2015年5月21日木曜日

【frank】Thank Youブログ

元の英文はコチラ

英文:Frank Iero
翻訳:@postmcrjapan




俺は最近、人生の中で最も楽しいツアーから帰国した。俺らの最初のヘッドラインツアーを大成功にしてくれたModern Chemistry, The Homeless Gospel Choir, Axis Of, Milk Teethのみんなに感謝しとる。俺らは一緒に、一生の音楽と友情を築くことができた。そしてこの3ヶ月以上のツアーで一緒にステージとケータリングをシェアしてきた他のバンドのみんなにも旅の安全と楽しい日々を願っとるよ。

1回でも50回でも俺らのライブにきてくれたみんなにほんまにありがとう。あんたらの顔を見たり、声を聴いたりするのは俺らにとって何より大事じゃし、いつも新鮮な気持ちにさせてくれるんじゃ。俺は自分の地下室でリリースすることになると思わなかったアルバムの曲を作曲作詞して、そして地球の裏側でプレイすることができた・・・もちろん、仲間からの助けがあったからこそできたことじゃ。残り半分のライブに乾杯じゃ(また会える日を楽しみにしとる)。


人生ってモーメント(瞬間、特別な瞬間)の連続にすぎない。モーメントは夕暮れの蛍のようにあっちこっちへ飛んでく。気をつけないと瞬きしてる間に消えちゃうよ・・・俺らはみんなメイソンジャーを持つ子供で、モーメントが遠くへ消える前にできるだけたくさん集めようしとるだけじゃ。


夢を実現させてくれて、本当にありがとうございます。xofrnk


【frank】The Prospect Roads Podcast〝大体〟翻訳

元の音源はこちら 

取材者:Niall Lawlor, Ewen Friers
翻訳:@postmcrjapan

The Prospect Roads

Axis Ofはアイルランド出身のバンドでサポートアクトとしてfrnkiero andthe cellabrationのUK/Euroツアーに参加した。The Prospect RoadsはNiall Lawlor(Gt, Vo)とEwen Friers(Bass, Vo)によるPodcastです。

仕事が忙しくなってきたのでメインの質問と答えのみざっと和訳します。 全部和訳できなくて申し訳ありません(汗)

Q1. New Jerseyってどんなとこ?

A: Belleville育ち。Bellevilleは郊外エリアにあるけど、ちょっと都会っぽい。ほとんどの人はNew Jerseyと聞くとNewarkのことを思い浮かぶだろう(空港がそこにあるため)。Newarkは独特な匂いがあるらしい(腐った卵みたいなww)。New Jerseyのいいとこはどの方向でも30分ドライブしてたら、山あり海あり大都会あり、色んな景色が楽しめること。〝The Garden State〟とも呼ばれてる(庭の州)。自分の家族はNew Jerseyの南(Trenton) から来てて、そこは自然豊か。

Q2. 名字はIeroで発音はアイイーロで大丈夫?

A. そういう発音だと小さい頃から言われたけど、本当は違うかも。イタリア人の知人によると、本当はイェイローみたいな発音かもって。イタリアの名前で母音がいっぱいありすぎて発音しにくい。ひひお祖父さんの代が初めてイタリアからアメリカにやってきた。母サイドの家族はイタリアのPolermo出身、父サイドはSicily出身。イタリアに行ったこともある。イタリアでツアーがしたいけど、地理的に難しい。

Q3. 小さいハコからアリーナツアーまでやってきたわけだけど、ライブ会場の規模によってライブのやり方って変わる?

A: やり方を変えざるを得ない。毎ライブが自分の最後のライブだと思ってやってる。200%でライブやらないと後悔する性格。ライブ後の燃え尽きた感が好きな自分はちょっとMかも。小さいハコだとプレッシャーに負けて誰とも目を合わさない時もあるけど、それを克服できるように努力してる。元々はセンターが苦手。最後列が最前列と同じようなライブ体験をさせるのが難しい。アリーナでライブやった時は自分の頭の中でプレイしたことが多くて、周りを完全に遮断してた。会場が大きくなるにつれ、オーディエンスと距離が増えて繋がれなくなってきた。ステージに立つバンドメンバーとしてはどうやって遠く離れた観客に繋がれるかはこれからの課題だけど、音楽で繋がるしかないと考えてる。小さいハコは落ち着く、居心地よい。バンドを始めるのが好きで、名前を考えたり、サウンドを考えたりなどなどが好き。今が一番エキサイティングな時期だ。バンドが成長するとどう変化していくか考えるのも楽しいけど、バンドの初期段階が一番好き。

Q4. Black Flag, Anti Flag, The Misfits, The Clashなどのパンクロックに影響されてバンドやりたくなったのか?

A. ずっとバンドやりたかった。それは一つのバンドの影響でもなんでもなく、父と祖父がミュージシャンだったからだ。彼らは分厚いスケジュール帳があって、いつもライブのスケジュールの打ち合わせしてた。彼らがジャズやdixieland、big band、bluesやってた。両方ともドラマーで真のミュージシャン。その生活に憧れたけど、4~5人のバンドでやりたかった。Rolling StonesやBeatlesに憧れたし、古いbluesにも惚れた。ワンテイクの音楽とかにも惹かれた。パンクを聴き始めたら、ローカルなバンドを知ることになって、メインストリームパンクも知って、そして自分も天才とかじゃなくてもプレイできるってことが分かった。DIY音楽(自分で作曲して、自分でレコーディングして、自分で出す音楽)が最近流行りで、自分が家の地下室で作ったアルバムがリリースされるとは思わなかったのにこうしてツアーすることになった。

Q5. ツアー前にはツアーマネージャー以外にフランク本人からよくメールが来た。自分のバンドのマネージャーをやってるみたいだけど、それは仕方なくやってるのか、それともやりたかったからやってるの?

