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2016年4月7日木曜日

【mikey】Electric Century: The K! Verdict

Electric Century: The K! Verdict

Electric Century: K!の判定

記者:Nick Ruskell
翻訳者:@postmcrjapan

For The Night To Control: KKKK

どん底に落ちたMikey Wayの華麗なる復活

今まではGerard WayやFrank Ieroがソロとして出て、両ソロアルバムはお二人がMy Chemical Romanceにどんな要素を持ってきたかをよく示した。前者はインディーズにDavid Bowie感をオールタナティブなファズロックアルバムに包めた、そして後者はうるさいぐらいの激しいパンクを乱れ撃つのようなアルバムだった。しかしECはMCR解散後のアルバムの中ではMCRから一番離れたサウンドだ。ギターはほとんど登場しないというよりは、ほとんど使われてない。For The Night To Controlのコアはエレクトロニック、リズムはMCRの生々しくて攻撃的なスタイルより、デジタルな感じで脈動感がある。アルバムはYou Got It All WrongやFor Youの幸福なシンスが作り出す波に乗って、朝2時のクラブにいるラウンジリザードのようだ。ほかと違うけど、瞬時にハマる、気が付く前に脳に浸透してゆく。しかしこのアルバムの一番いいところはなんとなくやってるとか、5分前にこのジャンルを発見したような感じがまったくなく、作りたくて作りたくて仕方がなかったということがよく伝わる。このジャンルの細かいところまで全て熟知してる人間にしか作れないアルバムだ。MikeyとDavidは明らかに自分のやりたいことをやってる。それと素晴らしい作曲があってからこそ、このアルバムは大成功。これは音楽への愛情の情熱的宣言だ。鮮明に作られて、そして巧妙に仕上げた。

【mikey】Kerrang! Family Guys

Kerrang! Family Guys

Kerrang!家族の事情


取材者:Mark Sutherland
翻訳:@postmcrjapan

家族の事情

Mikeyが兄Gerardの影響を明かす


昨年、キミが依存症を克服して誇りに思ってるとGerardがK!に話してくれたが、それを聞いてどう思った?

〝彼は俺にとって灯台みたいな存在。いつもそばにいてくれるし、サポートしてくれるし、すごく愛情や思いやりあって、僕を育てたようなもんだ。こんなにいいお兄さんは他にいない。俺は本当にラッキーなんだ。〟

今でもMCRにいた頃ほど仲がいいの?

〝もちろんよ。いつだって話してるし、割と近くに住んでるよから時間を見つけて一緒に遊んだりするよ。〟

一緒に何をするんですか?

〝俺らはコーヒー飲んだり、最近の出来事とか、頭ん中のことや創造的に何してるか話したりするよ。彼はよく創造的なことで相談に乗ってくれるから、俺のやってることはいつも彼に話せる。あいつのフィードバックはいつも正直で厳しい。〟

彼はアルバムのことをどう思ってるの?

〝お兄さんは気に入ってるよ。一番最初から全曲の全バージョン聴いてるからね。好きみたいだよ。〟

彼に何かのアドバイスもらった?

〝楽しんでて、あと自分が作りたい音楽を作って、そして楽しく作れ。〟

2016年4月1日金曜日

【mikey】Kerrang! Inside For The Night To Control

Kerrang! Inside For The Night To Control

Kerrang! For The Night To Controlの曲別アルバム紹介

紹介文:Mikey Way and David Debiak
翻訳:@postmcrjapan

For The Night To Controlの曲別アルバム紹介
MikeyとDavidが君のKerrang!限定アルバムの中身をご紹介!


 

1. You Got It All Wrong(勘違いしてる)

Mikey: これはアルバムにとって大きな存在だ。だって人は勝手に俺のことを決めつけてるけど、実はまったく別の面もあるんだ。プロジェクトにもふさわしいと思う。みんなはみんなで勘違いしてると思わないけどね?ちょっとふざけた言い方してるだけさ。
David: アルバムのスタートとしては最高。いいグルーヴ感がある。これを聴くとアルバムが全体的に分かる。

 

2. Right There(すぐそばに)

David: ザ・キュアに影響されたかって?もちろんよ。Mikeyが曲の頭のベースラインを送ってくれた。彼は何回も何回も弾いたよ、そしてスタジオに着いたらその場で作曲作詞した。彼があのリフを弾いたら俺は突然サビを歌いだした。歌詞は元気が出るような感じだけど、それはなぜなのか分からない。その最初のリフがそんな感じだったからかな。スタジオでやった最も楽しい曲だった。
Mikey: 俺も!

 

3. Hey Lacey(ねぇレイシー)

David: Laceyって誰かって?Laceyは女の子だ。彼女は架空の人物だよ、俺らに知らない女の子。一緒に世界に立ち向かうことと、それに伴う苦労についてだ。俺の経験から来た曲ではないけど、作曲した時に頭の中にあるキャラクターが思い浮かんでた―自分のモノにはならない人を欲しがる男のキャラ。2人が結ばれることが困難でそれが曲のベースになってる。
Mikey: 誰にだってこういう経験ってあるだろ?

