Music Feeds Soundwave 2015: Gerard Way
取材者:Music Feeds
翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:@shelly1904
やぁ、僕はGerard Way、そしてこちらはMusic Feedsだ。
Music Feeds(以下MF):Gerard Way、わざわざお時間を作って頂いてありがとうございます。光栄です。
Gerard Way(以下GW):いえいえ、こちらこそありがとう。
MF: Soundwaveに来て数日ですが、いかがですか?
GW: 大好きだよ。オーストラリアも大好きだ。最初のライブはいつも大変っていうか、まぁフェスやライブによって状況は変わるからさ、例えばソロライブであっても、アリーナライブのオープニングアクトであっても、全~部違うから初日は空気を読んで、〝このフェスって何が必要?僕らはフェスに何が出来るの?〟みたいな感じだ。そして今日は突然閃いた。〝あ~Iggy Popモード全開でやりゃいいんだ!〟ってね。
MF: ええ、今日のライブからの写真を拝見したが、完璧でしたね!
GW: あっ、ありがとう!
MF: オーディエンスからの叫び声がすごかったですよね。
GW: そうそうそう(笑)素晴らしいオーディエンスだったな。
MF: ソロアルバムは大成功のようですが、個人的にいかがですか?後悔はしてないですよね?
GW: もちろん後悔なんかしてないよ、100%してない。音楽をやり続けるかどうか、そしてソロになるかどうかを別として、あの時は100%マイケミカルロマンスから卒業するタイミングだったから一度も後悔したことがない。恋しいことはあるよ、僕はもちろんあいつらが大好きだし、会いたいけど後悔はないね。ソロプロジェクトへの反応は想像以上だった。だって僕が想像したのはプロジェクトがゼロからスタートして、そして徐々に徐々にゆっくりと大きくなってく。でも反応がすごくてさ、先日はロシアで4500人の前でライブしたよ?そんでイギリスの会場で4000人以上の前でライブもした。アルバムはまだ1枚しかないため、ちょっと追いつけないぐらいの速さでプロジェクトが大きくなってる。
MF: ええ、本当に大成功みたいですね!ファンの皆さんすごく〝分かってる〟みたいで―
GW: そう!みんな分かってるし、好きだし、もっと欲しいし、そして僕もファンにもっと聴かせてあげたいけどツアー中じゃ出来ないよ~
MF: 作詞作曲ぐらいは出来るのでは?
GW: まぁ少しはしたよ―UKツアー中に書いた新曲やったりとか―だから新曲が出来たらハイ、セトリに入れろ!みたいな感じだよ。カバーしたいSleater-Kinney曲があれば、それもセトリに。
MF: いいですね!ここオーストラリアにも新曲を書くインスピレーションは?
GW: 滞在すればするほどきっとあると思うよ。すごく独特なエネルギーがあるよね。うまく説明できないけど、この暑さはね、なんかここの暑さはいいよね。
MF: むしむしするのに、ですか?
GW: ええ!
MF: ベタベタしないんですか?
GW: いや、僕は暑さならまだ我慢できる。寒さは苦手だけどね。
MF: そうですか?ならばロシアはいかだでしたか?
GW: 美しすぎて嫌いになれなかったよ。もう大好きだった。それにLAに住んでるから雪を見る機会があんまりないから〝ヤバい!すごいぞ、コレ!!〟って大はしゃぎ(笑)
MF: なるほど、よかったですね。その次のアルバムの話ですが、Hesitant Alienは大成功で、たくさんのマイケミファンもアルバムを応援してるみたいだね。
GW: ええ、本当にありがたいよ。
MF: そして以前からGerard Wayのファンじゃなかった人もこれでファンになったので、次のアルバムはいつリリースする予定ですか?日にちはもう決まりましたか?
GW: 今大事なのはね―まぁ予定は、っていっても僕の予定はいつも変るんだけど、一応予定としては残りのツアーを終えて、ちょっと休んで、5月にアメリカの中西部でライブやって、そして9月ぐらいにスタジオで次のアルバムをやってからまたツアーの繰り返し。
MF: またツアーに出かけますね。
GW: 今はソウルやファンクといったたくさんの新しい刺激に影響されてるけどさ、すごく面白そうなライブオファーがガンガン入って来てるから、ツアーやるかそれともアルバムを作るか、みたいな感じだよ。
MF: 人気アーティストならではの悩みですね。
GW: そうね(笑)
MF: さっきはオファーの話をしたが、他のアーティストさんとかはどうですか?有名人だし、アーティストとしてもアメージングだから、他のアーティストさんからのコラボ話はありましたか?