A. 最初はやりたかったからやったっていうか、スケールが小さかったから手伝う人とか必要ないと思った。家で作業して、限定アートプリントや7インチレコードを自分で発送した。それなら一人で十分じゃんって感じだった。でもニーズがどんどん増えて大変なことに。今は手伝ってくれる人がいたらどんだけ助かるか(笑う)。自分でやるのが大変だけど、自分のやりたいようにできるし、自分のタッチも入れれる。でもやることが多すぎて、全てが中途半端になる危険性もある。

Q6. 12年前と同じ会場でライブをやったけど、ツアー中に癒しやちょっとした休みを与えてくれるFBとかTwitterの前だったので、12年前のツアーと比べて今のツアーライフはどう違うの?

A. 不思議だよ。17歳からツアーに出始めた。その時はボロボロのミニバンでナビじゃなくて地図で会場に目指したり、ミニバンがどっかで壊れたりすると近くにあるガソリンスタンドまで歩いて公衆電話で助けを呼ぶとか。怖かったけど、いい経験で冒険みたいな感じだった。初めてのヨーロッパツアーが最悪でミニバンで車中泊してて儲からないし。でも乗り越えた。今なら誰もがデバイスを持ってる。デバイスがあるからホームシックの時とか辛い時は元気が出る。12年前は日記を付けたけど、今読んでみるとすごく怒りで満ちたことばかり書いてた(笑)でも今は本当に楽になった。しかし何年経ってもヨーロッパ人っていい座り心地のミニバンシートってまったく作れないね(笑)

音楽の未来について、レーベルじゃなくて、アーティストが今のHuluやスカパーみたいなサービスに所属して、ファンが毎月安めの料金を払ってホログラムライブに参加したりすることが出来るようになるかも。

Q7. ホームシックについて。何が恋しくなるの?

A. ツアー中は道路や会場、車、地下鉄、マックなど、そのぐらいしか見ない。ありがたいことに、Jerseyは商業施設が多くて、ショッピングモールを通るたびになんだか帰ってきた気がする。だから日本でツアーする時はすごくわくわくする。だって日本ってキラキラ光ってる商業施設がすごくいっぱいあるからNew Jerseyを思い出す。懐かしいよ。でもやっぱ家族の愛が恋しくなる。はやく子供達と遊びたい。子供達に会えない辛さは言葉に出来ないほど。でもその半面、帰って来てから数日が経つとまたライブやりたい衝動に襲われる。仕方ないことだ。俺はそういう人間だから。19時になるとライブやってない俺って何してんの?って感じ。俺には音楽しかない。バンドメンバーに自分がホームシックだってことが話せないなら、そのツアーはきっとダメになる。

子供について、まだ生まれてなかった頃はわりと簡単に奥さんを色んなとこに呼ぶことができて、わりと簡単に自分の生活を変えることができたけど、生まれてからはそう簡単にはいかない。もちろん家族は大切で、家族のためにベストを尽くしてるけど、たまには家族をサポートするために家族から離れた方がベストなんだ。だからこそツアー中はいつも何かをやってる。自分がいないことを正当化しようとしてる。そして暇になるとやっぱり暗い気分になったりするから。

2015年5月13日水曜日

【frank】〝Being Frank〟Kerrang!掲載の特集

〝Being Frank〟
取材者:Matt Allen
写真:Andrew Lipovsky
和訳:@postmcrjapan



かつてはFrank IeroのUK到着はツアーバスの騒音とアリーナの大規模ショーで周りに知らされた。しかし今は新しいバンドfrnkiero andthe cellabrationで再スタートを切ったFrankの到着を知らせる音は小さなツアーバスの音かもしれないけど、きっと彼の気持ちは以前と変わらないだろう。
〝結局は人数なんかより、誰が来てくれてるかが大事じゃけぇ〟とポストMCR初のUKヘッドラインツアー初日の夜にFrankが笑顔で言う。〝小規模のライブで近くにオーディエンスが見えることが嬉しいと同時に俺ってそんなによく見てないかもって気付いた。セットの大半は目閉めとるけぇね。なんでか知らんけど、よくやることじゃ。でも今まで一番楽しかったライブはみんな500人キャパぐらいの小規模ライブだった。こぢんまりしとるけど、何かをやり始めるにはちょうどいい大きさ。最高のステージじゃ。〟
今週のライブも間違いなく最高だろう。それでは、Frankの来英記念に彼の荷物やツアーバスの中を特別にお見せしましょう!最高のツアープレビューをどうぞ!あっでもFrankのマヌカハニーを触らないようにね・・・



【カバン】
〝表にNOを書いたのはその答えが好きじゃけ。人にNOが言えるようになるまですいぶんと時間がかかったんよ。これは歳をとることによるもんなのか、経験によるもんなのかわからんけど、もう平気で言えるようになった。俺は長い間、習慣的に人を喜ばせようとしたが、もうやめた。もう平気じゃ。〟

【油性マジック】
〝いつ何かメモすることになるとか、壁に悪口を書くことになるかわからんけぇのぅ!〟

【バンダナ】
〝これはAustin,TXのSXSWフェスのために入れた。ハードパンクスタイルに戻って、汗が目に入らんように頭に巻いたわ〟

【薬】
〝大半は胃腸薬じゃけど、手のための抗菌性ハンドクリームもある。これがあるからカバン持っとるよ。道端で俺に会えたらきっと薬のジャラジャラが聞こえるよ。18ヶ月前から病気が悪化してしんどくなったんよ。『stomachaches』はその死ぬほど苦しい体験から生まれた。〟

