2014年12月30日火曜日

【gerard】【動画】In Conversation: Gerard Way and Gaz Coombes Part 2


取材者:Gaz Coombes (Supergrassなど)、Gerard Way
翻訳:@postmcrjapan

Gaz(以下GC):で、ほかのステージネームとか考えてた?それとも最初からGerard Wayでいこうと思った?

Gerard(以下GW): たぶん今回は初めて言うかもしれない。最初はスリーピースバンドを、新しいバンドを始めようと思った。すごくうるさいスリーピースのファズロックバンドがやりたくてさ、もしその時にアルバムを出してたらそんな感じになってたんだろうし、すぐ一緒にプレーできたんだろうね。名前がね、レーベルがすごく嫌がってたんだけど、ベビーアニマルホスピタルというバンドだった(笑)

GC: いいね!俺好きよ!

GW: 僕も好きだったよ!(笑)なんかすごく大音量っぽい名前にしたくてさ、そんで大音量っぽい響きだったからそれにしようと思ったけど、ちょっと不愉快かも?よくわかんないけど、なんか不愉快な思いをさせるかもって色んな人が心配してさ、でも不愉快でもなんでもないだろう?小さい動物のための病院だもん、ね?

GC: 素晴らしいもんだよ―

GW: そう、素晴らしいもんだよ(笑)そんで僕が自分がやってることとか、ある意味で自分自身のことも、自分のものにし始めて、ソングライターとして自信がだんだんついてきた。僕はフロントマンとしてはラッキーなんだ―キャラを演じるのが得意だし、好きなんだ。色々遊べるのも好き。Gazの最初のPVの好きなところは自分が新しいキャラを作ったような気がしてさ、前と全然違う感じだったから。でね?僕の曲がどんどん大きくなって、全てが大きくなって、気づいたらサックスとかも入れてた時はこれはベビーアニマルホスピタルのアルバムじゃなくて、Gerard Wayのアルバムだって感じだったね。

GC: そうだね、ええ。

GW: いつかは(ベビーアニマルホスピタル)やりたいかもけどね(笑)

GC: ええ、でもやっぱりね、最初はそんな感じだよ。俺もそうだった。自分は最初からGaz Coombesでいった方がいいかどうか分からなくて、色々考えてた。一回はStraw Dogっていう名前思いついててさ、Dogがついてた名前がいいな~って思って。そんでレーベルや友達に話したらみんなが〝ん~どうかな?だってこれは君の音楽だろ?君は君でよくない?Gaz Coombesで何がわるいの?〟って言ってくれた。

GW: そうそう!

GC: それで俺もまぁいいや!って思って、感じたままやってみようって。そしてまぁ、俺の名前も知られてるというのもあるし、それも新しいプロジェクトにとってプラスになると思った。そして別に(本名使っても)構わなかったんだ。ステージネームを使ってあっあの人だ!って気づいてもらわなくても構わないけど、時間が経つにつれ、色々話して決めたのはよっぽどのキラーネームじゃない限りは名前をあまりいじらずにシンプルでいくこと。その時のアイディアはみんなパンチがなかったから、気持ちよく決意できた―

GW: 自分の決意だったのね―

GC: ―本名でいくことをね。

GW: ちょっと質問だけど・・・僕はこういう経験があったけど、バンドが解散した時自分が音楽を作り続くことを決めたけど、その後はちょっとこう自分を隠す時期ってあった?だからこう・・・ん~隠すって違うかな?なんだろう、引きこもるみたいな?自分のアイデンティティーを変えようとした時期ってあった?マイケミが解散した時、僕が変なファズロックバンドを始めてすぐさまミニバンでツアーに出かけたくなったのは自分のアイデンティティを完全に変えて全てから逃げようとしたからだ思うんだけど、わかるかな?

GC: 
もちろんよ、それがソロスタートの第一段階だから。最初は自分の気持ちの整理がうまくできなくて、前のスタイルからどうやって抜け出せばいいのか分からなかった。前も言ったけど、Supergrassというキャラが俺に強く根付いていたからそれから抜けるには色々変えなきゃいけないなって覚悟してた。音楽だけじゃなくて、全体的にも違うことがやりたくて、だから名前を変えようと思った。Supergrassってなんだろう、フレンドリーな感じでさ。俺はフレンドリーなんかになりたくなかった。


GW: そうか、なるほど!