 

4. I Lied(嘘ついた)

David: 依存症についての曲だけど、Mikeyのことじゃないよ。でもその時の俺らにぴったりだ。この曲が出来た時、そしてリリースされた時はMikeyがまだ依存症に苦しんでいた中だった。
Mikey: 不思議だったよ、Daveの歌詞が俺にすごく響いた。嬉しかったことに俺は作曲出来て、そして歌詞のファンにもなれた。俺は作詞の初心者だ、ほとんどやらないことだからめっちゃ魅力的だよ。

 

5. For You(君のために)

David: この曲はどんどん壊れていく人と、その人を救おうとすることについてだ。妻の母親ががんで亡くなったけど、俺は最初から最後まで妻のそばにいた。彼女は毎日、母親が死ぬという現実と葛藤してる姿を見ていた。
Mikey: 俺にすごく響いたよ。俺にも一緒にいてくれる人がすごく重要だったし、Daveが常にいてくれた。この曲には色んな面があると思う。

 

6.Let You Get Away(君を逃した俺)

David: これは逃した女の子について書いた曲だ。誰にでも分かるような気がするよ。夏っぽいノリノリで車の窓を下ろして爆音で聴くような曲にしたかった。
Mikey: ほらBryan AdamsのSummer of '69みたい!これは俺らの(Don Henley) Boys of Summerだよ!
David: 歌詞的には彼女の目線から書こうとした。ほら〝この男は好きだし、いい人だけどなんかうまくいかなかった〟みたいな。そして彼は人生の楽しい時期、あまり責任がなかった時期を思い返してる。

 

7. Until The Light Goes Out On Me(光が消えるまで)

David: これは(前のバンド)New London Fireのために作曲したもの。Mikeyと俺がこの曲を違う方向でやろうと決めて、もっとElectric Centuryっぽい感じにした。サビをレコーディングした時はたくさんの人をスタジオに招き入れてすごく楽しかったよ。
Mikey: 俺はDaveの曲が本当好きで、これはその中のひとつだ。ちょっと違う感じにしてみたかった。とはいえ、そこまでかけ離れてなくて、まだオリジナルの雰囲気が残ってると思う。

 

8. Someone Like You(君みたいな誰か)

Mikey: Adeleの曲じゃないよ!
David: これはUntil The Light...同様、New London Fireの曲だった。再レコーディングした理由はMikeyがこの曲をちょっとアレンジしたら全然違う雰囲気がでると思うよって言ったから。全てはDan (プロデューサーのD. James Goodwin)のおかげだよ。
Mikey: ヘビーなDepeche Modeっぽいサウンドが欲しかったけど、彼は完璧にそのサウンドにしてくれた。

9. Lately(最近)

David: 作曲した時はMikey、そしてGerardのことを考えてた。人がスターとして開花することを見てるというような曲。歌詞のほとんどはMy Chemical Romanceの人気爆発と有名になっていくことについてだ。
Mikey: すごくユニークな状況だ。俺はSleep Stationにいて頃からずっとDaveのファンだった。いつも彼のアルバムを聴いてたし、いつか一緒に音楽やりたい!って思った。そして10年後はコレだ!

 

10. Live When We Die(俺らが死んだら生きる)

Mikey: これは唯一俺が作詞した曲だ。(何かが)出来ないのにやらなきゃいけないという気持ちをテーマにした。俺の人生にはよくあることだ。たまにはできない時にでも出来るからね。
Dave: 俺の祖父のことを思い出してた。当時は祖父が死んでいくのじかに見ていたからだ。祖父が家族のことを常に想って、そしてみんなにはそれが分かったことを誇りに思った人だった。
Mikey: かなり重い曲だ。

2016年3月31日木曜日

【mikey】Kerrang! The Redemption of Mikey Way

Kerrang! The Redemption of Mikey Way

Mikey Wayの贖罪


取材者:Mark Sutherland
翻訳:@postmcrjapan

(ネオン:消えない光だってある)

Mikey Wayが自身初のポストMCRプロジェクトElectric Century(以下:EC)を明かしてくれてから2年。薬物依存のどん底、そして臨死体験からリハビリと贖罪まで、ここで彼が今週のKerrang!に付いてる限定アルバムFor The Night To Controlが出るまでの人生を変える旅をMark Sutherlandに語る。

Mikey Wayが目を覚ますと、雪はまだ降っていた。雪が窓に流れながら彼の頭がズキズキと痛んで、昨夜に何があったのか思い出そうとした。友達に会いに行ったことは覚えてる。大雪が降り始めたことも覚えてる。そしてアルコールとドラッグの〝かなり悪質なカクテル〟のことも。

しかしその後は何も思い出せない。気を失ったことでさえ覚えてない。そしてなぜ背中にある無数の傷から滲み出た血の中で横になってるのかがさっぱり分からない。しかし雪がどんどん積もる黒いアメリカの夜の中、横たわったまま彼がようやく何かに気付いた。ずっと前から気付くべきだったことを。彼は携帯を探し出して兄のGerard WayとバンドメイトのDavid Debiak、そして親しい友人数名に電話をして、同じ三つの言葉をかけた:〝I need help〟(助けて)