【充電器】
〝充電器回すと「F」「R」「N」「K」って書いてあるけぇ自分のもんだとすぐ分かる。俺はスマホですべてやる人じゃ、ボイスメモや取材、メール、子供らとのフェイスタイム、なんでもじゃ。四六時中必要なんよ。〟

【黒い帽子】
〝つよい日差しをしのぐにはちょうどいい。小さなチャリ会社の帽子でシアトルで友達からもらった。〟

【Hall'sのど飴】
〝今回のツアーで一番大変なのは喉のケア。特に毎晩ヘッドラインセットをやっとるとね。じゃけぇ毎日は紅茶と蜂蜜、そして大量ののど飴が欠かせない。〟

【本】
〝これはKurt VonnegutのCat's Cradleじゃ。俺は移動する時は必ず本を持ってく。いつ読めるかわからんけど、Vonnegutって色んな感情にさせてくれるよ。俺は一人でおると闇がやってくるけど、彼(Vonnegut)が俺の正気を保ってくれる。〟



えっ?茶色のM&Mないの?
Frankの元気の源は?ツアーバスの中に覗いてみよう・・・

【ソーダ!】俺らは炭酸が大好き!コーク、コークゼロ、そしてたまにはご褒美としてルートビア飲んだりするんよ。

【紅茶!】紅茶とThroat Coat(薬用の紅茶、喉に良い)。ツアー中は毎日飲む。

【マヌカハニー】マイキー(チャプマン、Mallory Knoxのメンバー)にすすめられた。最近までは蜂蜜なんぞ全然知らんかったけど、今は毎日スプーン数杯分飲んどる。蜂蜜の抗菌性が喉を助けてくれるけぇ。

【デリープレート】俺らは自分で買うけどね。肉とチーズのプレートが大嫌いでさ、特にヨーロッパの。なんか汗ばんだチーズをずっと置いておくけぇイヤなんよ。

【ピーナツバターとジャム】永遠の定番じゃ、いつも買う。若い時から学んだことはピーナツバターとジャムとトルティヤーチップス数枚でサンド作れば満腹感が半端ない。


Frankのアルティメットプレイリスト
会場から会場への長い移動に欠かせない曲!

1. Against Me! - White Crosses (2007年のWhite Crossesより)
うわ、これ出た時覚えとる。White Crossesをかけた瞬間に惚れたわ!って思った。

2. Joyce Manor - Christmas Card (2014年のNever Hungover Againより)
こんなに好きなトラックはWhite Crosses以来かもしれん!Never Hungover Againが大好きでこのトラックはほんま最高じゃ。

3. The Rolling Stones - Under My Thumb (1966年のAftermathより)
これとTime On My Sideは不遇の名作。The Stonesは半年に1回ベスト版を出すことで知られとるけど、このアルバムの曲はめったに入ってない。

4. Radiohead - Morning Bell(2001年のAmnesiacより)
Amnesiac版じゃないとな。Kid A版(2001年)もいいけど、Amnesiacが出た時、オリジナル曲の別版としてこれを聴いて衝撃を受けた。

5. The Cure - Boys Don't Cry(1980年のBoys Don't Cryより)
ただ単なる大好きな曲じゃ!



ツアーバスは全てが入るわけじゃないぜ、ハニー
Frankはツアー中に何が恋しくなるんだろう?

1. 子供
今の時点で子供らは俺がおらんことに気付く年齢になってきた。帰るとめっちゃ喜んでるくれるけど、ここ最近は家の近くにライブやっとったけぇ毎晩帰れたんよ。ほいで翌日の午後にライブに行くとあいつらが〝パパ、もうツアーに行かんといてよ〟っていうんよ。胸が痛むわ。フェイスタイムで連絡したりすると楽になるけど、より辛くなるかもと心配じゃ。だってまったくおらんと頭にない、気にならんじゃろ?その方がパソコンの画面越しの不思議な浮いてる顔を見るよりマシな気がする。

2. Veggie Heaven(野菜天国)
家の近くにあるビーガン中華料理屋。スパイシーオレンジがお気に入り。実は息子は中華料理が大好きなんよ。ピザよりも好きでさ、まったく不思議じゃ。

3. マイカーの運転
僕はミニバンの運転があんま好きじゃない、特に人に便りされとる時の運転。でもマイカーが大好き。俺はAudi6に乗っとるけど、嫁さん曰くスピード出しすぎ。その上、方向音痴じゃけ、まったく違う方向をとんでもないスピードで向かっていくんよ。


2015年4月14日火曜日

【frank】Under The Gun Interview

Under The Gun Interview


取材者:Derek Scancarelli
翻訳:@postmcrjapan

英文はコチラ

Under The Gun ReviewはBrooklynのGreenpoint Tattoo CompanyでFrank Ieroに会った。人生の新しいチャプターや子供たちへの愛情について語ってくれた。もちろん、タトゥーを彫りながらね。
Frank Ieroの自信は芝居だ。彼がそう教えてくれたから言えるんだ。
彼はプレーするのがすごく好きと同時にすごく嫌い。ステージ上で彼が経験する45分間の快楽は、それまでの24時間の苦しみを中和する。
〝俺はライブやんなきゃいけんけぇ、腹が痛くなって、自分のファッキン人生が嫌でしょうがなくなるんよ〟と33歳のIeroが言う。でもその5分後、彼は喜びで満ち溢れてる。
マイケミカルロマンスが世界をツアーした時、Frank Ieroはギターとバックアップボーカルを担当してた。そして今は新しいプロジェクトfrnkiero andthe cellabrationのフロントマンとしてセンターで立ってる。8月にデビューアルバムstomachachesをリリースし、先週は初となるヘッドラインツアーが終わった。

