデューサーEd Rose(The Get Up Kids, Motion City Soundtrack, Emery)がミックスした。〝Stomachaches〟は去年プロデューサーとして引退したRoseの最後のプロジェクトの一つだった。

「本当にEd Roseのキャリアの最後の最後ぐらいだった。俺は若い頃からThe Get Up Kidsとか彼のアルバムの大ファンだった。James Deweesと仲良くなって、そんでEdがJamesのアルバムもやってて。その時、Jamesと一緒ににEdがスタジオに来たんだけど、曲いっぱい持っている俺に〝自分でミックスするのか?〟と彼に聞かれた。アルバムにちょっと入り込みすぎて、自分じゃとてもミックスできないと思ったんだ。ある日Edとランチを食べに行ったら、彼が〝アルバムが気に入った。一緒にやろう〟と言ってくれたんで一緒にすることになった。」とIeroが説明する。

一人でのアルバム制作に多くのアーティストは悩み苦しむ。しかしIeroはそのチャレンジに立ち向かって、奇想天外で美しいサウンドのアルバムをリリースした。

アルバムは全体的にちょっと荒いけど、荒い音とキレイな音のコントラストが絶妙です。

「問題はね、編集を手伝ってくれる人がいないってこと。自分でやるのが本当大変でね。全てが極端に見えてくる―やってること全部が最高か最悪。これが一番の問題だ。俺は余計なモノを全部切り捨てたいタイプだけど、前やったプロジェクトにはいらんモノがいっぱい入ってしまった。できるだけ簡潔なアルバム作りを目指して頑張ってる。」とアルバム作りについてIeroが言う。

現在3児のパパ(双子の娘と長男)、Three Cheers for Sweet Revengeの頃から今日までのIeroの人生とツアーのやり方が激変したという。

「今はずっとWiFi探してる。休みの日はスカイプとかしたりしてね。色々考えるようになるよね。子供の誕生だけじゃなくて、成長する姿も見てみたい。前は〝次はどうなる?次はどうしよう?〟ばかり考えた。プロジェクトの途中でも次のことばかり気にしてて、本当嫌だった。そんな風に人生を生きたくなかった。今はもっと瞬間瞬間をエンジョイして生きようとしてる。」

〝Stomachaches〟みたいなアルバムがあれば、きっとこれからもエンジョイできる瞬間がIeroと彼のバンドにやってくるに違いないです。

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