2014年12月10日水曜日

【gerard】【動画】In Conversation: Gerard Way and Gaz Coombes取材


I

取材者:Gaz Coombes (Supergrassなど)、Gerard Way
翻訳:@postmcrjapan

Gaz(以下GC):
ハロー!

Gerard(以下GW):
ハーイwwwwwwwww

Gaz CoombesとGerard Way

GC: 君はソロアーティストになると決意したが、誰かの影響を受けたのか?バンドからソロになったアーティストとか?


GW: ん~そうだね、確かに受けたね。特にIggy PopやBowieがベルリンにいた時期に影響されて、その時期にフォーカスしたね。それ以外にもSupergrassやMy Bloody Valentineなど他のバンドたくさん、シューゲイズまじりのポップスとかにもインスパイヤされたけど、IggyとBowieがメインだった。Gazの初ソロアルバムとPVを観た時、いい意味でGary Newmanっぽくてさ、なんか前の音楽と全然違ってて面白いねって思った。Gazの時はどうだった?

GC: そうだな~ちょっと変な感じだったかな?バンドで活動すると、やり方が安定してきて自動的になる、特に20年もやるとね。だから新しく挑戦することって、いや、それだけじゃなくて、こうナチュラルに面白いことに挑戦するのが大事だ。自分のナチュラルなやり方じゃないダメだ。

GW: ええ。

GC: でも既に存在したバンドからソロになったアーティストよりも、俺はずっとBeckに憧れてたんだな。 

GW: ええ。

GC: 彼のやり方やレコーディングへのアプローチ、アルバムのバラエティ―だって本当一枚一枚違うんだ―そこが好き。なんかこういうアルバム作りたいって突然閃いてその場で全部作ってさ、でも次のアルバムが〝Mutations〟や〝Midnight Vultures〟みたいな全然違う、ちょっと変わった感じのアルバムを出すところがいいよね。

GW: ねっ。全然違うもんね。

GC: なんかすごく面白い、ワクワクするなって思ってさ、そうやって全然違うジャンルに挑戦するって。 

GW: そうそう、Gazが言ったことで思い出したんだけど、ほら、何年間バンドで活躍するとやり方が安定してくるし、そしてバンドもその安定したサウンドで知られるようになるけど、以前のやり方はソロになるとどれぐらい残すべきかが問題だよね。僕がスタジオで一番苦労したのは声だった。レコーディングの仕方や重ね方、そして声のサウンド自体もずっと決まったやり方でやってきたから、ソロの時はずっとその決まったやり方と格闘してた。Gazも同じような経験ありましたか?

GC: ええ、以前の作品から意識的に離れようとしたことはあったな。一番大きな違いはドラマーがいなかったことだったけど、ドラマーっていうより、Danny Goffeyがいなかったことだったね。あいつは俺にとって世界一のドラマーなんだ。あいつのサウンドがアルバムにもう使えないから違う方法を見つけなきゃと思って、ドラムマシーンを使うことに。まぁ言っても本物のドラムの音を真似するようなひどいやつじゃなくてね?エレクトロニックビーツみたいなもの。たまにSupergrassにも使ってたけど、Dannyみたいなドラマーがいるとね、エレクトロニックドラムなんてあんま使う必要ないからね。

GW: ですよね。

GC: 最初は結構楽しかったよ、でも今回のアルバム―2枚目のやつね―2枚目は本物のドラムをまた使うことにした。ドラムがもうちょっと上達してきたんで今回はドラムのライブサウンドを存分に楽しんでる。

GW: あれ?ドラムができるなんて知らなかったよ。

GC: だろう?結構楽しいよ。ドラムをバンバン叩いて、アイディアもバンバン叩き出して―

GW: へー実は僕も最初はドラムだったけど、下手くそだったね。マーチングバンドでスネアドラムやってた―  

GC: 本当?  

GW: ええ―

GC: コントロールが上達するね―

GW: なんで打楽器はできる―

GC: じゃパラディドル(速い速度でドラムを打ち続けること)も―

GW: そうだね、パラディドルもできるし、Alice Cooperの〝School's Out〟もできるし

GC: ナイス!