Madison Square Gardenより、彼は再びキャパ300人の会場をIdaho州のBoiseみたいな小さな街でライブをやってる。そういうところが我が家のように落ち着くと彼はいう。まぁ遠く離れてる家族が住むマイホームの次に落ち着くかな。
先週の水曜日、FrankのSaint Vitus公演の前にWilliamsburgにあるタトゥーショップで彼と話す機会があった。ツアーは大成功だけど、奥さんと子供たちから離れるのが辛くて、その前の夜、彼は家族に会うためPhiladelphiaからJerseyに帰った。数時間の睡眠をとり、子供たちを学校やスイミングスクールへ送った。そしてNew Yorkのライブが始まる前に彼は戻った。

Frankがタトゥーショップに入ると2つの小さなタトゥーを彫ることにしたと僕に教えてくれた。1つ目は首にローマ数字の2行(5歳の双子の娘たちと3歳の息子の生年月日)、そして2つ目はすねに小さいんだけど、特別な意味を持つタトゥーを。

〝パスタを彫るんじゃ。理由は、娘のCherryがタトゥーが欲しいって言い出したんよ。ほいで俺は「ひどい考えじゃ!でもどんなんがほしいかい?」って聞いたら彼女は「パスタがいいの!」って。〟とミッキーマウスのパーカーを着たIeroが言う。〝そしてそれ、ええタトゥーやなー思うてのぅ。〟

どうやってパスタをちゃんとしたタトゥーにするのか、かなり悩ましかった。くねくねしたスパゲッティー数本にするとか考えたけど、結局Frankはマカロニにした。娘たちはマカロニ&チーズが大好きだし。タトゥーはジョーダンのジャンプマンとMetallicaのKill 'Em Allへのオマージュの近くに彫ることに。彼が言うには、自分の体は結局、ステッカーだらけの皮膚スーツケースのようなもんだ。
ステッカーの大半はツアー中に貼られた。しかし父親になってからはツアーに出るのが難しくなったという。人と人を簡単に繋ぐ現代のデバイスはFrankにとって、距離を強調するようなもんだ。
子供たちは離れてることに気付いてる?とFrankに聞いたら、彼はすぐさまに〝イエス〟と答えた。それってイヤなのかい?と続いて聞いたら、彼の答えは〝当たり前じゃ。〟

離れてるからこそ、子供たちとの時間を大切にしてる。
〝俺はよくインタビューするんよ。そういう時が好きじゃ。先日は色の話しとったけぇどんな色が好きなん?って聞いたんよ。〟と彼。
息子のMilesは緑が好きみたいなんだけど、風邪を引くと赤が好きになる。黄色も好きらしい。娘のLilyはピンクが好きだけど、最近は紫の方がいい。そしてパスタ好きのCherryだけど、彼女はどれも好きじゃないという。
Frankは笑いながら、どれも好きじゃないって一番共感できると僕に言った。しかし大人の彼でも色で感じることができる。たとえば彼の作品の中にはとても茶色って感じの作品があるという。子供のころは黒が大好きで、だから理由もなく(アメフトの)Oakland RaidersやPittsburgh Steelersが好きかもという。
〝親であることで一番好きなのは、子供たちが世間で汚される前にすごくナチュラルな不思議さがあるんよ。とても純粋で儚いんじゃけぇ、ちゃんと見てないと逃してしまうんよ。俺はそれを絶対逃したくない。〟
世間にとって、色について話すというのはたわいないことで思い出にはならないかもしれない。しかしFrankにとっては違うんだ。彼の子供は彼の中の子供を刺激する。なくしたかどうか分からなかった心の中の子供を。意見や生き方を他人に押し付けられる人生で消えてしまう正直さと好奇心は子供たちにあると彼はいう。

Religious Freedom Restoration Act(宗教の自由復元法令、Indiana州で法律となった法案、LGBTQコミュニティーにもっと差別をもたらすことになる恐れがあると多くのアメリカ人が懸念してる)について話し出すと会話が変わる。
Frankは首を横に振りながら言う。〝毎日の苦しみや悲しみがあるのによ、人の幸せを否定するだなんて、なんなん?これって人間本来の特徴なん?〟
僕らが思うにはヘイトは教育されるけど、我がままは生まれたまま持ってることだ。ほら、ダーウィニズムとかさ。しかしどんな特徴で生まれようと、大事なのは指導だ。
〝思いやりを追求するにはね、エンパシー(人の気持ちがすぐに分かる能力)を持って生まれた人は一人もおらんじゃろう。別に悪いことじゃないよ?エンパシーは教育できるってええことじゃと思うし、子供に教え込む必要もあると思うんじゃ。〟

僕はFrankとほんの1~2時間としか一緒にいなかったけど、彼はどんな時でも自分の感情を強く感じることが分かった。彼は謙虚で友達になりたくなるような魅力がある。
彼の自信は芝居だなんて、僕はまだ納得してない―まだ修行の途中だけさ。
Ieroがstomachachesをリリースした前に、もうツアーなんかしないと確信していたらしい。小説を書くことや写真家になること、もしかして学校に戻ることも覚悟してた。
しかし彼はステージに戻った。今は再びファンの目が見れるライブができる。それは彼にとって心温まることと同時にショッキングだ。メディアの注目にはまだ全然慣れてないという。
〝フロントマンの一部なんじゃろけど、俺は絶対フロントマンなんかになりたくなかったんじゃわ。やっとる自分想像できんなかったし。俺はギタリストでいるのが好きだったんよ、ステージの端っこで隠れてさ、ライブでプレーできて誰とも喋らなくてええ存在で。〟