GC: 前のイメージが変えたくて、ちょっと謎めいたキャラになりたかった。

GW: 見事に成功したよ、それ。


GC:そして俺は歳を取った。もう17歳じゃないし、そういう若者向きのやつはもう・・・ね?ユーモアとか好きなものは基本的に変わってないけど、確実に歳を取ったから違うんだよね。時間かかったけど、最初のアルバムを作った時気付いたんだ。(前のスタイルとの)距離を音楽的に作っていたんだ。トラックのアレンジやボーカル、ビートへのアプローチ、そしてHot FruitのPVでビジュアル的にも前のスタイルから離れていった。PVの監督も俺もちょっとサイケデリックなSFって感じにしたくて、それによってもっともっと離れていったけど、あくまでも自然な流れだった。

GW: ね、自然だったんだろう?

GC: ソロのライブでマイケミの曲とかはどう?やるの?


GW: やらない。最初は大変だった。だってアルバム一つしかないし、まだ出てもないのに人の前でライブをすることになって、観客も自分があるスタイルで有名なのは知っているし。パフォーマーとして僕らは人を喜ばせたくて、人を楽しませたいって思うからマイケミの曲やんなきゃいけないかな~って思ったんだよ。でも僕が出した結論はやりたくないってこと、そしてやりたくないことをやる自分は誰も見たくないんだろうって―

GC: そうそう、それが大事だと思うよ。

GW: ねっ?僕は観客がそれを分かってくれるだろうと思った。(マイケミ)の曲やりたかったら、マイケミと一緒にやってたってことをね。僕はそれほどマイケミが好きだった。マイケミの曲はマイケミとしてやりたいほどだ。でもそうしたくないから僕と観客の間では暗黙の同意のようなものがあるような気がする。そしていまだにトラブルとか観客からの不満とかはない、すくなくともそんな声が僕の耳に届いてない。(マイケミ)の曲を歌って!みたいなコールもないからなんかほっとする。もしそういうコールがあったとしても、それもそれで構わないけどね?

GC: わかるよ。俺も同じ経験あった。観客が〝All Right〟とか歌ってコールがなかったから嬉しかった。ソロとしてスタートした時はSupergrassの曲はやらないって時々思ったね。

GW: 今日は本当ありがとうございます!

GC: 話できて楽しかったよ。 

GW: 本当だね。

GC: 今夜のライブ頑張れよ!

GW: ありがとう!

GC: 超満員だからめちゃくちゃ盛り上がるだろうね!ナイス!

2014年12月12日金曜日

【frank】DIYラッキー抽選Q&A

元の記事・動画はコチラ

DIYラッキー抽選Q&A
取材者:ファンの方々
翻訳:@postmcrjapan


学校のパーティーでお馴染みの〝ラッキー抽選〟― 数十円でくじを引くと安っぽいおもちゃが当たる。しかし今回のくじは当たりハズレではなく、質問にしたんだ。元マイケミのギタリストFrank Ieroがfrnkiero andthe cellabrationとして8月にデビューアルバム〝stomachaches〟をリリース、そして最近はMalloy KnoxとMoose Bloodと一緒にUKツアーもしました。コラボや不死身、そしてタイムトラベルなどについて答えてもらいました!

――――
 
 
 
どうも!frnkiero andthe cellabrationのFrank Ieroじゃ。
 よし、世界の誰とでもコラボができるなら、誰とコラボする?んんんと~そうじゃのぅ~Matt Skibaとコラボしたいな、あいつ最高じゃけ(笑)一緒におるのも楽しいし、やってる音楽もええし、あいつとギターできたら絶対おもろいと思うわ。

よし、準備はええか?行くで―ライブ前の必ず行うおまじないみたいなことありますか?えーハイ。あります。お湯とレモン中心なんやけど(笑)あとノートパソコンにJamie Wiggintonっていう人のボーカルトレーニングCD入っとるけど、それと一緒に歌ったりしてめっちゃ恥ずかしいけどめっちゃ楽しいよ。あ、あと今回のバンドがやるのはね、円陣を組んで手を重ね合って、そんで1, 2, 3でなんか叫ぶんやけど、今のツアーは言葉を変えとるんで、ベースのRobが毎晩違う言葉を考えてくれよるんよ。

よし、タイムトラベルで過去に戻れるのなら何時代に行きたい?ほう!そうじゃね、白亜紀とか?かな?ジュラ紀か白亜紀、いや、たぶんジュラ紀やな。恐竜見てみたりとか、のぅ(笑)

はい次―もし一日だけ不死身だったらどうする?えーっとーたぶん何もしない(笑)な~んにもせずに不死身をムダにするわ(ドヤ顔)