あの夜はMikey Wayの救済に繋がる一連の出来事の始まりだった。

そして今日、彼とDavidがカリフォルニアの春の陽気の中でディズニーランドへ向かう中、あの暗い夜が数年前のことではなく、遠い昔のことのようだ。しかしMikeyには分かる。あの夜がなかったら今はない、と。あの夜のことは詳しく話したがらない、教えてくれるのは〝たくさんの危険なケミカル〟を摂取したってこと。しかしこれだけは言う―

〝二度と意識が戻るはずじゃなかったと医者に言われた。俺のしたことは致命的だった。何回も死にかけたのに毎回意識が戻った。やっぱりそれなりの理由があった、俺にはセカンドチャンスをもらった。〟そして初のポストMCRプロジェクトECを明かしてから2年が経った今、Mikeyはそのセカンドチャンスを両手でしっかり掴む準備ができた。

ECが最後にKerrang!に話した2年前に巻き戻そう。当時のMikeyは絶好調に見えた。New London FireとMikeyの好きなバンドSleep StationのアーティストDavidとの新しい作曲パートナーシップができて、Mikeyは開放感と再スタートへの期待でわくわくしてた。ECのデビューアルバムを出きるだけ早く出す、2014年の夏までに必ずと彼が断言した。そして彼が言った:〝唯一のルールはルールなんてない〟と。

しかしKerrang!と話したタイミングでMikeyがペンシルバニア州のリハビリ施設に入ることになる。ルールは結局たくさんあって、そして元MCRベーシストの彼がほとんど全てのルールを破った。でも当時は彼自身もロスの家から東海岸に行くまではリハビリ施設に入ることは知らなかった。彼にはECのデビューアルバムFor The Night To Controlを仕上げるために行くと思った。

空港でDavidが迎えに来た。

〝で、これからスタジオかな?〟とMikeyが尋ねると、〝実はちょっとお知らせが。スタジオには行かないよ。とある場所に行くんだから、そこでこういうことを計画してるから、全てをやってもらわなにとダメなんだ。〟

Davidのインターベンション計画はMikeyのことを心配したご家族や友人と共に考えた。Mikeyは前から自分の問題や悩みについて正直に話してきたが、素直に施設に入らないことはDavidが覚悟した。抵抗するなり怒るなりするだろうと思ったのにMikeyはしなかった。

〝彼はすぐさま"分かった"って。1ミリも抵抗しなかったよ。"その通りだよ、俺に助けが必要だ"って俺に言った。そして俺は彼を施設に連れて行って全てが始まった。〟とDavid。

〝喜んで施設に入ったよ〟とMikeyは告白。〝もっと早く入るべきだったかもしれないけど、自分のミスは自分のペースでやらないとね。〟

そして自分はかなりたくさんのミスをしてきたとMikey本人が認める。彼の重なるOD(過量摂取)がきっかけで施設に入ることになったけど、彼の薬物依存問題は昔からあった。彼曰く、不器用な10代からアルコールやドラッグで〝セルフスース(自己鎮静、自分で自分を落ち着かせること)〟をやってきた。その習慣は国際ロックスターとしてマイケミカルロマンスにいた10数年もの間に続いた。

〝自分で自分をメディケートする(薬で治療する)プラス遊びでやってたことや薬剤的なことだった。俺はかなり前から重度の不安神経症ってみんな知ってた。それいつもオープンに話してたよ〟とMikey。

そう、MCRの2006年アルバムThe Black Paradeのレコーディング中に不安によって心身ともに完全に破綻したことも。子供の頃からロックスターになりたかったにもかかわらず、いざとステージに出るとストレスがどんどん増えていくことを痛感した。

〝ロックンロールバンドに入りたかったし、人に希望を与えたかったよ。その夢は叶ったけど、気持ちを整理するのが難しくて、そして俺の整理方法が間違ってた。自分の不安をどうにかしようとしてた、特にパフォーマンスに出るような不安を。ライブですごく表情が硬いとかガードが硬いとか言われたことがあるけど、あれは恐怖だよ。〟

そしてMikeyはあるモノならその不安を和らぐことができると分かってきた。彼は主にアルコールとVicodin(処方箋が必要な痛みどめの薬)に依存してたが(〝手に入れる方法があったし、いつも入手してた〟とため息をつきながら彼は言う)、ハイになるためならなんでもよかったと彼は認める。彼にとってオフリミットなモノはひとつもなかった、シラフ以外にね。

Mikeyはここまで自分の問題を隠せたのはある意味ですごい。だってMCRのやること全てがいつも眩しいスポットライトの中で世間に晒されたから。しかしMikeyの友人が彼のために動いたきっかけはMikeyが普通に生活ができる大人からほとんど生活ができない廃人になったからだ。

彼の依存について、〝山あり谷ありだった。時にはまったく問題なかったと思ったし、また時にはこれはいけないって心から分かった時も。ずっと前から隠すことが出来たが、ある時全然コントロールすることができなくなった。親しい友人や家族に何が起きてるか全て正直に話してみんなに助けを求めたんだ。〟

