Kerrang! Soundwaveインタビュー
取材者:Rod Yates
翻訳:@postmcrjapan
画像提供:@GWStreetTeamUK
〝マイキーとプレーするのが恋しかった。また近い将来にやりたいね〟
我々が待ち望んでるマイケミカルロマンスの再結成まではいかなかったが、Gerard Wayと弟さんがステージ上で再会した時、世界中のファンが笑顔になった。Gerardが兄弟愛、そしてニューアルバムの予定をK!のRod Yatesに話した。
シドニーのSoundwave Festで設置されたメディアテントにGerard Wayが入ると、1時間前のステージ衣装そのままだ。ゆったりしたスーツでところどころで汗染みが見えるけど、2時間後に行われる18時半のサイン会が終わるまで着替えなんかしない、彼はそれほどソロプロジェクトのビジュアルを重視してる。ほんの30分前に30℃の暑さの中でパフォームしたのに、彼はなんだか爽やかだ。朝からバンドメイトに吐いちゃった男とは思わないぐらい。〝ひどい車酔いしたよ〟と彼。〝朝ご飯食べてなかったし、軽く脱水症になったからちょっと水飲もうとした。それで道が渋滞してて、進んでは止まるみたいな感じでさ―僕らはシャトルバスに乗ってたけどずっとこう(揺れるマネをする)だったから吐いちゃったよ。最悪だろ。〟
Gerardはシドニーの滞在を満喫してる。インタビュー2日前はFoo FightersのサポートアクトRise Againstのライブ中にステージに上がりMisfitsのAstro Zombiesを一緒にカバーした。その前の夜はSoundwave出演のNewfound Gloryのライブに参戦。そして今週の頭では1996年にMadison Square GardenでWay兄弟が見て、マイケミ結成に大きな影響を与えたSmashing Pumpkinsのサポートアクトも勤めた。
Mikeyといえば、数週間前の東京公演でマイケミ解散後初めてGerardと共演したことでネットをお騒がせしたね。そこからインタビューを始めよう・・・
どうしてMikeyは君と一緒に東京に?
あいつは日本に遊びに来たんだ。薬物とアルコールを断って丸1年だったので自分へのご褒美として行ったと思う。あいつが〝ちょっと日本に行こうと思ってるんだけど〟って言ったら、僕が〝いいね!一緒に1曲やらない?〟って提案したらあいつが〝もちろん!〟ってさ。飛行機に乗る前に曲を覚えて、東京で合流してから一緒にDon't Tryをやった。あの曲はアルバム(GerardのソロデビューHesitant Alien)に収録しなかったけど、ファンがすごく好きみたいだし、僕もどんどん好きになってるから収録してないことをちょっと後悔してるよ。
曲中に振り向くとそこでMikeyがベースを弾いてるの見てどんな気持ちだった?
アメージングだった。お互い、一緒にプレーするのが恋しかったからね。すごくいい意味で色んな想いが甦った。振り向くと彼がそこでプレーしてる光景にすごく慣れてたし、ずっと彼がそこにいると思ったから僕は近い将来にまた一緒にプレーがしたいと思う。
彼が薬物とアルコールを絶ってから丸一年。君はどんな気持ち?
もう誇らしい気持ちしかないよ。あいつは何年も何年も依存症やうつ病と戦ってきた。僕もそうだったからよく分かるよ。あいつが自分の人生をコントロールしようとして、そして人に助けを求めて…本当、すごくえらいなと思った。誇りに思ってるよ。
彼が依存症と戦いながら君がツアー中だったね。弟さんのそばにいられなくて辛かったかな?
辛かったね。でも僕は僕なりにサポートしたよ。電話とか、メールだってずっとやってるし。あいつがまだ戦いの途中なのに僕はツアーだなんて本当辛かったけど、あいつはやっと抜け出したんだ。
彼に変化はあった?
僕から見て、あいつは安定してるし、もっと幸せになってるし、そして何よりは次何がしたいかやっと分かってきたみたい。
さっきはDon't TryがHesitant Alienに収録されてなかったと言ったが、ほかの未収録曲をいつかリリースする予定なの?
時間があればね。できたら絶対いい感じになると思うし。まだ誰も聴いてない曲―まぁ少なくてもちゃんとレコーディングされたバージョンはまだ聴いてない曲が5~6曲ぐらいある。スタジオで色々片付けなきゃいけないし、ボーカルもちゃんとしなきゃいけないし、ギターの追加だってあるし・・・あーでもデモもまだまだたくさんあるしね。
はっきりいつになるか分かる?
5月まではちょっとした休みがあるのは確かだ。なんで数ヶ月ぐらいで片付けられたらなと思ってる。
Kid NothingやCheap Lightsみたいな新曲も披露したね。Hesitant Alienの次のアルバムはどれぐらい進んでるの?
あんまり進んでないね。閃いたら書くし、そして家で書く日もある。無理矢理書いたりはしないけど、スケジュールがないとね。ずっとコミックとか書いてらんないよ!でもSoundwaveから帰ったら作曲作詞を本格的に始めようと思ってる。大半は夏にやるだろうね。
取材で次のアルバムにソウルやファンクの影響も入ると言ったが、どうですか?
