2015年1月6日火曜日

【frank】【動画】Golden Audio取材


元の記事はコチラ 

取材者:Nina Donoghue
翻訳:@postmcrjapan

セレブレーションの訳だ!Frankが語るファンとの交流やソロ活動



〝彼、ファン一人一人とのミーグリが終わるまでずっとここにいるよ。〟Frank Ieroのグッズブースの裏でポスターやTシャツの山に気を付けながら脚立を持ってる私にツアーマネージャーが申し訳なさそうに言った。フロントマンIeroがサインの合間にインタビューされることに承諾したものの、ファン一人一人への挨拶の後じゃないとインタビューが始まらない。私は喜んで待つ。開場の瞬間から彼はサインばかりしている。お高いVIPのミーグリや偉そうなロックスターの時代にFrankのファンへの想いは本当に素晴らしい。

同じぐらい素晴らしいなのはIeroの驚くほど早い音楽界への復帰。2013年のマイケミ解散後、Frankが〝frnkiero andthe cellabration〟(以下fi&tc)という名前で作曲作詞した曲をレコーディングしてソロデビューを果たした。そして2014年8月にアルバム〝stomachaches〟をリリースしてからは連続でツアー。アルバムはfi&tc流ストレートパンクと甘く切ないメロディーもほんのり。マイケミを知らない人にも刺激的な1枚だ。

最後のファンと握手したら、Frankが故郷NJのThe Stone Ponyでファンとの交流、ソロになる決意、そしてピザベーグルへの愛を語ってくれた。

frnkiero andthe cellabrationの経歴について教えて下さい。今回のプロジェクトはどうやってできたの?

地下室で自分のために書いた数曲から始まった。そんで友達が最近何してんの?って聞いてきて、その曲を聴かせたんよ。そうしたら他の人にも聞かせるように友達に説得されて、気付いたらレーベルから声掛けれちゃった。俺の曲をすごくリリースしたかった上に曲をすごく分かってくれたレーベルだったんで、〝曲をちゃんと演奏できるようにバンド始まんなきゃ!〟と思った。それがバンドの始まりだった。

マイケミとして活躍しながらソロの曲書いたりしました?それとも全ては解散後に書きましたか?

いや、うん、解散後だったな。時々ちょっとしたメロディーやリフが思い浮かんでたけど、マイケミの曲に絶対なれないもんだった。遊び半分でやっただけ。でも〝She's the Prettiest Girl at the Party and She Can Prove it with a Solid Right Hook〟のイントロと最初のコードプログレッションは結構前から思いついてた。曲になると思わなかったけど。50年代のサウンドで好きだった、それだけ。〝Stage Four Fear of Trying〟とかは違う形で完成したけど、あんまり好きじゃなかった。後で友達のポッドキャストに出ることになって、〝ついでになんか歌ってくれれば嬉しいけどなー〟って言われた俺は〝曲なんかないよ!〟って。だから放送の前の夜にあの曲(〝Stage Four〟)になる曲を仕上げたよ。


ギターパートの中でマイケミに却下されたパートとかありますか?

マイケミでの役割は今の役割と全然違う。俺はギターのメロディーとボーカルの間で遊ぶのが好き。歌ってない時はボーカルメロディーと掛け合いするとがすごく好きなんでボーカルじゃなかったら絶対そうしてたけど、今回はボーカルもやらんといけんからギターも変わってくる。そしてマイケミと作曲した時は、例えばリズムパートをやってたら、ボーカルのことなんか考えてなかった、どうせ後で書くことになるけん。でも今は〝よし、これに歌詞つけないと〟とか〝これを歌いながら弾いとかんといけん〟とか考える必要があった。

書きながら考えるということね。

ええ、(ボーカルの)立場からじゃ作業が全然違う。

ルーツとも言えるジャージーパンクからマイケミのドラマティックロックスター、そして再びストレートパンクへの転位はどうでしたか?

いやぁね、マイケミがまだ活動してた頃はLeathermouthやってたし、解散の真っ最中でもDeath Spellsやってたよ?新しいバンドを始めるのが好き、なんか楽しいよ。だから〝うわ、どうしよ?新しいプロジェクト始めるんや~〟って感じより、〝いつもやってることさ〟って感じで不安はなかった。

音楽をやり始めてからソロになろうと思ったことはありましたか?それとも後になってから考えたの?