GW: まだないね!でもそういうのってソロでやった方が楽な気がする。2人だけでやった方が合理的というか。好きなアーティストさんもいっぱいいるからね!Sleater-Kinney好きだし、Grimesも好きだし!一緒にコラボしから絶対いいものが作れると思うよ。
MF: Gerard Way ft. Grimes―
GW: とかね―
MF: それともGrimes ft. Gerard Way―
GW: Grimes ft. Gerard Wayね、そうかもね。僕Cedric and Omar with Antemasqueの大ファンだしね。彼らがやってることが本当好きだ。だからまぁ自分に合ったコラボはまだ見つけてないけど、いつかいいのが来るかもね。
MF: あのう、よかったら彼らはすぐそこにいるんですが。
GW: ね!角を曲がってすぐだもんね。サイン会や記者会見と同じ時間帯にライブやってるから毎回彼らのライブが見れないんだよ。
MF: ああ、そういうこともありますよね。
GW: だからライブが見れるようにサイン会を少しずらそうと思ってるよ。
MF: なるほど!しかしですね、オファーは他のアーティストさんからじゃないとダメというわけじゃないですよね?だってあなたは大スターですよ?やりたいと思えばきっとご自分でセッティングできますよね?
GW: そうかもね。でも僕はなんていうか、ちょっとひきこもりがちでさ、よくないって分かってるけど、アーティストってさ、シャイで内気でしょ?だからまぁそうだね、誰かに一緒にやらないか?って声かけようと思えば出来るちゃ出来るね。やってみよっかな。
MF: それでご一緒にどこかで隠れてやればいいじゃないですか?きっとうまくいきますよ!
GW: そうよね、それで一緒に誰とも喋らないでいられるよね
MF: うす暗い部屋にこもってね―
GW: そうそう!
MF:では、Gerard Wayの今年のご予定は?
GW: えっと~これを終わらせて、5月には中西部、そしてまだ決定じゃないけど10月に何かやるかもしれないし、あとはまたロシアに戻って全国ツアーやるかも。
MF: ワオ、すいぶんと移動が多いですね。
GW: 多いよね~
MF: 雪もたくさん、寒さにも耐えなきゃいけないし
GW: ねっ!ワクワクするよ。
MF: ロシアの次はオーストラリアでも?
GW: ん~たぶん次のアルバムになるかな、オーストラリア。今はそう思ってるけど。
MF: 次のアルバムですね、楽しみです!
GW: ココでもっとファンベースを築くべきだと思う。だから今回のフェスは自己紹介とか握手みたいな感じでやって、そして次回はクラブでオーディエンスともっと繋がりたいね。
MF: もうちょっとこぢんまりした感じ、ですか?
GW: そうそう、そうやって(ファンベースを)築いていきたい。ココって何回も何回も戻ることになるような気がする。なんか血が騒ぐぞ。
MF: ロシアと日本もそんな握手みたいな感じでしたか?それとも―
GW: いやややや、全然違う感じだったね。分かりやすく説明するとね、マイケミが初めてロシアに行った時、タイミングが最悪だった。当時は週刊誌で色々書かれてて、それがロシアにすんごい影響があった。UKの週刊誌が僕らを死のカルトって呼んでたし、エモは危険だとか、まぁ色々あったからロシアのアリーナ公演には200人とかそんぐらいの人しかいなくて、すごくガランとしてた。暗い時期だったよ。本当、行くタイミングを完全に間違った。しかし7年後に行くと、バンドじゃなくて僕一人なのにデカイ会場でライブできたよ。
MF: 今回は週刊誌を見事に避けてますね。
GW: ええ、今回はなんとか避けたね。ちょっとびっくりだよ、だって今回はトランスジェンダーの人や自分のトランスジェンダーコミュニティーへの同情とサポートについてかなり率直に話してるよ? そしてロシアにいるトランスジェンダーのファンにも感謝の気持ちを伝えるまでしたのにぜ~んぜん問題にならなかった。
MF: ああいう国じゃかなりリスキーな発言ですね。
GW: でしょ!僕考えたよ、〝言うの、コレ?〟って。で出した結論は〝うん、言う!〟
MF: まぁ、あなただからだと思いますよ。
GW: でもちゃんと敬意を払ったと思いますよ?演説とかそういう感じじゃなくて、僕はただ―
MF: 礼儀正しくて、ですね。
GW: そうそう。いい?ああいう決まりがある国に行くとさ、二つの選択肢があるわけ。決まりを破ってもう二度とその国のファンの前でライブをすることができなくなるか、それともその決まりをできるだけ尊重することか。それだけさ。
MF: なるほどね、安全なやり方だと思いますよ。
GW: うん、なんとなく安全かな。でもあんまり好きじゃないよね、安全なやり方。
MF: 少なくてもロシアにいる時はそうした方がいいよ。
GW: そうだね、そうした方がいい国はいくつかあるね。
MF: ではGerard、僕からの質問は以上です。貴重なお時間を頂いて本当にありがとうございます!
GW: こちらこそ、ありがとう!
MF: ありがとうございました!
GW: いえいえ!
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