GW: あの曲は忘れられないよ。まぁそういうわけで今でも打楽器やってます。昔はドラムセット買おうとした、Black Pearlのやつ。でも足と手を同時動かせなくてね、もう大変だった。

GC: 分かるね、俺も時々イライラする。調節がどうしてもね。えーっと、バンドメンバーの間での駆け引きから抜け出してホッとしてるかい?

GW: うん、ちょっとアレなんだけどね

GC: 大丈夫だった?

GW: 大丈夫だ―大丈夫だったんだ。なんかね、Gazも共感できるかもしれないけど、まぁGazの経験についてはよく分からないけれども、僕にとっては、メンバー同士・・・ その関係に亀裂が入ったというより、僕らがいた環境が悪化したって感じだったかな。バンド結成から解散までずっと圧力鍋の中にいたような感じだったから、ようやくその鍋から、そのプレッシャーから解放されて嬉しかったですね。マイケミカルロマンスは特定のモノのためにあって、たくさんの人にとって様々な意味があった。でも時間が経つにつれ、人として成長して、人として変わっていくでしょ?だから、そうだね、そういうことから開放されてよかった、うん。

GC: 創造的にも―

GW: ええ

GC: 喧嘩とかは?方向が合わなかったこととか?

GW: みんなが創造的にすごく成長して色々変わったから、やっぱり違う方向に行っちゃったんだよね。新しい曲を書き始めた時から分かったんだ。この曲はみんなにやらせたら、ショックを受けるだろうし、バンドが終わるって。僕がやりたかったようなすごくシンプルなファズロックアルバムはマイケミカルロマンスがやるようなことじゃない。もちろんマイケミカルロマンスが出してきたアルバムに物凄く満足してる。しかしマイケミカルロマンスのアルバムはサウンドにせよ、目的にせよ、全て同じだった。だから創造的に自分でやりたいようになれてすごく楽になった。Gazには
駆け引きとか、メンバーとの繋がりとかはどうだったか分からないけど―

GC: そうだな、アレだな、みんなすごく仲が良かったんだよ。俺とDannyだって12歳の頃から親友でさ、ずっと一緒に育ってきたもん。最後まではうまくやったけど、たぶん最後のアルバムがターニングポイントだったと思うんだよね。どういう方向に行けばいいかまったく意見が合わなかった。セッションでやった音楽を持って帰ると誰にも聴かせたくない。それがすごく不思議でね、なんで友達とかに聞いてほしくないんだろう?ってずっと悩んでた。そしてやっと気づいた。俺はこの音楽が好きじゃないからなんだ。だからまだ誰にも聞かせたくなかった。まだ―なんだろう―みんなの個性が強くてさ、それを変えたくなかったような―

GW: 僕もまったく同じだった。Gazがさっき言ったこと全てだ。僕らの場合は12歳からじゃなくて、17~8歳とか20歳前半から友達になったけど、ずっと仲が良くてそしてGazが言ったように最後の最後にギクシャクし始めた。僕もみんなの個性を壊したくなかった。みんながやっていた音楽が大好きだったから僕は―これもGazと同じだけど、爆発してハイ!終わり!よりは〝なんかうまくいかないね、コレ〟って感じだった。曲を作ってたけど誰にも聞かせたくなかった。本当全てがGazの経験と一緒だ。すごく暗くて―

GC: なんか変に寂しいよね。だって今までの人生がそればっかりだった。デモを収録したりセッションしたりしてそんで終わったら収録した曲を車で聴くんだけど、ワクワクしながら友達に声をかけてさ〝おいちょっとコレ聴いてみて!〟ってね。でもあの時はワクワクとも何もなかったから〝ちょっと待て、どうなってんのコレ?〟ってなった。

GW: そうそう。

GC: 〝コレで終わりじゃないよね?!音楽の終わりじゃないよね??〟って。おかしくてさ、そんで終わった。

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