2014年9月20日土曜日

【gerard】【レビュー】kerrang! HAレビュー



元マイケミのフロントマンgerard wayのすばらしきソロデビュー

記者:ian winnwood

kerrang!ランキング:KKKKK←超いいっす(もはや伝説級)

2005年、オーストラリア。green dayとツアー中のgerard wayがbillie joe armstrong(green dayボーカル)にアドバイスを求めた。10何万人の前でステージに立つことについて相談してきたgerardが小さなパンクシーンからビッグになって、なんだか異変を感じ始めた。そう言われたbillie joeがこう言った、「落ち着いてよ。この世にはロックスターが必要なんだ」と。

gerardはロックスターだった。彼の思いと歌詞がファンの疎外感を癒してきた。しかも彼はロックスターだけでなく、アーティストでもあった。そしてMCRがなき今、gerardが又しても新しい自分を見せてくれます。今回はdavid bowieちっくなルックスで、新しいピンク色の仲間も連れてきた。アルバムの第1曲から分かるんだ。パンクよりブリティッシュポップ、black flagよりblurからインスパイアされた今回のアルバムはデンジャーディーズとまったく違うサウンドだってこと。変化し続けるアーティストとして知られてるgerardにとって、このスタイルシフトは決して気まぐれなことではなかった。ずっと昔から違うスタイルに挑戦してきたから、変化をつけるのが当たり前なんだ。

高速ではね飛ぶラバーボールのように、hesitant alien(以下HA)はあっちこっちと違うサウンドを出して、すばらしく奇妙なアルバム。映画のスケールより一人芝居のように聞こえる。だからMCRファンも、そうでない人もちょっとびっくりさせるけど、絶対がっかりはさせない1枚。踊れるリズムを刻むポップテイストのaction cat(デビューシングル)みたいな曲もあるけれど、他の曲、いや、ほんとんどの曲は堂々と一風変わったサウンドばかり。右から左へとビートが揺れるno showsとは対照的に猛烈でしつこいjuarezから、控えめだありながらも反抗的なbrotherと優雅なバラードdrugstore perfumeまで、奇妙で気が引く世界観が描かれている。

今回のアルバムの目的が昔の栄光から抜け出すことであれば、彼はもう完璧に成功している。この世にはロックスターが必要だ。そしてgerardはもう、ロックスター中にロックスターだ。

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