ええ、入ると思うよ。僕のサウンドに今最も取り入れたい要素だし、すごく興味があるんだ。今までとまったく違うし、まだ挑戦したこともない。レコーディングが始まるとどうなるか分からないけど、とりあえずはそういう考えなんだ。
レコーディングを始まる日にちとかはもう決まったの?
10月かな。
君のライブから見ると、もう一つ最近よく考えてることはトランスジェンダーとトランスジェンダーの苦労。毎ライブにオーディエンスに話しかけて、サポートをしてるというメッセージを伝えてるが、いつからこれについて話そうと思ったの?
ソーシャルメディアのおかげで意識するようになった。妻もトランスジェンダーの友達が何人かいて、彼女の話とかにも影響された。でも基本的にはTwitterとソーシャルメディアを使ってるうちに(トランスジェンダーの)現状に詳しくなった。若者に大きな変化が起こってるみたいで、みんな苦労してた。でもね、リコンディショニングプログラムみたいなすごく嫌な一面も見えてくるよ。ああいうプログラムで生まれつきの性別を変えようとしてる若者の気持ちを強制的に変えようとするよ、ひどいもんだ。だからそういう若者には特にサポートが必要だと僕は思う。まぁ若者みんなには必要なんだけどね。
トランスジェンダーの人から反響は?
あるよ。毎日あるよ。ライブで会ったりとか。時間がある時はライブ後にミーグリするんだけど、毎回トランスジェンダーやノンバイナリーのファンが結構いるよ。
君の音楽がそういうファンに安心できる場所を与えてくれてると思うの?
僕は表現豊かで芸術的だから、そして表現するのに恐れ知らずだから、それに共感してライブで安心できるかもしれない。だってトランスジェンダーの若者って恐れ知らずじゃないとね。そこで何かのつながりを感じるね。
自分自身もジェンダーアイデンティティーで苦労したことは?
ないね。少年時代とか10代の時ちょっと混乱したことはあったかもしれないけど、僕はずっと自分が男だと思ったよ。
さっきはずっとコミック書いてらんないよと言ったけど、Umbrella Academyはどう?順調に進んでる?
今はアウトラインの段階で、Gabrielは4月に描き始めるからあと2週間で台本を仕上げる予定。だから帰国するとすぐアウトラインを仕上げて台本に取り組むんだ。すごく楽しみにしてる。
びっくりする展開とかはあるかな?
もちろんあるよ。今までで一番好きなストーリーかも。過去の2作とだいぶ違う。
どう違うの?
Umbrella Academyはもちろん出てるけど、最初は他にも色んなキャラクターにスポットを当てる。たとえばUmbrella Academyのみんながまだ子供だった頃に悪党に何があったのかとか。マイナーキャラクターの過去とかを取り上げてみた。そしてUmbrella Academyの個人の話も出る。The Rumorの娘の話や、娘や元旦那との関係とか。
最近はスパイダーマンも書いたよね?
Edge of Spider-verse(去年の10月出版)1冊やった。本来のスパイダーマンと違う世界をテーマにしたシリーズだから、Marvel編集者Nick Loweが僕に何をやってもいいよって言ってくれた。それで僕はスパイダーという機械を思いついて22ページぐらい書いた。その世界で色々遊ぶのが楽しかったよ。そしてDaredevilも入れたからもう最高だった。
また音楽の話に戻るけど、Hesitant Alienについてびっくりしたフィードバックはあったの?
アルバムについて言われて嬉しかったことは、聴くと何かがしたくなるということだった。僕はそのためにやってるんだ、人にアートや執筆とかそういうのインスパイヤーしたい。
ソロアーティストとして学んだことは?
自分がやってることが大切だと思えること。自分がやってることの主導権をしっかり握ること、受け入れること、そして楽しむこと。ソロアーティストとしてはストレスがすごいよ―全てが自分の責任になるから。でも心から楽しめることができるようになる。人が自分のライブに本当に行きたいんだってことも受け入れるようになるし。マイケミの時だってそれがあまりできなかったんだよね〝あ、人は僕らが見たいんだ〟ってね。だからまぁ慣れることが多かったかな。
ソロになることに対しての先入観を持ってた?そしてその先入観は変わった?
(しばらく黙り込む)頭では楽になるだろうと思ったけど実際は同じぐらい大変で、そして時にはもっと大変なんだ。でも僕はクオリティーを大切にしてる人間だからかまわないよ。少なくなった給料で倍の仕事したって全然かまわないんだ―楽しいから。
【Lolaについて】
ふわふわの仲間の進化をGが説明する
はい、Lolaとはどういう生物だとかはっきり分かる人、手を上げて~ うん、僕らもさっぱりだ。そしてGerardもまだ把握してないみたいだ。彼は最近あのピンクの仲間を〝ポジティブで不思議、ユニークな生物だ〟と説明したが、それよりも・・・〝Lolaは友達みたいなもんだ、架空の友達さ。Lolaは冒険の仲間だし、ずっとうまく説明できなかったけど、Lolaの性格と声が僕のやってることの大切な一部になってる。Lolaの中の人はすごく面白い人で僕に色々気付かせてくれるんだ。Lolaからた学ぶことがたくさんあるよ。〟な、なるほど・・・?
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