カメラの前でいるのは彼にとって厄介かつ軽薄なことだ。
雑誌の撮影については〝本当の自分だなんで誰も出して欲しくないんじゃ。〟と言う。〝あいつらは「はい、ラマに乗って、そして窓をぶっ壊して、次はえーっとこの赤ちゃんに怒鳴って!」って言うんよ。はぁ?なんで俺はあんなことするん?みたいな感じじゃよ。〟
父親としての一面とフロントマンとしての一面を別として、崇拝されているそして感情的に褒められているミュージシャンであることの重みについて色々話した。マイケミの曲であろうが、cellebrationの曲であろうが、ファンにとって彼の音楽は背景雑音ではなくて、個人レベルで心に響くんだ。
I brought up a recent article called I Found Hope At A Frank Iero Show. It was penned by Cassie Whitt at AltPress, someone who I’ve had the privilege of working with a few times now. I asked Frank how it feels to read a piece like this, and if there is any pressure or responsibility associated with making music that people use to help them through their struggles. I don’t know how I’d handle it.
「Frank Ieroのライブで希望を見つけた」という最近のAlt Press記事のことについて話してみた。記者はCassie Whittさんだ。彼女とは数回一緒に仕事をしたことがある。こういう記事を読むとどんな気持ちになるか、そして人を救うような音楽を作るにはプレッシャーや責任を感じるか、Frankに聞いた。僕なら戸惑うと思うんだけどね。

〝そのような記事に書かれるなんて嬉しいし、光栄じゃ。たくさんのファンがライブに来てさ、ほんで自分の強さなのに俺や俺のバンドを買いかぶるんじゃ。あの記事の子も、全て自分の力でやったことなんよ。あとは安心できる環境が必要だっただけ。素晴らしい記事を書いたと思うし、彼女もめっちゃ才能あると思う。ただもうちょっと自分のことを信じてほしいわ。〟
Ieroのリスナーとの交流は大きく分けて2タイプ。シンプルな写真やサインが欲しい子と、深く影響を与えた子。
〝ファンに「Frankが私の人生を救った」言われるけど、俺は決まってこう言うんじゃ。俺らはあんたをインスパイアしたかもしれんし、力を与えたかもしれんけど、50-50やで?あんたは自分で自分の人生を変えたよ、俺らはそのサントラにすぎん。〟
基本的に、彼はライブで説教したくない。言いたいことはシンプルで2つだけ。①どうでもええことなんてない②何があっても堂々とありのままの自分でいろ。
〝自分が感じとることを誇りに思って、ほいで自分のベストを尽くしてやったれ。ありのままの自分でおることを謝るな。ただベストな自分でいろ。それができたら、大丈夫じゃろ。〟

2015年4月7日火曜日

【gerard】New Projects/New Sounds

New Projects/New Sounds新プロジェクト/新サウンド

テキスト:Gerard Way
翻訳:@postmcrjapan

Michael Schulzは僕の友達で、Fenderでは僕の代表でもある。あのキラキラしたMikey Wayモデルベースを実現した人物であり、マイケミの間ずっとMikeyをサポートしてくれた人物でもある。そして僕はソロになってから彼はずっと僕をサポートしてる。彼が最初に作ってくれたギターは僕の誕生日のためのものだった。ギターはアメリカンスタンダードジャズマスターで今までのFenderで見たことがなかった面白い色してたから〝Red Meat〟(赤身)と名づけた。彼はレコーディング用の機材を用意してくれたし、The Hormonesにベースやキャビネット、ヘッド、そしてIanのためにすごく良いライブ用のカスタムJaguarも用意してくれた。彼は本物の芸術のパトロンだ。音楽の話をするとその情熱が周りのみんなを巻き込むことになる―彼はアーティストを手伝うことが好き、そしてアーティストにインスピレーションを与えてくれる存在だ。

僕は機材の話あまりしないし、宣伝することもめったにない。キャリアの中で数え切れないほどのタダのモノを断ってきた。それはなんか良い気持ちがしないし、変に縛られるような気がするからだ。現在、僕のアートは3~4つの会社に支えられてる。自分が好きなモノと実際に使ってるモノの話しかしない。子供の頃にBilly CorganやKurt CobainがFenderをプレーしてるの見た瞬間、惚れました。これも僕のファズペダルへの憧れにも関係していて、今となっては結構いいコレクションを持ってる。

僕にとって、Fenderのギターにマジックがある。基本は余計なものがなくて、楽器作りに特有の最小限アプローチがある。もちろんもうちょっと派手なモデルを探してるならあると思うけど、基本シンプルな作りだからこそ自分の声を見つけることができる。ギターから出る音は自分そのものだ。ちょっとスプリングあり、癖あり、明るい音色あり―Fender特有の特徴の全てが込められてるけど、Fenderの楽器の中で本当の自分を見つけることができる。僕はただ単なる、Fenderが好き。ビジュアルにも惹かれていた。音楽をビジュアル的に見ると、楽器のルックスもサウンドで作り出すイメージの一部だ。僕が始めて生でFenderを見た時、大好きなコミックLove and Rocketsから飛び出したかのように見えた。

Hesitant Alienの日本ツアーの後、僕は新しいプロジェクト候補の基本のパーツとアイディアを考え始めた。こういうプロジェクトはたまに音から始まる。そしてたまにそういう音にはある楽器やあるビジュアルがついてる。だから今回は新しいギターが必要だと感じた。何年か前にFenderが限定で製造したとある黒のギターを思い出した。新プロジェクトでイメージしてる音楽はシンプル、そしてイメージしてる楽器もそうだった。