そして当時の彼女と別れた時、友達だと思った人たちが少しずつ消えたが(〝パーティーが終わると自分の本当の友達が分かるんだ〟と彼)内輪の仲間のほとんどが一緒にいてくれた。

〝(一緒にいてくれて)本当にありがたかったよ。当時の俺は本当どうかしてたから、友人や家族が一緒にいてくれることが俺のことを諦めない証しだった。捨てようと思えば俺のことを捨てれたのに、捨てる理由なんていくらでもあったのに。〟

リハビリはMikey Wayにきつかったが、ポストリハビリがもっときつかった。施設で元々Alcoholics Anonymous(アルコール依存者更生会)に開発された12段階のプログラムに入った。プログラムには〝大いなる力〟に服従することが決まりで、宗教的な力を選ぶより、Mikeyが自分が間違ったことをすると心の中で聞こえた声(〝大いなる自分〟)を選んだ

依存から脱出したMikeyがプログラムが勧めた90日間に90回のミーティングに参加することにした。彼の〝本当の旅〟はそこから始まった。

〝プログラムを終了した人の多くがこう言うよ:俺は大麻に依存してないからヘロインをやめた今は大麻はやっていい。なんか変な逆ロジックになっちゃうけど、全てやめるか全てをやるかにするしかないよ、グレイゾーンなんてない、本当に。〟

そしてうまくいってるようだ。Mikeyがリハビリ施設に入った2014年の頭以来アルコール一滴も麻薬ひとつも口や鼻、血管などに一切入れていない。

〝リハビリ施設に入ると出ることがフィニッシュラインだと思ったりする。出ることさえすれば俺は大丈夫、みたいな。でも実際はそうじゃない。前は麻薬やアルコールで自分を治そうとしたから、今は感情をプロセスできる新しいツールやメソッドが必要だ。実際に自分の感情と向き合ってみないと〟と彼。

たくさんの元薬物依存者がいうには、禁断症状から来る肉体的トラウマが終わると次に大変なのは普段次のハイを追い求めてる時間を今どう過ごすか問題。Mikeyはその時間を新しい出会い、新しい趣味、そして新しいプロジェクトで過ごすことにした。

リハビリが終わって直後に新しい彼女Kristin Colbyに出会い、2人は去年の3月に婚約。Mikeyは動物園やカリフォルニアのテーマパークに遊べるようになった。そして去年〝より健康で、より幸せで、より仕事が出来る〟ってツイートしたのはRadioheadの影響なんぞじゃなかった。

〝今そういう気持ちだもん〟と笑いながら彼は言う。〝リハビリで元気になる前にはドン底の気分を味わえるけど、元気になったら、それは今まで追い求めてきたどのハイよりも何百倍も気持ちがいいよってよく言われるけど、本当なんだ。それを最初に聞くとさ、みんな“んわけないよ”って思うよね。“俺はそういう人間じゃないよ”とか“俺は違うよ、きっとすぐ平気になる”とか。しかし俺みたいな過ちを犯すような人は全員同じことを経験するよ、元気になる前にはどん底だが、それを乗り越えれば本当にすごく元気になる。まるで生まれ変わったような気分になる。〟

今日のポジティブさで溢れるMikeyはMCRにいた頃の青白の顔でジタバタしたMikeyとまったくの別人。しかし彼のポストMCRとポストリハビリの人生を活性化したはもちろん、音楽だ。

ECのアルバムFor The Night To Controlが出るまでかなりの時間かかったけど、待った甲斐があった。Mikeyがいうには自分のリハビリによるアルバムの遅れ、そしてあっちこっち旅するロックスター生活にすぐ戻ることが自分の回復に悪影響を及ぼすという認識も、結局はアルバムにとってはいいことだった。曲を更に練って、アルバムに一体感が産まれた。

しかし同時に簡単ではなかったはず。Mikeyが兄Gerardと元バンドメイトFrank Ieroのソロキャリアが開花することをじかに目撃した。そしてMikeyとのプロジェクトが実現することを長年待っていたDavidもタイミングを待つしかなかった。

〝このプロジェクトを急いで始めようと思わなかった〟とDavidが主張。〝Mikeyをリハビリ施設に連れて行った時、プロジェクトが1~2年ぐらい遅れることになるって分かったけど、それがどうでもよかった。俺に大切なのは彼が必要としてた治療を受けることと、元気になることだった。これをどうしても終わらせなきゃっていう焦りは一度も感じたことがない。一緒に素晴らしいアルバムを作ることがメインだったから。〟

そしてFor The Night To Control―タイトルの由来は自分の人生をコントロールしようとするより、全てを運命に任せようというMikeyの新しい生き方から―は実に素晴らしいアルバムだ。喪失(Live When We Die)、や失恋(Let You Get Away)、有名人としてもプレッシャー(Lately)、そして薬物依存(I Lied)が全てMikeyの過去から来たかのように思えるが、実はほとんどの歌詞はDavidによるものだった。もちろんリスナーが思うような解釈をしても2人はかまわないらしいけど・・・

〝曲を自分のモノにしようするっていうのはその曲が好きだっていう証しだと思う〟とDavid。〝俺らはリスナーに曲をシェアしてるだけだけで、曲に共感した時はもう俺らのモノなんかじゃないよ。彼らのモノだ。〟

