2017年4月16日日曜日

【Frank】AXS Interview


AXS Interview: Frank Iero


取材者:Tom Shackleford

翻訳:@frankierojapan


元記事はこちら


AXS: 去年の秋にバス事故に遭いましたが、皆さん調子はどうですか?2017年はフランクとバンドメンバーにとってよりいいスタートを切ってますか?
FI: とりあえずはいい感じだよ。今年2回目のツアーが終わったばかり―3週間ロシアにいたけど、ライブが全部最高でキッズもすごかったけど、人生で一番大変なツアーだったな。ツアー中の移動が・・・初めてだよ、あんな大変な移動(笑)。メインの移動手段は電車なんだ。じゃけん俺は最初〝なるほど、機材は荷物専用車両に積んでから席に行けばいいか〟って思ったけど、駅で電車は5分しか停車しない。5分だけだよ?なのに俺らはギター9本やペダルボード、ドラムの機材、そして俺ら個人の荷物も持ってて、5分の間でなんとか全部押し入れて席に座らんといけんよ。まるで消防者訓練みたいな感じだったよ。その最中に人が電車を乗り降りしてるし、並んで待ってるっていうわけでもないし、とにかく我先にと電車に強引に乗ろうとする。機材も全部なんとか電車に入れてからは22時間の旅がスタートするけど、その途中で降りる時も同じ混乱の渦に巻き込まれることになるって気づいて軽く絶望する。
AXS: 5分以内に機材とか乗せなかったらどうなる?
FI: 分からんよ。それが怖くてとりあえず間に合うようにした。移動のストレスのせいで腸に潰瘍が3つ出来た気がするわい。そして最高なのはさ、混乱を乗り越えて無事機材を乗せたとしても、夜に到着駅に着くとランプやエレベーターが一個もないよ。まぁでも生き残ったけん、俺らの勝利とする。
AXS: ポストMy Chemical Romanceの2つ目のアルバムのツアーサイクルに入って6ヶ月だけど、今回のアルバムやライブはStomachachesに比べてどうですか?
FI: 6ヶ月が経ったけど、事故などあってまだ2つのツアーしかしてない。でももう2度とプレイできないと思ったけん、これが第2の人生で自分のやることやクリエイトすることもある意味で一新したという感覚はある。ライブがどうかというと、すごく元気をもらってる。今回のアルバムや曲はライブに持って来いなんだ―ライブでやる必要があるようなアルバムだから。アルバムの進化や変化については、初めからすごく非現実感があったから、毎ライブで違う感情が湧き出るんだ。本当すごいよ。
AXS: アルバムは刺激的で心からのサウンドだけど、フランクにとってParachutesってアンプの音を上げた感情を打ち明けるシンガーソングライター風のアルバムだと思いますか?
FI: 実はそれについて考えてたけど、アルバムは基本的にフォークだ。Stomachachesもそうだったけど。シンガーソングライターの弾き語りを思わすところがあって、そういって意味ではフォークとして扱っても違和感ないと思う。そしてStomachachesからParachutesの間ですごい進化が感じれる。それが次どうなるか分からんけど、それも考えてるよ。どう次に繋がるか楽しみだ。
AXS: ParachutesではRoss (Robinson)と一緒に非常に短い間でレコーディングしたけど、その場で曲を仕上げるプレッシャーはありましたか?
FI: それが問題だった。17日間しかなくて12曲をレコーディングしたかった。実はそれよりもたくさんの曲をやりたかったけど、時間がなくてね。じゃけん初日から曲の選別作業に取り掛かって、これはキープでこれはカットの繰り返し。12曲をやらせるようにRossと戦ったっていうか、説得させんといけんかった。〝この12曲をやらせてくれるなら何でもします、最後の2曲がないとアルバムに意味がないから〟と頼んだ。結局は全部やったけど、スタジオに入る前からどんな風にしたいかしっかりと頭に入れる必要があった。唯一の不確定要素は最初俺がベースをやろうと思ってたけど、全曲を生レコーディング出来るようにSteve Evettsにベースをお願いすることになった。彼が一緒にスタジオにいてくれたこと、みんなと一緒にプレイしてくれたことがアルバムにエネルギーと強烈感を。
AXS: もう一度やるとしたら同じようにやろうと思いますか?
FI: 音楽的には同じようにレコーディングすると思う。あとやりたかった曲が全部レコーディングできるようにもう1日や2日ぐらい伸ばしたかな。そして喉が休める時間も入れて、一週間ぐらい空けてからボーカルをレコーディングしたかな。俺らのやり方でボーカルを全部終わらせるために病院で2回もステロイド注射を。初日から17日目までずっと100パーセントで歌ったけん。Rossとレコーディングして面白いなって思ったことは、俺らをみんな同じ部屋に入れてプレイしながらボーカルもやらせるんよ。彼ってボーカルを別でレコーディングするのがあまり好きじゃなくて、生でレコーディングした狂乱したボーカルの方を使いたがる。でも理想は喉に1週間半の休みを入れることだな。でっかい針でケツが刺されるのイヤじゃけんね。
AXS: ライブでやって楽しい!って思う新曲は?
FI: I'll Let You Downが最初から俺のお気に入りだ。あの曲はイギリスのツアー中、深夜にアコギ一本で書いた曲で当時はただのアコースティック曲だ思ってた。Rossとのレコーディングが始まる直前に何か問題があって、レコーディングが急遽一週間ずらすことになった。その間にずっとリハしてた曲をやりすぎちゃいけんって思ってI'll Let You Downをやろうって。バンドとしてプレイできるアレンジを思いつきで書いて、のちのちはアルバムに入ることになっちゃった。今じゃ俺の大好きな曲のひとつだ。存在しないはずの曲の割にはすごくうまくいったよ。
AXS: 僕は2000年のニュージャージーで10代を過ごした人間として、ニュージャージー/ロングアイランド周辺出身のバンド(My Chemical Romance, Senses Fail, Taking Back Sunday, Brand Newなど)が10代のキッズに与えた影響をよく覚えてる。振り返ってみると、あれがコマーシャルロックの最後のムーブメントだと思いますか?
FI: うわ、どうじゃろ?分からんな。やってる側の人間としては、えっ?人ってこれに注目してんの?って感じだった。ブームになるなんて誰も思わんかった―だってそういうことって普通ないじゃん。リハに使ったスタジオにメジャーレーベルからの電話が来ることが、少なくても俺らにとっては夢のようでなんかバカバカしかった。俺らはそういうの無視してとにかく一所懸命努力した。そういうムーブメントがまた起きるかというと、なんだろ?もう起こらんでもいい環境になってきたような気がする。今は自分で音楽を出せる方法がいくつかあるからね。自分の音楽を広めるためにメージャーな企業に頼らない傾向があると思う。そういうのがまた起きるか?さぁな。起きる必要はあるか?たぶんない。それがいいんだ。

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