ギターはFenderのLa Cabronita Borachaだった。ボディーはアッシュのリバースジャズマスターでブリッジにTV Jonesのピックアップが一つ。ノブが二つ、そしてネックはテレキャスターのメープル。すごくシンプルだ。

Fenderが作るギターの中でテレキャスターとジャズマスターが一番好き。Hesitant Alienで僕は両方を弾いてた(IanがテレキャスターやストラットなどFender製のモノを)。Hesitant Alien自体はオールFenderのアルバムだ。テレキャスターの弾き心地が好きで、そしてジャズマスターのルックス、触り心地、ラウドな音色が好き。La Cabronita Borachaは両方のいいところを持ち合わせてるから僕にぴったりだったし、プロジェクトにもぴったりだと思った。まだ製造できるかどうかMichealに問い合わせてみたら、彼はFenderのカスタムショップに問い合わせてくれた。工場で奇跡的にボディーが一つだけ残っていた。これはFenderが作る最後のLa Carbonita Borachaだ。ちょっと時間がかかると言われたけど、僕はツアー中だったから急ぐ必要なかったし、もちろん彼らが思う最高のギターを作ってほしかった。

ギターが出来たとMichaelから連絡が来た時、二人でランチをしてから取りに行った。美しかった。そして思った以上にシンプルな作りで大満足。ペンキの下の木目がかすかに見える。帰ってアンプにつなげてみるとやっぱり僕が欲しかったサウンドだ。こういうピックアップ初めてだったけどぴったりだった。ラフで生き生きした感じだ。シンプル。そして感触も最高。慣れたテレキャスターモデルのネックと不思議だけど面白いリバースジャズのボディー。少しずつ弾きながら次のプロジェクトのベースとなる部分を作り始めた。

これは僕が大好きなモノをみんなにシェアしてるだけさ。近いうちにみんなにもっと色々シェアしたいし、僕のプロセスや使ってるツールについてもシェアしていきたい。僕のアートやデザインプロセスから音楽やコミック作りまで、もう少しみんなに分かりやすく伝えていきたいと思います。

最後にMichael Schulz、そしてFenderとThe Fender Custom Shopの皆さん、たくさんの愛とサポートをありがとうございます。僕らのビジョンを現実にしてくれて本当に感謝してます。
Gより

2015年4月2日木曜日

【frank】【動画】Fr.U.N.T. Music Interviews

Fr.U.N.T. Music Interviews: Frank Iero


  

取材者:For Us Not Them, Cardiac in Overdrive
翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:@shelly1904

注意:この動画はバスの中で撮影されたみたいで聴き取れなかったところが2か所ほどある。まぁ、最後の一言まとめみたいなところなので全体的の訳くはあまり影響がないと思うんだけど、一応そういうところありましたよっということです。

クリエティビティや歌うこと、ギター、ライティング、フォトグラフィーなどからすると、ご自分はただのミュージシャンだと思いますか?それともミュージシャン以上ですか?

Frank(以下F):俺は色んなことにおいて中途半端だと思う(笑)色々頑張っとるけど、自分は何者だとかよく分からんのぅ。俺はただ単なるものを作るのが好きじゃ。ほいで作る時、時には音楽として、時には書き言葉として、また時にはビジュアルとして出る。絵具で描いてみたり、なんでもええわ、あのクリエイティブな欲望を満たすものならなんでもええわ。

Cardiac in Overdrive(以下CiO):クリエイティブな衝動が来たら何かやんなきゃって感じですか?

F: そう、なんかやんなきゃみたいな衝動じゃ。俺は書くのが好きじゃね、ほんまに好き。でもしんどくなったら、壁にぶち当たるとのぅ、嫌いになるわ(笑)まぁ楽しいけど。ビジュアルアートも好きじゃし。たぶん一番楽しいのはアートで自分の弱みに付け込むこと。苦労することも、しばらく自分のことが嫌いになることが好きっていうか(笑)そういう自己嫌悪がクリエイティブプロセスに火を付けるような気がして。でも今回のアルバムの場合は、何よりも自分の一部を取り戻そうとしとったけぇ苦労するのが当たり前じゃった。無理にでも自分のクリエティビティを取り戻すことに苦労は付きものじゃけ。

CiO: 私思うんだけど、習慣的にクリエイティブなことをすると、やらないと依存みたいな感じになるよね。

F: ほんまそれ。ハイになるけぇ、ずっとそのハイを追いかけとる。クリエイティブ的にうまくいかんと禁断症状だって出るし、ひどく落ち込む。俺らと同じことをやっとる人って自分が作ったものによって自分の価値を決める傾向があるけぇ、自分の作品が気に入らんと自分が嫌いになるし、作れんくなると〝俺って何のために生きてんの?〟って思うし。

CiO: 作曲作詞と言えば、(今回のアルバムからの)好きな歌詞ある?

F: うわぁ~えっと~

CiO: それとも今のお気に入り歌詞とか?そういうの変わると思うから

F: 変わる変わる。アルバムに誇りに思っとる曲はいくつかあるよ。例えば〝Stitches〟とか。あの曲はのぅ、歌詞を振り返ってみてもあんま恥ずかしくないんじゃ。そして〝Joyriding〟―あの曲に光輝く宝石のようなええ歌詞がいくつかある。ああいう曲って他に何も言わなくてもええような―

CiO: 好きな歌詞やフレーズは?