よし、コレが最後じゃね?道で声掛けられるの?ん~たまに?ライブ会場の近くとか、でもそれ以外はたぶん誰も知らんじゃろ。実を言うと、道で声掛けられたこと一回もないんよ。普通は歩道かなんかで声掛けてくれるけぇ(笑)


2014年12月11日木曜日

【frank】Ieroが来た!(Kerrang!掲載)

Kerrang! News
取材者:Kerrang!
翻訳:@postmcrjapan

(Kerrang!はきっとチャラい感じの馴れ馴れしい口調で喋ってそうなんで、カジュアルに訳してみたwww)




〝stomachaches?(腹痛いのかい?)K!のコーヒーはそれほどまずいからね〟
K!の読者がKerrang!オフィスでFrank IeroとQ&A、そしてミニライブも!

3月のマイケミベストのリリースから夏のソロデビューまで、今年はNJ州出身のFrank Ieroにとって目まぐるしい1年だった。その上、ここ数週間はミニバンでUKを何100マイル旅しながらKerrang!の大好きなMalloy Knoxツアーにも参加。せっかくFrankがUKにいるから我々Kerrang!が彼と読者をメインオフィスに招待してアコースティックライブを開催!tragician, she's the prettiest girl at the party and she can prove it with a solid right hook, joyridingを含めたセトリ、そしてQ&Aもやってくれました。

Kerrang!(以下K!):やぁFrank! 君は過去にどデカイ会場でライブやってきたけど、こんな逃げ場のない狭いオフィスでのライブでも緊張したかい?

Frank(以下F):デカイ会場も小さい会場も、俺にとって両方同じぐらい緊張するわ。俺は大勢の人は苦手やけど、少ない人数も苦手や。マンツーマンでライブできたらええのに・・・ツアー終わらんじゃろけどのぅ!

K!:僕らは賛成だがね。Mallory KnoxとのUKツアーはどうだい?

F:最高じゃ!正直、最初はどうなるか分からんかったわ。こんなにも雨が降ると思わんかったし、長いドライブも楽しみにしていたというわけでもなかったけど、ライブは俺の期待をはるかに上回った。

K!:すごくシンプルにやってると聞いたがね、ミニバンで寝泊まりとかさ。

F: おう、まったく贅沢してないよ。俺はのぅ、バンドが最初に始まるころはしばらく苦労せんといけんと思うんよ。その後もしいいことがあったら、もっとありがたく思えるし、自分が頑張ったからこそいいことが起こたって実感できる。実を言うとUSにもこういうツアーやりたかったんじゃけど、ライダーとかのオファーあっ たし、ちょっと甘やかされたんじゃ。

K!:Malloryのみんな、ちゃんと仲良くしてくれてる?そうだといいんだが・・・

F:めっちゃ優しいんよ!ミニバンで寝るのはしんどいけぇ、夜はたまにツアーバスで寝させてくれる!バスてFIFAのゲームもようやるのぅ!俺らのドラマーMattがぼろ負けしたんよ!

K!:次回は自分たちでUKツアーする予定はあるかい?

F:そうした方がええってよう言われるけど・・・どうかいのぅ。たまに思うんじゃけど、サポートとしてはもっと色々出来るし、ファンが俺らを最初に出会う時は音楽で勝負せなあかんけぇ、それがベストなんじゃないかなって。

K!:バンドには義理のお兄さんを始め、仲のいいメンバーが集まってるから楽しいだろうね~

F:過去に色んなバンドにおったけど、俺は気取った天才らでやるよりは友達や家族でやりたいのぅ、絶対。天才なんかおもろないし、意味ない。俺の友達もええミュージシャンでもあるけぇラッキーなだけなんよ。

K!:2015年の予定は?

F:2月ごろにまたUSツアーあって、そして夏にはUKのフェスに出演しようと思っとるんよ。近いうちにまた来るけぇのぅ!

K!:楽しみだね!どうしても聞きたいことあるんだけど・・・2015年にマイケミ再結成とかムリかな?

F:予定はないんだな。たまにメールしたりするんじゃけど、バンドだった頃と同じや―オフの時はみんなばらばらじゃ。

2014年12月10日水曜日

【gerard】【動画】In Conversation: Gerard Way and Gaz Coombes取材


I

取材者:Gaz Coombes (Supergrassなど)、Gerard Way
翻訳:@postmcrjapan

Gaz(以下GC):
ハロー!

