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The Boy Zine取材
取材者:The Boy Zine翻訳: @postmcrjapan
ルネサンスマンなシンガーソングライター、ゴシック王子様のフロントマン、コミックアーティスト、そして父親でもあるGerard Wayはソロアルバムとマイケミカルロマンスで知られてます。1月に僕らはGerardに色々聞かせて頂きました。それでは、どうぞ!
The Boy Zine(以下BZ): 好きな動物は?
Gerard Way(以下GW): そうだね、猿かな。ずっと霊長類の違いがよく分からなかったけど、妻と僕は動物が好きでさ。猿はね、すごく心優しい生き物だよ。
BZ: 感情のプロとして、〝man up→男らしくして、めそめそするな〟と言われるとどういう気持ちになりますか?
GW: あのね、男の子として育てられるとね、いつも感情を見せるなと言われるし、感情を見せるのが弱みだとも言われる。幸い僕は自分の感情を祝おうような人生を生きてきたけど、まだまだ感情に対してネガティブなイメージがあって、まだまだ弱みとして見られてると思います。
BZ: 人生の中で〝man up〟することが必要だと思う時はありますか?
GW: 僕はね、〝man up〟というフレーズが好きじゃない。辛い時に精神的に強いのは男だけみたいな意味を持つからね。でも僕が知ってる人の中で一番精神力が強い人はみんな女性だ。でも自分の感情をコントロールすることが必要だと思う時はもちろんたくさんありますよ。例えば非常時とかにね。ああいう時は感情を巻き込んじゃだめ。僕もやっと重大決断をする時に感情を巻き込まないようになりました。
BZ: ライブでよくジェンダーの平等を観客に訴えるんですが、その理由について教えて下さい。
GW: ジェンダーの平等はよく分かることだから恵まれてるよね。できるだけそういうことに注目して、ちゃんとしたソースから情報を得ることも心掛けてる。子供のころから自分はあまりスポーツが好きじゃなかったし、マスキュリニティー(男らしさ)の性質がなくてさ。僕はある時期、あまりにも女の子って呼ばれたからトランスジェンダーイズムを知った時、自分は女の子よりだと思った。成長期中に僕は周りから見て女の子だったから、トランスジェンダーの方や女性に共感できる。MCRをやった時、バンドのグラムロック面で僕はやっと自分のフェミニニティ(女らしさ)を表すことができた。自分の女らしさが許されたことですごく希望が湧いてきた。女性も男性もその中間の方も、みんなが安心して自分らしくいられるようにしたい。
BZ: フェミニズムへの興味のきっかけとなった人物はいましたか?
GW: 16才の時にすごくクールな女の子たちと友達になったんだけど、彼女たちがBikini KillやHelium、Bratmobileなどリアルなパンクを紹介してくれた。当時のハードコアシーンはハイパーマスキュリンで暴力的だったから僕にはまったく興味なかったんだけど、Bikini Killなどのバンドがすごく大事な問題を取り上げてたんだ。あれこそ本物のパンクだ。いいバンドばかりだったなぁ。
BZ: 読者のboyzに何かのアドバイスはありますか?
GW: 自分みたいなちょっとアウトなやつに囲まれなさい。自分が知っているクリエイティブなやつらでもなんでもいい―自分達はお互いを刺激しあうから。それが人間の本質だ。興味がある分野に背伸びをさせてくれる仲間を見つけなさい。
BZ: 男らしい部分もまだありますか?コミックとか、砂遊びとか?
GW: 最初から断っておきたいんだけど、僕はそういうことが男らしいと思わない。最近男向けのコミックとかが減ってきてすごく嬉しいんだ。知ってる?コミック読者の50%が女性なんだよ。すごくいい写真があるんだけど、おもちゃ屋でスパイダーマンのおもちゃがいっぱい並んでる〝男の子用のおもちゃ〟売り場で小さな女の子が不機嫌そうな顔で立ってるの。子供がどんな人になりたいのか、もっと自由に選ばせるべきだ。質問を答えると、僕はずっとコミックが大好きだった。スポーツにまったく興味がなかったからダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)をよくやってた。D&Dが僕にとってすごく大事なクリエイティブアウトレット(創造力の表現手段)だったな。もちろんスターウォーズもいまだに大好きだし、サイクリングも好きだよ。
BZ: ポジティブでいられる方法は?
GW: 現代の社会が複雑に繋がっててさ、ノイズが多すぎる。大事なのはそのノイズのボリュームを下げることと、下げる方法を見つけることだ。クリエイティブな分野にいてもいなくても関係なく、あのノイズが妨げになるから自分の心に従える方法を見つけなきゃ。自分が造るアートや自分が愛する人たちのことを考えてみて。僕のルーチンはいたってシンプルだけど、ものすごく大切だ。朝起きたら妻と一緒に娘の支度をして、僕が学校まで送る、そして送ったら僕の仕事が始まる。ある日は新曲の収録、またある日は全力でコミックの作業ができるから、僕はとても恵まれてるんだ。
BZ: 自身のご結婚はパートナシップだと考えてますか?
GW: よく聞いてくれました。僕は家族が三者のパートナーシップだと考えてる。僕と妻は最初からパートナーだったけど、今は娘もそのパートナーシップに加わってる。もちろんお互いへの役割は違うよ。僕と妻の役割は教育と好きなことを選ばせること、頑張る事の大切さを教えること、そして励ますこと。それが僕らにとってすごく大切だ。ツアーから帰るとリンジーともっと力を合わせて教育に励むことができるから帰るのが楽しみで仕方がないよ。
BZ: インタビューをさせて頂き、本当にありがとうございます。他に何か伝えたいことはありますか?
GW: 夢を追うな、追わせるんだ。
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