〝それこそ全てだ〟と同意するMikey。〝タイトルからカバーの写真まで、人にそれぞれの意味を見い出して欲しかった。〟

そして彼が歌詞の全てを書いたというわけではないにせよ、MCR解散からの彼の経験がECの曲全てに入ってる。曲の全てに圧倒的な再スタート感が出てる。昔の無表情で鈍いMikeyが今、新しいサウンドの追求やKerrang!の付録としてアルバムを出すというまったく新しい方法で自分の音楽をリリースすることなど、自分のポストMCR未来の可能性を開拓しようとしてる。

レコードは気が遠くなるほどの遅いスピードで進んでいた中で、Mikeyがその可能性や生き甲斐を積極的に探すことにした。ドラッグやアルコールという選択肢が消えた今、探す方法は一つだった―自分の音楽の中で。

派手な生活ぶりで有名なロスのロックコミュニティーだが、そのコミュニティーがMikeyを励まして、〝一緒にコーヒーを飲んで人生について語る〟ようなセッションがどんどん音楽的になっていた。元MCRバンドメイトRay Toroが同じ近所に住んでるから2人は定期的に一緒に遊んだり映画みたりする。JoelとBenji Maddenも彼を支えてる。MikeyがGood CharlotteのMakeshift Loveミュージックビデオにも出演。Andy Biersackも自分のソロプロジェクトAndy BlackにMikeyの参加をお願いした。(〝彼は本当にいい人だ〟 とMikey。〝未来に素晴らしいことが待ってると思う、素敵なロックスターだよ。〟)

しかしもっとも影響が大きかったのは依存症経験者Deryck Whibleyが彼にSum41のライブでの共演オファーをしたことだ。Mikeyがツアーライフのプレッシャーや昔の習慣に戻る事を懸念したが、去年の7月のSum41との共演や2015年2月の兄との日本公演を経験して学んだのはこの道は救済、そして破壊へと繋がってることだ。

〝正直いうと、(Sum41と)あの最初のOrange Countyの夜、俺は緊張した〟とMikey。〝だって何かの・・・バッファーなしでやったことなかったから。いきなり本番だった。出る数分前までは怖かったけど、その後はリラックスしてすごく楽しかったよ。そして兄さんと日本での共演も出来て、あの夜は初めて気づいたよ―これが恋しかったんだ、これは俺のやることだ。気持ちが新たになるような、すっきりさせるような体験だった。ステージで完全にシラフだった、本当に久しぶりだったよ。おかげで何百倍も素晴らしい体験だった。〟

Mikeyは今〝自分の問題を受け入れて、ツアーの厳しさとシラフでいることの厳しさに耐えられそう。〟

〝当時は全然準備が出来てなかった。今なら大丈夫だと思う。でももしあの時にやってたら、どうなったか・・・〟Mikeyの声が次第に小さくなる。どうなってたかはあまり考えたくないようだ。それもきっと自分を有名人にしたバンドの名前が言えない理由だ―My Chemical RomanceやMy Chem、MCRではなく、〝俺の前のバンド〟としか呼ばない。そしてそれも間違いなく自滅的な行為をやり続けたらどうなってたか考えたくない理由でもある。

〝どうなっていたか、誰も分からないよ。でも誰かに守られてるような気がする。猫みたいに9つの命があるみたい(※なかなか死なないという意味)。俺はただそばにいてくれたみんなにありがとうって言いたい。辛抱してくれて、信じてくれてありがとう。これからは楽しもうよ。〟

楽しみすぎない程度で、ね。

〝自分を大事にしなきゃ、元気でいなきゃ〟と微笑みながら彼は言う。〝月面に立つ前にはスペースキャンプに行かないとね。〟

しかし今はMikeyとDavidがSpace Mountainに向かう時間だ。(DavidはPirates of the Caribbeanが好きで、Mikeyのお気に入りアトラクションはThe Haunted Mansion―〝めっちゃゴシックなチョイスだよね〟って)2人の日帰りディズニー旅行は始まった。長い行列を期待してるのはこの2人だけだろう。待ってる間にECのこれからをじっくり話す予定だ。Mikeyは運命に全てを任すのは嫌いじゃないけど、チャンスも逃したくないんだ。僕らはさようならすると、Mikeyは自分を〝今までで一番幸せだ〟と言う、そしてDavidは彼の事を〝完全に別人だ。〟という。そして付け加えるように〝彼の成長が見れて嬉しいよ〟と。

〝出来ると思わなかったやり方で人生を楽しんでるって感じだよ〟と微笑むMikey。〝全てを全然違うやり方でやって、すごく充実感がある。〟

だって今はMikeyが目を覚めると暖かい日差しが待ってるし、前の夜のことも覚えてる。2年間の眠りと寝ながらトラブルに一直線だった今までの人生の終わりにMikey WayとECがやっとその眠りから目が覚めた。


2016年2月25日木曜日

【mikey】Electric Centuryアルバムデビュー(Kerrang!掲載)



Kerrang! Album of the Century

ケラング!センチュリー(世紀)のアルバム

取材:Mark Sutherland
翻訳:@postmcrjapan
記事提供:ElectricCentury.PL

Mikey WayのElectric Centuryがやっとアルバムをリリースする準備が出来ました!そしてなんということでしょう!後2週間で発売されるケラング!の付録としてプレゼントするってよ!