F: あるよ。〝俺の弱みが嫌いだ、あいつらが今の俺を作ったんだ〟(I hate my weaknesses, they made me who I am) ありゃめっちゃ好きじゃ。あと、たぶんアルバムで一番好きな歌詞は〝やってみるなら、一生やってみることになるかもしれん〟(If we try, we might have to try our entire lives)。うつぶせに倒れたら自分の重さで体がぼろぼろになる(ここで歌詞を言い変えてる。本来はIf I fall flat on my face, then may my bones break under my own weight→もしうつぶせに倒れたら、自分の重さで自分の骨が打ち砕くといい)あの歌詞は強気の自分から来たんでちょっとレアじゃ。

CiO: でもいいことだよね。

F: おう、ええことよ。ずっとあんな感じでおれたらええのにのぅ。 

CiO: ねえ!きっとみんなもそう。私の好きな歌詞はね、忘れないようにメモったよ〝空にこんなにもたくさんの星あるのに、なぜいつも俺だけに落ちてくるのか分からない〟(So many stars in the sky and I don't know why they always have to fall on me)もう大好きだよ、これ。本当最高だ。

F: ありがとう。あの歌詞を書いた時はっきり覚えとるわ。曲はほんまタイトル通りで(〝Guiltripping〟→罪悪感)罪悪感を抱かせる人について書いたんじゃけど、
あの歌詞を書いた時は〝大丈夫かい、これ?ちょっとださくない?〟って思ったわ(笑)何回か変えようとしたけど、やっぱりあの歌詞じゃなきゃって。

CiO: 完璧だよ。最初聴いた時涙出たもん、感動ちちゃって。

F: (聞きとれなかった、すみません・・・)

バイナル、カセットテープ、そしてミュージックコレクターの未来

CiO: 最近はForbesにバイナルの人気上昇についての記事を読んだけど―

F: 爆発的に増えたんじゃろ?

CiO: ね!!私にとってはちょっと不思議だけど。だって、私はバイナルから音楽を集め始めて、そして完全にCDに切り替えた。その時、もう二度とバイナルを買うかって思ったし、何年かずっと買わなかったけど、また買うようになったきっかけは実はConventional Weapons(マイケミが2013年にリリースしたアルバム)だった。 

F: ほんま?すごいやん!

CiO: だからあなたのおかげでまたバイナルに惚れた

F: そりゃよかったのぅ

CiO: 将来的にはどうなると思いますか?それともどうなって欲しいの?

F: バイナルの将来?それとも音楽全般の将来?

CiO: どっちでも

F: ん~まぁ今の人気再燃の理由の一つはコレクターがまた出てきとると思うけぇ。俺自信はレコードの儀式っぽいところが好きで― 

CiO: あっそれどっかで読んだわ

F: のぅ!なんじゃろ?棚から引っぱり出して、ホコリを拭いて、プレーヤーに置いて・・・すべてを故意にやっとるわけ。こう〝まぁとりあえず何かけようっか〟みたいな感じじゃないんじゃ。レコードをかけるにはある程度の努力が必要だからこそちゃんと聴くんじゃ。MP3世代にはそういうのがないんじゃね。だってiPodに600万アルバムが入ったって聴かんじゃろ?曲から曲へ飛んだりしてさ、そりゃ集中力が低下するわけじゃ。でもレコードはちゃんと集中させてくれるよ。ほいで将来的にどうなるかっつったら、まぁいずれは人気が収まるじゃろ、ってか今カセットテープが新しいレコードみたいなもんになっとるし―

CiO: いやややや!(ため息)

F: ほんまじゃけぇ待ってみ。もうあっちこっち出とるよ?でも嬉しいことにさ、俺は10代の時にさ、ローカルのライブに行ったりするとそこでカセットが売られとったんよ。安かったけぇ、自分の音楽をみんなに出せるにはちょうどよかったんじゃけど、やっぱ音質がね(笑)ほいで今はめっちゃ安く作れるし、ダウンロードコードもあるけぇなんだって出来るんよ。俺の今後予想じゃけど・・・今後はTシャツとかにダウンロードコードを直接に印刷されとるグッズが出ると思うんよ。これからはグッズと音楽の一体化が始まると思う。

CiO: あら、変わってるね。 

F: たぶんそういうモノが〝みんなにアートも持ってもらいたい!〟というアーティストの気持ちにうまく応えられると思うんじゃね。

CiO: ちゃんとモノとして残るし―

F: そう

CiO: ―私はそれが一番なんだ

F: たぶんそれが次出てくるんじゃないかなと思うんよ

新しい音楽情報やバンドはどうやって知るの?最近は何を聴いてるの?

F: 今じゃないけど、若かった頃、好きなバンドのレコードを買ったら、thank youのところを見て、そこに書いてあったバンドのレコードも買ってみた。自分で見つけた気分になったけぇ楽しかった。おもろいことに最近バンで聴いとる音楽はみんな古いもんさ、聴く機会がなかった音楽ばっかりじゃ。例えば最近は昔のBrigitte Bardotずっと聴いとるし、それ以外はなんじゃろ?他のフランス人アーティストさんしか思い浮かばんわ、おかしいじゃろ?(笑)新しいバンドか・・・あ!もしJoyce Maynorの新しいやつまだ聴いとらんならほんま損しとるで、すばらしいけぇ。たぶん去年一番ハマったアルバムはDerekのやつとJoyceのやつやな。

Derek (Homeless Gospel Choir/現在フランクとツアー中):Pissed Jeansの新しいアルバムもすごくいいぞ

F: あのバンドヤバい!大好きじゃわ、あのバンド

Derek: 俺からの5セント分一言紹介だけさ(笑)

F: いやぁアレは10セントぐらいの価値あるぜ(笑)

本好きだと聞いたけど、今何読んでるの?

F: 今何読んどるかって?ここ数ヶ月はKurt Vonnegut全作を読破しとる

CiO: Kurt Vonnegut大好きだ

F: たまに無性に読みたくなるよね

 CiO: 一番好きなVonnegutは?