Gerard(以下GW):
ハーイwwwwwwwww

Gaz CoombesとGerard Way

GC: 君はソロアーティストになると決意したが、誰かの影響を受けたのか?バンドからソロになったアーティストとか?


GW: ん~そうだね、確かに受けたね。特にIggy PopやBowieがベルリンにいた時期に影響されて、その時期にフォーカスしたね。それ以外にもSupergrassやMy Bloody Valentineなど他のバンドたくさん、シューゲイズまじりのポップスとかにもインスパイヤされたけど、IggyとBowieがメインだった。Gazの初ソロアルバムとPVを観た時、いい意味でGary Newmanっぽくてさ、なんか前の音楽と全然違ってて面白いねって思った。Gazの時はどうだった?

GC: そうだな~ちょっと変な感じだったかな?バンドで活動すると、やり方が安定してきて自動的になる、特に20年もやるとね。だから新しく挑戦することって、いや、それだけじゃなくて、こうナチュラルに面白いことに挑戦するのが大事だ。自分のナチュラルなやり方じゃないダメだ。

GW: ええ。

GC: でも既に存在したバンドからソロになったアーティストよりも、俺はずっとBeckに憧れてたんだな。 

GW: ええ。

GC: 彼のやり方やレコーディングへのアプローチ、アルバムのバラエティ―だって本当一枚一枚違うんだ―そこが好き。なんかこういうアルバム作りたいって突然閃いてその場で全部作ってさ、でも次のアルバムが〝Mutations〟や〝Midnight Vultures〟みたいな全然違う、ちょっと変わった感じのアルバムを出すところがいいよね。

GW: ねっ。全然違うもんね。

GC: なんかすごく面白い、ワクワクするなって思ってさ、そうやって全然違うジャンルに挑戦するって。 

GW: そうそう、Gazが言ったことで思い出したんだけど、ほら、何年間バンドで活躍するとやり方が安定してくるし、そしてバンドもその安定したサウンドで知られるようになるけど、以前のやり方はソロになるとどれぐらい残すべきかが問題だよね。僕がスタジオで一番苦労したのは声だった。レコーディングの仕方や重ね方、そして声のサウンド自体もずっと決まったやり方でやってきたから、ソロの時はずっとその決まったやり方と格闘してた。Gazも同じような経験ありましたか?

GC: ええ、以前の作品から意識的に離れようとしたことはあったな。一番大きな違いはドラマーがいなかったことだったけど、ドラマーっていうより、Danny Goffeyがいなかったことだったね。あいつは俺にとって世界一のドラマーなんだ。あいつのサウンドがアルバムにもう使えないから違う方法を見つけなきゃと思って、ドラムマシーンを使うことに。まぁ言っても本物のドラムの音を真似するようなひどいやつじゃなくてね?エレクトロニックビーツみたいなもの。たまにSupergrassにも使ってたけど、Dannyみたいなドラマーがいるとね、エレクトロニックドラムなんてあんま使う必要ないからね。

GW: ですよね。

GC: 最初は結構楽しかったよ、でも今回のアルバム―2枚目のやつね―2枚目は本物のドラムをまた使うことにした。ドラムがもうちょっと上達してきたんで今回はドラムのライブサウンドを存分に楽しんでる。

GW: あれ?ドラムができるなんて知らなかったよ。

GC: だろう?結構楽しいよ。ドラムをバンバン叩いて、アイディアもバンバン叩き出して―

GW: へー実は僕も最初はドラムだったけど、下手くそだったね。マーチングバンドでスネアドラムやってた―  

GC: 本当?  

GW: ええ―

GC: コントロールが上達するね―

GW: なんで打楽器はできる―

GC: じゃパラディドル(速い速度でドラムを打ち続けること)も―

GW: そうだね、パラディドルもできるし、Alice Cooperの〝School's Out〟もできるし

GC: ナイス!

GW: あの曲は忘れられないよ。まぁそういうわけで今でも打楽器やってます。昔はドラムセット買おうとした、Black Pearlのやつ。でも足と手を同時動かせなくてね、もう大変だった。

GC: 分かるね、俺も時々イライラする。調節がどうしてもね。えーっと、バンドメンバーの間での駆け引きから抜け出してホッとしてるかい?

GW: うん、ちょっとアレなんだけどね

GC: 大丈夫だった?