Mikey Wayが僕らに初めて彼のポストマイケミプロジェクトElectric Century(以降EC)を話してくれたから2年、そのプロジェクトがやっと始動する。元マイケミベーシストMikeyとボーカルのDavid Debiakをメンバーとするバンドは元々デビューアルバム〝For The Night To Control〟(夜がコントロールするもの)を2014年の夏にリリースする予定だった。しかしMikey自身の薬物依存治療などいくつかの延長を経て、彼はやっとアルバムを世界に出す決意が出来た。しかもエキサイティングなことにそのリリースはケラング!限定のものだという。近いうちに普通のリリースも予定しているらしいが、正直いうとこの1枚をゲットできるように今から本屋さんで並んでおいた方がいいと思うぜ。その記念すべきリリース日まで退屈にならないように、僕らはカリフォルニアにいるMikeyに話を伺った。なぜこれほどの時間がかかったのか、どういうサウンドなのか、そしてなぜ君たちみたいな連中に無料で提供しようと思ったのか、本人に直撃!

アルバムがやっと完成だね。なんでこんなに時間かかっちゃったの?

大変な作業だったよ!しばらくは私生活が音楽活動の妨げになっちゃった。自分はまず元気になってから再び音楽作れるような状態になるまでちょっとブレーキをかけることに。スタートとストップだったよ、でもそれが逆にアルバムにいいことで、最初リリースする予定の時よりアルバムが強くなったと思う。

2年前に話した時、2014年の夏にリリースする予定だったけど、実現できず・・・

そう、永遠に延長されたよ!でも延長食らったのは逆によかっとことよ、もちろんわざとじゃなかったけど、おかげでアルバムや曲をじっくり、きちんと見詰めることができた。カットされた曲もあったし、時間が経つに連れ曲のマイナーチェンジもした。普通ならそんな余裕がないよ。アルバムがどれほど変わったかっていうと、変わったっていうよりは強くなった。もっとまとまった感じになった、一体感が増したと思う。

そして雑誌の付録として無料で出すよね・・・

出すよ!君たちが初めてこのアルバムを世に出すことになる!俺らからしたら光栄です。

なぞそういう形で出そうと思ったの?

ちょっとリスキーなことをしてみたかった。こういうことをやる人って久しくいてないよね。Princeやったと思うけど(2007年にPrinceがアルバムPlanet Earthを日曜日のThe Mailの付録として出した―編集より)でも今の音楽業界じゃリスクをしなきゃ意味ないよ。時代遅れの昔のやり方はもう通用しないから今までとは全然違う戦略で攻めていかないとね。このアルバムがやっと人の手に届くってすごく嬉しいよ、達成感がある。ずっとハードディスクの中で眠っててどうすればいいか分からなかったけどある日突然閃いた、〝もうタダであげちゃおう〟って。

なぜ特別にケラングを選んだの?

旧友だから。信頼が厚いし、ケラングもすごくリスペクトしてる。前のバンドの内輪に入れた数少ない雑誌の一つでもある。君たちと一緒だとマイケミのみんなの警戒心が緩んだというか。そしてケラングはいつも俺によくしてくれた。本当仲がよくて、いい時でも、悪い時でも僕を支えてくれた。それが何よりの証拠だよね、悪い時でも一緒にいてくれるって。ケラングってマイケミのキャリアに影響あったのかって?もちろんよ、パズルの中のでかいピースのひとつだったよ。マイケミはケラングとの楽しい思い出がたくさんある、一生忘れない画期的な出来事や記事がいっぱい。

無論、ケラングの読者全員がマイケミやECのファンとは限らない。例え、デスメタルのファンならこのアルバムをどう受け取ると思いますか?

前のバンドのファンやこのジャンルのファンでもない人を含めて、このアルバムが楽しめると思う。ちょうどいい具合の曲球だよ。エキサイティングなアルバムだと思ってもらえたら嬉しい。今回は素晴らしい雑誌だけじゃなくて、アルバムももらえるから自分自身の意見を立てることができる。

正式なリリースに比べて、より多くの人に聴いてもらえることができると思いますか?

はい。UKのみんななら、このアルバムを理解してくれると期待してる。UKの人に呼び掛けるようなアルバムだ。New OrderとDepeche Modeが俺に多大なる影響を与えたバンドの二つ。いつかそういうアルバムが作りたかった。俺が若かった時、自分の好きなアルバムがアメリカの大手CDショップでリリースされるとは限らないからマンハッタンまで行ってアメリカで絶対リリースされないめっちゃ高いイギリス輸入盤を買うしか手に入れる方法はなかった。そういう感じのアルバムを目指してた。

最近はたくさんのバンドと仕事しているみたいだけど、君のレコードに他のアーティストの参加は?