ないないないない、絶対ない。ないわ。

じゃどうやって決意したの?

しぶしぶと(笑)決意した理由は作曲も、楽器も全部自分でやったから。そんで考えたわけ、〝まぁこのまま適当にバンド名をつけて色んな人がやってるように見せかけることはできる。〟でもそれがなんか嘘っぽくて、ね?俺らバンドだけどあいつが全部やってるよ~みたいなバンドあんま好きじゃない。バンドだけどバンドじゃない、みたいな?友達とかかもしれんけど・・・(笑)でもなんだろ?自分がどこから来てるのか嘘つけたくないよ。正直めっちゃ悩んでた。歌ってくれるボーカルを見つけてからバンド始めればいいんだとか思ったけど、そうはいかんかった。

それにマイケミで有名になったから、ファンが新しいバンドより、フランク目当てでライブに行くかもしれないね。

でもそれおかしいよね。なんか車事故みたいだ。新しいプロジェクトを別として、人はその余波が見たいだけなんだ。でもアルバムがリリースされて色々とツアーした今はfi&tcの方のファンが増えた。そんなことあんま考えてなかったんじゃけどね、〝そうやね、これはマイケミのファンが集まるためのソロプロジェクトだ〟とか。そういうことはほんま・・・考えてなかったんだ(笑)
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ですよね。そんなのなんかずるいですよね。

そう、なんか気まずいよね。


ファンとの交流は?

いい感じだよ!まぁほとんどはね・・・たまに気まずいのもあるけど(笑)でも人生も同じだ。俺は人が一人の人間として接してくれるのが一番嬉しい。写真やカッコつけるよりは気持ちいい交流や会話がいい。(写真撮る)よりあんたが今日何をしたかについて話したい。でもね、そういうのが好きな人と、さっさと写真やサインもらってさっさと帰りたい人もおるよね(笑)

ファンベースがかなり強烈だから、表の情報とシェアしたくないプライベート情報と一線を引く必要性があると思ったことはありますか?

そうだね・・・人がすごく好きなアルバムでギターをやったからとか、テレビで観たことあるからとか、ソーシャルメディアでフォローしてるからといって、人が勝手に俺のことを個人的に知ってると勘違いしてしまう。でも本当は俺のことじゃなくて、その人が俺をどう解釈してることだ―その人にとっての〝俺〟がどういう人間だとか、どういうことが好きだとか、全部その人の妄想なんだ。その妄想があまりにも現実から離れてるとちょっとおかしくなるんよ。たとえば、リアクションを得るためにふざけたこととか極度に失礼なことを言ってくる人。そういう人にとって俺は一人の人間ではなく、リアクションを得るための道具みたいなもんだ。おかしいよ、それ。そんでカッコつけてる人もおるよ。〝あら、ごめんなさい、あんたのことなんか知らんわ〟みたいな感じで説明しようとしてさ、でも俺もあんたのことも知らんよ?(笑)おかしいよね、だってこれがお互いの第一印象なのにあんたが台無しにしたやん。今まであんたのこと何一つ知らんかったのに、今の印象じゃあんたはただの面倒くさいやつになるんだ(笑)

そして今じゃ君の事なんか知りたくもない、でしょう?

そう!でもね、ほとんどの人はほんまにいい感じの人だよ。だって、地球の人口は何人だっけ?60億?そんぐらいとかやろ?その60億の中で少なくとも50パーは嫌なやつやろ?(笑)平均の法則で考えればね。なんでまぁ、嫌じゃないやつにより多く会えばいいんだと思ってる。

ファンからマイケミっぽくするプレッシャーはありますか?

ないない。俺は俺でしかいられん・・・誰かのために自分を偽るエネルギーもないし、やりたくもない。もういい歳だし。結構生きてきたような気がしてさ、33年間も生きてきて自分のことについても、世界にことについても色々分かってきた。そして確かに言えるのは俺が自分を偽ることは人のためにならんこと。だらか偽りなんかはせん。

〝stomachaches〟に激しい曲と落ち着いた曲の面白い対立がありますね。ライブではこの対立をどう対応してるんですか?