GW: 大丈夫だ―大丈夫だったんだ。なんかね、Gazも共感できるかもしれないけど、まぁGazの経験についてはよく分からないけれども、僕にとっては、メンバー同士・・・ その関係に亀裂が入ったというより、僕らがいた環境が悪化したって感じだったかな。バンド結成から解散までずっと圧力鍋の中にいたような感じだったから、ようやくその鍋から、そのプレッシャーから解放されて嬉しかったですね。マイケミカルロマンスは特定のモノのためにあって、たくさんの人にとって様々な意味があった。でも時間が経つにつれ、人として成長して、人として変わっていくでしょ?だから、そうだね、そういうことから開放されてよかった、うん。

GC: 創造的にも―

GW: ええ

GC: 喧嘩とかは?方向が合わなかったこととか?

GW: みんなが創造的にすごく成長して色々変わったから、やっぱり違う方向に行っちゃったんだよね。新しい曲を書き始めた時から分かったんだ。この曲はみんなにやらせたら、ショックを受けるだろうし、バンドが終わるって。僕がやりたかったようなすごくシンプルなファズロックアルバムはマイケミカルロマンスがやるようなことじゃない。もちろんマイケミカルロマンスが出してきたアルバムに物凄く満足してる。しかしマイケミカルロマンスのアルバムはサウンドにせよ、目的にせよ、全て同じだった。だから創造的に自分でやりたいようになれてすごく楽になった。Gazには
駆け引きとか、メンバーとの繋がりとかはどうだったか分からないけど―

GC: そうだな、アレだな、みんなすごく仲が良かったんだよ。俺とDannyだって12歳の頃から親友でさ、ずっと一緒に育ってきたもん。最後まではうまくやったけど、たぶん最後のアルバムがターニングポイントだったと思うんだよね。どういう方向に行けばいいかまったく意見が合わなかった。セッションでやった音楽を持って帰ると誰にも聴かせたくない。それがすごく不思議でね、なんで友達とかに聞いてほしくないんだろう?ってずっと悩んでた。そしてやっと気づいた。俺はこの音楽が好きじゃないからなんだ。だからまだ誰にも聞かせたくなかった。まだ―なんだろう―みんなの個性が強くてさ、それを変えたくなかったような―

GW: 僕もまったく同じだった。Gazがさっき言ったこと全てだ。僕らの場合は12歳からじゃなくて、17~8歳とか20歳前半から友達になったけど、ずっと仲が良くてそしてGazが言ったように最後の最後にギクシャクし始めた。僕もみんなの個性を壊したくなかった。みんながやっていた音楽が大好きだったから僕は―これもGazと同じだけど、爆発してハイ!終わり!よりは〝なんかうまくいかないね、コレ〟って感じだった。曲を作ってたけど誰にも聞かせたくなかった。本当全てがGazの経験と一緒だ。すごく暗くて―

GC: なんか変に寂しいよね。だって今までの人生がそればっかりだった。デモを収録したりセッションしたりしてそんで終わったら収録した曲を車で聴くんだけど、ワクワクしながら友達に声をかけてさ〝おいちょっとコレ聴いてみて!〟ってね。でもあの時はワクワクとも何もなかったから〝ちょっと待て、どうなってんのコレ?〟ってなった。

GW: そうそう。

GC: 〝コレで終わりじゃないよね?!音楽の終わりじゃないよね??〟って。おかしくてさ、そんで終わった。

2014年12月5日金曜日

【frank】Noiseyの取材


元の取材はコチラ 

取材者:Hannah Ewens
翻訳:@postmcrjapan


Black fridayはマイケミカルロマンスのfrank Ieroとレコード屋で過ごす




マイケミカルロマンスって覚えてる?私と同年代の人ならマイケミのemotional hardcore(真のファンだから、エモなんか呼びやしないよ)は初恋の終りのサントラだった。自分の部屋にあっちこっち貼ったKerrang!のポスターからマイケミがクールに私たちを見つめた。更に私みたいなファンだったら、アイシャドウのパレットで3年間もマイケミのピンクアイメイクを忠実に再現しようとしたんだろうね。枕に泣きながら〝I'm Not Okay〟を頭が痛くなるまで叫んだはず。

バンドのフロントマンGerard Wayに比べてギタリストのFrank Ieroが裏のパンクだった。落ち着きがないけど、笑顔でファンを魅了して、センターから離れた場所でちょっと緊張しながらギターをプレーした。
去年の解散がGerard以外のメンバーの終りだと誰もが思った。しかし創造的な才能を持っているFrankはそう簡単に終わらなかった。hardcore punkのLeATHERMOUTHとelectro-hardcoreのDeath Spellsのフロントマンとして活躍し、ライティングやアート、写真まで多趣味を持つ人物だ。それはそのはず。ずっと不安障害と胃痛に悩まされてきたFrankはアートで病気の辛さを忘れてきた。そして現在は新しいソロプロジェクトfrnkiero andthe cellebrationのフロントマンとして活躍し、お腹の激痛にちなんだアルバム〝stomachaches〟もリリース。そして〝stomachaches〟がベスト・パンク・リリース2014年にも選ばれた。