一時はたくさんのアーティストが参加する予定だったよ。あの人と一曲したり、この人と一曲したりとか。でも俺とDaveとDan(Goodwin、プロデューサー)だけになると俺らだけの世界になっちゃって。また一時は人をフィーチャーしようと思ったけど、俺は〝今回はやっぱり俺らだけでやりたい〟と。


ツアーは出来そうですか?

俺らは絶対ライブやりたい。今の俺ならツアーの大変さを薬物に頼らずに耐えれると思う。今はまだ計画の段階だ。どんな風にしたいのか、俺とDaveだけにするか、フルバンドでやるか。今はまだ結論が出てないけど、俺らは間違いなくライブをやります。

では今後のECの予定は?

セカンドアルバムはもう準備してるよ、今回はリリースまでそんなに時間がかからないと思う。


そのアルバムもケラングと付録として出すのか?

それはどうかな(笑)別にイヤじゃないよ・・・?

2015年4月1日水曜日

【EC】APのElectric Century曲ピックアップ

Songs of the Century (Electric Century)


取材者:Alternative Press
翻訳:@postmcrjapan

 


世紀(センチュリー)の曲


Electric Centuryのデビューアルバムを一足先チェック!

☆ Right There
Mikey: イントロはヘビーでJoy Divisionっぽくて―本当ダークで憂鬱みたいな感じで。でもそれが徐々にポジティブなサビに変わっていく。
David: Mikeyが弾き始めてさ、そして俺が〝ストップするなよ、あの部分を繰り返して弾き続けて〟って。俺が歌詞とサビを書いて、次の日にレコーディングした。 

☆ Hey Lacey
Mikey: 曲はスケールが壮大。そしてハートもいっぱいだ。
David: 二股をかけてる男についての曲だ。曲中に浮気相手に話してると思う。

☆ Let You Get Away
Mikey: サビは〝Baby I was crazy to let you get away〟→だってベビー、君を逃した俺はどうかしてた 
David: 隠れPhil Spector的な面があるんだよね、この曲。そういうつもりで作った。〝これとI Liedを連続で聴いたらなんか合わないよね〟とMikeyに話した。
Mikey: なんとかするよ。切望、喪失、恋愛・・・その間に入るものなら全て合わせれるさ。

☆ Alive
Mikey: この曲は本当にすごい。こいつは一日中リピートで聴いてるし頭ん中で歌ってるよ。ボーカルのメロディーがね、本当感動的なんだ。


2015年1月14日水曜日

【mikey】【EC】Let You Get Away歌詞和訳




Let You Get Away

作曲作詞:Electric Century (Mikey Way, David Debiak, Justin Siegel)
翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:あゆさん(@shelly1904)

I came on the radio on your porch
Playing songs that remind you of that time
When you got high
You sit around, just talking to your girlfriends
Saying I was just a little more than something fine
Well I've got mine
君のベランダのラジオに俺が流れてきた
ハイになったあの時を思い出す曲を
プレーしてた
君は座りながら女友達とお喋りして
俺の事はいい男だけじゃなかったと言う
でももうどうでもいい

I don't need you to call
Wish that there was something in me you saw
Wish there was something about me I could find to change
Because baby, I was crazy to let you get away
君はもう電話しなくていい
俺が特別だと思ってくれればよかったのに
自分に直すところを見つければよかったのに
だってベビー、君を逃した俺はどうかしてた

I can hear the radio in my car
Playing songs that remind me of that phase
When life was just a game
I can see there's nothing left around me
All the boys moved out and left me here to waste
Like I've been erased
車の中でラジオが聞こえる
人生がただのゲームだった時期を思い出す曲が
流れていた
自分の周りには何も残ってない
ボーイズはみんな家から出ていて、俺が一人で腐るように置き去りにした
まるで俺が消されたかのように

I don't need you to call
Wish there was something in me you saw
Wish there was something about me I could find to change
Because baby, I was crazy to let you get away
君はもう電話しなくていい
俺が特別だと思ってくれればよかったのに
自分に直すところを見つければよかったのに
だってベビー、君を逃した俺はどうかしてた
I can see the shadows of my old street
I remember days when I was not so lost
When did I go soft?
Now I pick my head up in the daylight
Drive for miles until I hit the dead moonlight
Until I am right
前に住んでたストリートの影が見える
こんなにも迷ってなかった日々を思い出す
いつこんなに弱くなったんだろ?
昼の明かりで頭を上げて
死んだような月明かりに辿りつくまで何マイルかも車を走らせる
自分がまともになるまで

I don't need you to call
Wish there was something in me you saw
Wish there was something about me I could find to change
Because baby, I was crazy to let you get away
君はもう電話しなくていい
俺が特別だと思ってくれればよかったのに
自分に直すところを見つければよかったのに
だってベビー、君を逃した俺はどうかしてた
Because baby, I was crazy to let you get away
だってベビー、君を逃した俺はどうかしてた

Come on baby
Come on baby
Come on baby
Because baby, I was crazy to let you get away 
ベビーお願いだ
ベビーお願いだ
ベビーお願いだ
だってベビー、君を逃した俺はどうかしてた

2014年11月26日水曜日

【mikey】マイキーからのメッセージ(Electric CenturyのHP掲載)