F: えええ~ん~~

CiO: 1つを選ぼうとしたらね

F: 1つを選ぼうとしたら・・・ムリじゃ、選べんわ(笑)Slaughterhouse (スローターハウス5)とか?代表作じゃけぇ、あ~でもやっぱCat's Cradle(猫のゆりかご)かな

CiO: Cat's Cradleね。私もCat's Cradle、そしてGalapagosだね
 
F: (大きくうなずきながら)あとThe Monkey Houseの短編集ね  
CiO: 私も彼の短編大好きだ、すごくいいわね

F: ええよのぅ(笑)ほんまじゃ、Vonnegutはいつだってええわ。年を重ねて彼の本を読んでいくとさ、前あんま気にせんかった部分が突然めっちゃ心に響いてさ、こう(!!)みたいな

CiO: 読むたびに違うよね

F: ほんまやな!

CiO: 自分はどんな人生を送ってるかによってね。彼の本の好きだとこはね、自分の人生に何があっても、彼の本に絶対共感できる部分はある。

F: 時代を超える声じゃけぇのぅ。ほんま100%そうじゃ。

Death Spells? (2012年にフランクとJames Dewessによって結成されたエレクトロハードコアバンド)

CiO: 最後に読んだインタビューではDeath SpellsにYESをって・・・?

F:おっほうなん?何に対してイエスを?(笑) 

CiO: アルバムとか?ツアーとか?新曲とか?Jamesは今Gerardとツアー中で忙しいのはわかるけど―

F: そう、今ツアー中で帰ったらまたGet Up Kidsとのツアーが始まって、そしてそのツアーは俺らのヨーロッパとUKツアーが終わるまで続くんじゃね。彼は夏休むけぇできれば一緒に完成させたいんじゃけど―

CiO: アルバムを?

F: ええ

CiO: ツアーとかは・・・?

F: どうじゃろ。したいよ、ほんまめっちゃしたいんよ、ツアー

CiO: ちょっと言ってときたいけど、私Brooklyn Night Bazaar公演に行ったけど、あの時はすごくいい感じのバックスクリーンがあってさ―

F: おう、あったのぅ

CiO: これDeath Spellsのライブにぴったり!ってずっと思ってたの

F: ぴったりじゃろうのぅ

CiO: いい感じのスクリーンだったよ~

F: ありゃ絶対ええ感じになると思うよ。俺らもお金があったらどんなステージにしたいか色々考えとったよ

CiO: だって光る衣装を約束してくれたじゃない!

F: ねーできたらええのにねー(笑)作りたかったよ、ほんまに

CiO: まぁでもファンのほとんどは何よりアルバムが欲しいと思うんだけどね 

F: 知っとる。知っとるけど忙しくてのぅ、ごめん(笑)

CiO: 分かってますよ、大丈夫(笑)

これからは?

CiO: ツアーで4月末までアメリカにいるよね、あっ4月始めごろぐらいまでだね―

F: ええ

CiO: 4月半ばから5月ぐらいまではUKで、そして夏フェス・・・その次は?

F: 秋に予定しとることがあるんじゃけど、まだちょっと話せないんじゃ、ごめん。あとはできれば新曲を完成させてからスタジオでレコーディングじゃ。最近は新曲やっとるけど、3回ぐらいやったかな?

CiO: 聞いたよ、まぁ聞いたことはあるよ

F: でもねボーカル的にめっちゃしんどいけぇ今夜はできんかも、もう声がないけぇ(笑)でもやりたいんよ~ プレー的にはめっちゃ楽しい曲じゃけぇ。まぁ様子を見てみるわ。

CiO: 了解。最後の質問だけど、Record Store Day―特別な何かする予定は?

F: あるけどUKのみ

CiO: え~

F: じゃろ?その理由はね、BBCライセンスじゃけぇアメリカで発売するのが色々と大変でのぅ。でもまぁ一応特別な何かやっとるわ。

CiO: ということでUKに友達がいる皆さん!

F: 連絡した方がええよ(笑)

CiO: はい、質問はこれで終わりだね

F:  ありがとうございます!

CiO: こちらこそありがとうございます!

 

2015年4月1日水曜日

【EC】APのElectric Century曲ピックアップ

Songs of the Century (Electric Century)


取材者:Alternative Press
翻訳:@postmcrjapan

 


世紀(センチュリー)の曲


Electric Centuryのデビューアルバムを一足先チェック!

☆ Right There
Mikey: イントロはヘビーでJoy Divisionっぽくて―本当ダークで憂鬱みたいな感じで。でもそれが徐々にポジティブなサビに変わっていく。
David: Mikeyが弾き始めてさ、そして俺が〝ストップするなよ、あの部分を繰り返して弾き続けて〟って。俺が歌詞とサビを書いて、次の日にレコーディングした。 

☆ Hey Lacey
Mikey: 曲はスケールが壮大。そしてハートもいっぱいだ。
David: 二股をかけてる男についての曲だ。曲中に浮気相手に話してると思う。

☆ Let You Get Away
Mikey: サビは〝Baby I was crazy to let you get away〟→だってベビー、君を逃した俺はどうかしてた 
David: 隠れPhil Spector的な面があるんだよね、この曲。そういうつもりで作った。〝これとI Liedを連続で聴いたらなんか合わないよね〟とMikeyに話した。
Mikey: なんとかするよ。切望、喪失、恋愛・・・その間に入るものなら全て合わせれるさ。

☆ Alive
Mikey: この曲は本当にすごい。こいつは一日中リピートで聴いてるし頭ん中で歌ってるよ。ボーカルのメロディーがね、本当感動的なんだ。