Black Friday(サンクスギビングの翌日、どこもバーゲンやっている日)にFrankと会ったから安くなってるレコード買いに行かない?と誘ってみた。Rough Trade(レコード屋さん)の人混みを避けるためBrick Laneの近くに新しくオープンしたFlashback Recordsで待ち合わせした。
お互いパンクの制服を着ていた。あの日は同じVans履いてなくてよかったわ。


Noisey(以下N):以前は〝フロントマンは緊張する、裏の方がいい〟って言ったけど、今はどうなの? 
Frank(以下F):俺はずっとバンドで活躍したかったけど、今は(フロントマンだから)逃げ場がないんだな。調子が悪い夜、観客に目を合わさずにプレーするなんてできないからストレスになる時もあるけど、思った以上に楽しんでるかも。
N: レコード収集のきっかけは?
F: 子供のころ、父親から小さなレコードプレーヤーとレコード数枚もらった。Zeppelin IVがそんな中に入ってたし、The Beatles at the Hollywood Bowlもあったな。ひどいレコードだったな、アレ。音楽じゃなくて、ファンの叫び声しか聞こえんわ。Animalsのレコードもあったかも。俺はそのレコードたちを何回も何回も聴いとったわ。
N: レコードの人気が再燃してから新たなファンが急増してるよね。しかし子供のころから好きだっていう人は珍しいわね。
F: ほんまよ。そのせいで、自分の好きなレコードを探すのがちょっと難しくなちゃってる。コレクターとしてはちょっと複雑な気持ち。そしてもう一つ気づいたのは音楽よりアルバムのジャケットアートやパッケージの方が大事だと思ってる人も増えてきた。音楽も同じように思ってくれればいいのにって思うとちょっと切なくなるよね。でも利益が悪化している音楽業界にでも、価値のあるモノがまだ残っているのは嬉しいね。
N: レコードをお子さんたちに残すつもり?  
F: 残してあげたいけど、あいつらは興味があるかどうか分からんね。その時になると誰もレコードなんか聴いてないかもしれんし、逆に8トラックとかめっちゃ流行ったりして。でもあいつらはセンスがほんまにいいんよ。いい音楽知っとるよね。The Smithsとかすごくハマっとるんよ、今。一人の娘がめっちゃメタラーになっとるしね、最高だよ。(Neutral Milk HotelのIn The Aeroplaneを手に取りながら)うわ、このアルバムばり好きなんよ。
私も!どこが好きなの?  
F: えっどこだろう?手作り感かな?俺はね、完璧な曲や完璧なライブを聴くのは嫌いだ。なんでか知らんけど、なんか人間っぽくないし、誠実さもない。俺にはちょっと外れた方がいい。そんでこのアルバムは確かにちょっと外れてるところがある!



N: メタラーの娘さんは他に何を聴いてるの?  
F: The 5.6.7.8'sだな。娘らはあれをかけて一日中踊りまくるわ。俺は絶対イヤだけど、もしあいつらが本気で音楽の道に進むことになったら、そんなバンドになってほしいわ、 日本のガレージガールズバンド。
N: それヤバいね。ヤバいといえば、最近お腹の調子はどう?  
F: いい日もあればよくない日もある。実は持っているんだ、薬のポーチ(カバンから薬がぎっしり入ったポーチを取り出しながら)毎日のルーチンだ。乳製品はダメ。セリアック病じゃなくてもグルテン過敏性が出る時もある。赤肉もダメだ。たんぱく質を摂るため鶏肉や魚を食べ始めた。大豆製品もあんまり食べんね。ほんまバランスとるのが難しいわ。
N: ここ(UK)でいったい何を食べてるの?  
F: そうだね、無グルテン食(グルテンフリー)バーが山ほどある。そしてピーナッツバターとジャムのサンドとか?パンはもちろんグルテンフリー。しんどいわ。
N: 最近はいい曲見つけたよ。Pawsの〝Sore Tummy (腹痛)〟っていうんだけど、不安障害や慢性の腹痛についての曲だよ。あなたにぴったりだから聴いてみてね。
F: ああ、聴いてみるわ。俺はそのために薬飲んどるから。なんかね、音楽やってなかったら、たぶん何の問題なかったんだろうな~ってたまに思うんよ。音楽があるから考え過ぎたりして頭の中がごちゃごちゃになるんよね。それに加え不安障害だと、普通の考え方が出来なくなる。
 N: 誰にだって不安になる時ってあるよね。 
F: もちろんだ。でもたまにキャリア選択間違っちゃったな~って思う。この仕事の好きなところが嫌いなところでもある。ステージに上がってプレーする時は純粋に自分のありのままの姿じゃないとダメ。ステージで一芝居打つとかカッコつけるのほんま嫌やし、絶対やりたくない。でもずっとありのままでいるのもしんどい。うまく説明できんけど、分かるかな?
N: うん、分かるよ。おっ!今日は結構買うね!
F: この取材ヤバいわ、マジで。でも今回は嫁さんに言い訳できるね。〝だって今日の仕事はレコード屋で買い物だったもん!〟ってね。