俺がファンとしてライブに行く時、その差がすごく好きなんだ。セットを波みたいに乗りたいんじゃ―最初はどっかんとデカくスタートして、そして落としてからはまた盛り上げていくのが理想的。今回のライブはさ、〝(She's the) Prettiest (Girl at the Party and She Can Prove it with a Solid Right Hook)〟やろうと思ったけど、毎回やる曲なんだけど、ちょっと厄介な曲で、特にサウンドチェックしない時とか、サウンド担当の人よく知らない時とかさ。あの曲をうまくやるにはちゃんと音が聞こえてないとダメなんだ。大惨事になりかねないだから俺らは〝今夜はうまくいかんかもしらんから、あの曲は辞めとこう〟って決めた。

アコースティックライブもやるんですか?

たまにやるけどあんま好きじゃないな、なんか裸にされとるような気がして。義理のお兄さんEvan (Nestor)と一緒に海外の雑誌オフィスでアコースティックセッションやったけど、すごく楽しかったよ。お互いに掛け合いして、全然平気だったけど、俺とギターだけの時はね・・・アコースティックでうまくいく曲とそうでない曲があるよ。例えば〝Weighted〟はボリュームの差が重要だから、たぶんアコースティックに向いてないと思う。あんま好きじゃないけど、まぁ楽しい時もある。



もし自分が犬だったら何犬がいい?

え~全然分からん(笑)

自分も考えようとしたけど思いつかない、色んな種類あるよね。

パグとか、かな。

私はラボラドゥードルかな?

アレ変なやつよね!

ふわふわした変なやつ、みたな?

そう。俺は絶対ラボラドゥードルじゃないな(笑)名前がおかしいよ。

そうだね、おかしいよね。絶対バカにされるよね。

レスキューされた犬でもいいね、あいつらいい子ばかりだから。

なんか謎めいてるよね。君はどこから来たの?みたな。

そうそう!エキゾチックよね!

残りの人生で一つの食べ物しか食べれなかったら、何にする?

ピザベーグルだな。

ピザじゃなくて、ピザベーグルなの?

そう、ピザベーグルだ。だってベーグルがピザと合体したら、いつでもピザが食べれるのさ!←これピザベーグルのキャッチコピーだwwwww

ですよね、便利よね。
ハロウィン生まれらしいけど、プレッシャーとかすごくないですか?衣装とか。

いや、衣装考えるの好きだし、やりたいようにできない時もあるけど・・・プレッシャーはないね、だって何作っても絶対最高なんだ(笑)

今までの衣装で一番のお気に入りは?

そうだね・・・去年はよかったよ。80年代のドラキュラだったけど、結構好きだったよ。なんかニッチでね。

衣装といえば、fi&tcのPVならどれが一番好きなの?一つは子供の内臓で縄跳びして、一つは血まみれで・・・そしてもう一つは娘さん2人と一緒だったね。
あれ(娘さん2人との)はたぶん一番のお気に入りだ。でも一番大変だったんだ。よく言うよね、〝映像に子供や動物を使うな〟って。

あっもう行かなきゃ!最後にもう一つ、早く!

もしあんたがインタビューアでこれが最後の質問なら何聞く?

(笑いながら)

それじゃ、マイケミがよく〝人を救いたい〟と言ってましたけど、fi&tcの目的は何ですか?

今回のプロジェクトの目的?有害なことを美しいことに変える、かな。人間として満たされること。これは俺のためなんだ、他の人のためではない。人が俺の音楽の中でちょっとした救いを感じるのはすごく嬉しいけど・・・そのつもりでやってるわけじゃない。マイケミの時も、そういうこと(人を救いたいこと)がちょっと大げさに取り上げられた。本当に言いたかったのは、救われたのは俺たちの方だった。それほど大切なものだった。重大さがあって、なんだか分からないけど、やってることがものすごく大事だって気がした。でも俺たち個人としては・・・救世主なんかじゃなかった。ファンたちが自分自身でやった。バンドにインスピレーションを見つけて、自分で自分を救ったんだ。

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