 元の英文はコチラ

作者:Mikey Way
翻訳:@postmcrjapan

お久しぶりだ。ずっと話しておきたかったことがあるんだけど、ほとんどの皆さんが10年以上俺を支えてくれたし、そばにいてくれたから本当の事を、真実を知る権利があると思ってコレを書いてます。そしてプログラムの基本は〝残酷でも自分にも、他人にも正直でいること〟だから正直に話す。

この7ヶ月間、TwitterやInstagramを開くたびにElectric Century(以下EC)の活動についてのコメントがどれほど来たのか。だからこそ、今年の初め頃からSNSから消えた理由と、バンドについての質問を今まで答えてなかった理由も、ちゃんと知ってほしい。

今年の2月にECのアルバムを仕上げるため東海岸に飛んだ。到着すると「お前はアルバムを仕上げるためにここに来たんじゃないよ」と言われ、すぐに状況が分かった。俺はリハビリのため呼ばれたんだ。なぜか不思議と安心感があって、リハビリをさせた友達に礼を言った。その数ヶ月前から自分一人じゃ悪化した依存症から抜け出せないことにやっと気付いた。正直に言うと、あの時は生きてるのが不思議なぐらいだった。過去に禁酒の話はしていたけど、はっきり言うと考えがまだ甘かった。いくら言ってもね、結局は口ばかりだった。これからはちゃんと努力しなきゃというか、リハビリプログラムの言葉を借りると〝walk the walk〟しなきゃいけない。(〝walk the walk〟→物事をきちんと実行する)

リハビリ施設に入ることはやったことの中で一番怖かったけど、一番甲斐があったことだ。以前は何10万人の前で演奏するのが一番怖かったんだけど、リハビリに比べてずっと楽だと思った、必要だって分かってたのに。31日間以上の治療期間中に俺はたくさんのことを学びました。依存への危険な道を2度と歩かないにはどうしたらいいのかについても、そして自分のことについても。

自分の人生の半分以上、ずっとセルフメディケーション(お医者さんに相談せず、自分で自分の治療を行うこと、この場合は精神病をアルコールや薬物でカバーすることを意味する)してきた。マイケミが大きくなるにつれ、アルコールや薬物の量も増えた。もうどん底だ、これ以上ひどくなることはないと毎回思ったが、本当は真のどん底なんて知らなかった。そしてマイケミが解散した時、アルコールと薬物に溺れて、深い暗闇に落ちた。正真正銘の依存者になって、友人も大好きな人もみんなから離れたし、拒否した。その時、俺は人生に迷ってただけじゃく、完全に自滅的になった。2月になると、意識が戻ったのは奇跡だったよと言われた。

みんなにまだ伝えたいことがあったからECを始めた。今まで見せたことがなかった自分の一面をみんなに見せる、特別なプロジェクトであって欲しかったし、ずっと前から伝えたかった物語をみんなにシェアしたかった。しかしリハビリ中にまだ口で言えなかったあることが分かったんだ。それは、ツアーに出る心の準備はできてなかったこと、そしてそれよりも、ツアーに出たくなったこと。今までなんとなく流れに流されてやってきたのは、ずっとそうしてきたからだ。だけど、俺はもうそんな自分から卒業したい。ちゃんとノーが言える、自分と自分のメンタルヘルスを第一に考える人になりたい、なろうとしてます。いつかはECとツアーする日は来るのか?ないとは言いきれない。しかし今は作曲活動を続けたい、曲も出したい。とりあえずはあまり深く考えずに新しい音楽をなるべく早くみんなに聴かせたいと思います。

先は長くて大変だぞと言われてもやっぱり最初はそんな言葉を信じたりはしない。リハビリの辛さはまだ知らないんだから、リハビリなんで簡単だと思っちゃう。でも本当だった。数ヶ月前はアパートから出るのが怖くて、ドライブに出かけるのも怖くて・・・全てが怖かったんだ。

しかし今ははっきりと、そして生まれて初めて正直に言えることは、毎日少しずつよくなっている。リハビリを初めてまだ8ヶ月しか経ってないけど、10数年ぶりに頭がすっきりしている。光が見える。

残っている課題は俺がどうかしてた間に取った行動や犯した過ちの責任を取ることです。俺は、友達も時間も失ったが、一番親しい人たちは全てを許してくれて、未だに俺のそばにいる。本当、感謝しても感謝し切れないよ。まだまだ友人関係を修復してる途中なんだけど、それは俺が作り上げている新しい人生の一部だ。一度鳴らした鐘をなかったことにすることはできないけど、もっと上手に鳴らせることは努力すればできるようになれる。

何より学んだことは、苦しいときは助けを求めていいんだってこと。だから、もし今苦しんでる人がコレを呼んでいたら、助けを求めてください。自分に親しい人に悩みを打ち明けて、素直にリハビリに言ってみてください。リハビリのおかげで俺は今日生きているんだから、心から感謝してます。約束できるのは今後ともECからも、そして俺からもたくさんアップしていくこと。一日ずつしか与えられてないから、俺は一日一日、少しずつ前に進み、人生の次のステージへ。

マイキー・ウェイより