N: 真面目に聞くんだけど、マイケミについての質問が一つもなかった取材って今まであった?
F: 今の取材だと思ったのに!
N: いやいや、違うって!今のカウントされないよ。 
F: わかったわかった。じゃ今の取材だけだな。最近の取材は気まずくしたくないからか、みんなそういう質問を遠慮するようになったんだけど、理解してほしいのは俺があいつら(マイケミ)と一緒に育ったようなもんだってこと。ある意味で俺の教育となった(マイケミとの)12年間をほんま誇りに思ってるし、質問されたってまったく問題ないよ。
N: よかった。さてさてFrankの2014年のベストアルバムとは?
F: Against Me!の新譜は素晴らしい。Homeless Gospel Choirも、Thurston Mooreが参加してるTwilightのIII: Beneath Trident's Tombも最高やわ。La Disputeも、Godspeedの新譜、後はJoyce Manorのアルバムだな、アレ天才や。
N: コレクションの中でとっておきの一枚ってあるの?
F: パープル色の〝Purple Rain〟のレコードあるよ。おっGrinderman 2だ!コレ買いんさいや。
N: そんなにおすすめなら買うよ。ところでまだUKにいる間にShoreditch beigel(何かのUK料理かな?)を食べなきゃね。ロンドンの通過儀礼みたいなもんだよ。
F: ロンドンbeigelか…食べてみるね。うわ、American Pieやん!コレ世界で一番嫌いなレコードなんよ、まじで大っ嫌い。だって嫌いな曲2つも収録されとるもん。俺はあんま文句とかひどいこと言わん人やけど…やけどね?最も嫌な曲がAmerican PieとEaglesのHotel Californiaなんよ。理由がまったくない、なんか生理的にうけつけんわ。

N: イライラさせるの?それとも…?
F: コットンをさ、噛んだりするような感じって分かる?ほら、Tシャツを噛んだりするような…
N: 待て待て、今やってみる(Tシャツを噛みながら)
F: うわ、見てるだけでヤダ…なんか気持ち悪いやろ?
N: ええ、かなり気持ち悪いわ。
F: じゃろじゃろ?あの2曲を聴くとそんな感じになるんよ。まったくこの取材で自分の墓穴を掘ったやな…
N: 墓穴?
F: 経済的にね(エモのレコードを見ながら)
N: エモの復活はどう思う?
F: あー色んなバンドの再結成とか?なんか現在の音楽界では新しいバンドがみんな似てるような気がしてね、なんで今にないサウンドを求めてみんな過去の音楽に走ってると思うんよ。新鮮な何かを求めてると同時に原点に戻ろうとしてる。〝このうざい新ジャンルって一体どこから来たの?〟を探るかのようだ。
N: 最近〝ヤバい!今までの音楽と全然違う!〟と思った曲やバンド、ある?因みに私はBabymetalだね。
F: Babymetal? アルバムはまだ聴いてないけど、YouTubeでちらっと観た。実はUK行きの飛行機はBabymetalと一緒だった。
N: うっそ!
F: バンドのことはよう知らんけど。噂がいっぱいありすぎて何が本当だとかまったく分からん。(真面目な表情で)聞いたんやけど、メンバーの身長が伸びすぎたら即クビらしいけど、それって本当なん?

N: 本当であってほしいね。背が高い人はくそくらえだ。ではでは、お会計を済ませましょうか?
F: もう止めてくれよ〜 アメリカじゃBlack Fridayは第2のRecord Store Dayやけん、いつも大行列でヤバいんよ。もっと混んでるか思うたわ。
N: Grinderman楽しみだね。
F: 気に入ってくれるといいけどね。じゃないと気まずくなるなぁ・・・気に入らんかったら俺に送ってや。
N: 気に入らなかったら次のUKツアーの時に文句つけてやるよ。
F: ライブ中に俺の頭に投げるとか。
N:クビを狙ってね。
F:〝お前まじセンスねーわ!〟ってね。


Frankのお買い上げ
Yuck - Glow & Behold
Muddy Waters - Live at Newport 1960
The London Muddy Waters Session
The Flaming Lips - Yoshimi Battles The Pink Robots
Albert Collins - Ice Cold Blues

私のお買い上げThe White Stripes – Self Titled 
Grinderman – Grinderman 2

2014年12月1日月曜日

【gerard】【動画】Sopitas.com取材




取材者:Sopitas.com
翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:@shelly1904
動画提供:MCRmy Russia 

どうも、僕はGerard Way、そしてご覧になってるのはSopitas.comです。

〝メキシコ〟と聞いたら、何が思い浮かぶんですか?

えー最初に思い浮かぶのはな、ここでマイケミとライブしたこと。メキシコを聞くとメキシコシティのことを思い出して、そしてそこで撮影したライブ(The Black Parade is Dead!)も思い出すね。うん、それが毎回最初に思い浮かぶことだね。

マイケミからソロアーティストへ

えーっと違う感じだったし、色々と大変だった。ミュージシャンとして理解し合えるように、そして息を合わせるように(バンドメンバーの)彼らとたくさんのリハーサルが必要だった。最初は本当大変だったけど、なんとか乗り越えた。そんでライブもまた別もので、エネルギーもケミストリーも全然違いますね。楽しさは変わらないけど、やっぱりね、感じが違いますね。


今回のアルバムはいつから作りたくなったんですか?

いつからだろうねー 僕は結構周期的に活動する人間だけど、今回のアルバムはありがたい事に、そして幸いに作りたかった時期に作れることができました。マイケミでこういうアルバム作りたかったとか、そういうことじゃなくて、これはただバンド解散後、僕が音楽を作り続けた結果だったし、その時期にどうしても作りたかったアルバムだった。思った以上に時間かかったけど、まぁ、なんとか仕上げることができました。

〝Hesitant Alien〟はどういう刺激から生まれましたか?

えーっと色々だね。んと最初は、基本は自分をどこまで追い込めるか、だったね。歌詞もサウンドも声も、全てをどこまでいけるかに挑戦してみた。なんで大半はそれがベースだったね。その時の自分と真剣に向き合って、そして理解しようとしてた。だから何年経ってもずっと好きだった音楽にすごく刺激を受けたね。たとえばglamやbritpop、fuzz rockとか色々、ね。

〝Juarez〟の曲名の由来は?

アルバムはJuarez(メキシコの都市)の近くにレコーディングしたので、都市の存在やエネルギーをずっと感じていたからそういう曲が欲しかった。曲の歌詞は現実逃避したい人の気持ちを想像して書いてみた。若者が今の環境から逃げ出したくて、そしてその逃げ道の一つは楽器で音楽やノイズを奏でること。他人のためでも、自分のためでも何でもいい。なんで、歌詞を書いた時は若者が音楽に通じて逃げ出したくなる環境について考えてただね。

音楽で現実逃避

音楽はおちろん現実逃避方法の一つだと思います。逃避するだけではなく、つらい現実に様々な影響を及ぼすことだったできる。例えば音楽で人々の人生にポジティブな影響を及ぼすことも。

マイケミ解散後、迷惑ファンに困ったことはありますか?

いや、僕はそんなにないよ。だってついていきたいファンはついてきてくれたからね?そんで反対だったファンからは色々言われなくなってきたからもう問題ない。まぁ最初はなんでバンドと一緒にやりたくなかったことが理解できなかったファンも多かったけどそりゃ無理ないさ、色々複雑で分かりづらかったからね。でも時間が経つにつれ、マイケミ以外のプロジェクトに興味を持ってくれるファンは興味を持ってくれるし、そうでないファンはそうでない。それはそれでいいんだ。


ファンとして最後に行ったライブは?

普通のファンとして最後に行ったライブか・・・ん~思い出そうとしているけど、なんかつい最近行ったような気がするんだけどな~すごくよかったしな~えっと~うん、そうだった。James(James Dewees)のバンドReggie and the Full Effectに行ったね。本当よかったよ、生でJamesの演奏聴けてよかった。