2016年10月23日日曜日

【Ray】Take The World歌詞和訳

Take The World



歌詞:Ray Toro
翻訳:@postmcrjapan
元動画:Ray Toro
字幕制作:@shelly1904
 
The trouble today is separated hearts.
今の問題は離れ離れの心だ。
Do it for yourself.  Just walk away.
自分のためにやれ。この場から立ち去るんだ。
The choices we make define us.  Who we are.
僕らの選択は僕らを決めるんだ。僕らがどんな人間なのかを。
Take a stand.  Don’t ever take a fall.
立ち上がれ。負けたりしないで。

So get ready
さぁ覚悟しろ
To fight for what is ours.
僕らのための戦いに。
We can take the world
この世界を奪い取ろう
and make it our own.
僕らの世界にしよう。

Let’s get ready
さぁ覚悟しようよ
To fight for what is ours.
僕らのための戦いに。
We can take the world
この世界を奪い取ろう
and make it our own.
僕らの世界にしよう。


Our children today look on with open arms.
子供たちは今日両手を広げて見てるんだよ。
Ready to forgive our past mistakes.
過去の過ちを許そうと。
The walls we will break.  Together we march on.
壁は一緒に壊すんだ。一緒に歩もう。
We won’t stop until we have it all.
全てが手に入るまではやめないさ。

So get ready
さぁ覚悟しろ
To fight for what is ours.
僕らのための戦いに。
We can take the world
この世界を奪い取ろう
and make it our own.
僕らの世界にしよう。


Let’s get ready
さぁ覚悟しようよ
To fight for what is ours.
僕らのための戦いに。
We can take the world
この世界を奪い取ろう
and make it our own.
僕らの世界にしよう。
So get ready
さぁ覚悟しろ
To fight for what is ours.
僕らのための戦いに。
We can take the world
この世界を奪い取ろう
and make it our own.
僕らの世界にしよう。


Let’s get ready
さぁ覚悟しようよ
To fight for what is ours.
僕らのための戦いに。
We can take the world
この世界を奪い取ろう
and make it our own.
僕らの世界にしよう。

2016年10月22日土曜日

【Ray】Alt Press Interview

Alt Press: Ray Toro Interview


記事:Jason Pettigrew

翻訳:@postmcrjapan

英文はこちら



制作に3年半もかかったが、元My Chemical RomanceギタリストRay Toro初のソロアルバムのリリースが発表された。11月8日というリリース日を持ち、アルバムRemember the Laughter全曲の作曲作詞、そしてほとんどの楽器の演奏(ギタリストTim Pierce、ベーシストChris Chaney、そしてドラマーJarrod Alexanderも参加)に加えボーカルもToroによるもの。
アルバムのスケールは意外と多様で、Toroらしい音楽への先入観を全てぶち壊す。コンセプトアルバムではないが、Laughterは老人が子供の頃に育てられた家に尋ねると聴き覚えのあるメロディーが聴こえてくるというストーリーに基づいてる。音色を頼りに進んでみると老人の父親が残した箱を発見して、その中身が人生の思い出や学んだ教訓を思い出せる。音楽的にいうと、Toroの代名詞であるギターシュレッドも入ってるけど、Remember The Laughterで彼の作曲能力が目立つ。タイトルトラックのプログレッシブロックからニューウェーヴ("Isn't That Something"と"Take The World")やThe Rolling StonesとThe Fabulous Thunderbirdsが似合いそうなブルースロックチューンまでとジャンルが幅広い。壮大で魅力的、全てが圧倒的にRay。"Take The World"の歌詞動画もアップされて、Remember The Laughterのプレオーダーも開始してる。
Jason PettigrewがToroにRay Toroアルバムの〝あるべきサウンド〟への先入観を捨ててもらうこと、親としての責任を楽しむこと、そしてLaughterのライブがどんな感じになるのか(ヒント:ポップコーンを用意すべき!)について伺った。
今回のアルバムを〝(マイケミから)かけ離れた〟と呼ぶのは間違ってるよね。だって大成功したロックバンドの4分の1としてしか聴いたことがないですもんね。ソロでやってる音楽とマイケミでやった音楽に似てるものはあると思う?
似てるところがあるのなら、それは作曲にある。面白い且つしっくりくるメロディー探しとか。マイケミとしてGerard (Way)と一緒に作曲した時、彼が輝くようなコード進行を見つけるのがもっとも重要だったこと。次の魔法の音に彼を導くように僕とGerardがしっくり来る音をずっと探してた。そしてそれが次の魔法のメロディー、ボーカルでもサビでも、に繋がる。そういうことをソロアルバムで実践した。
アルバムの多様性に関しては、バンドメンバーはみんな影響された音楽がそれぞれのプレイスタイルに出ると取材とかで言ったことがある。そしてみんなのソロアルバムでそういう影響をより掘り下げてることが分かる。僕の場合、自分の好きな音楽を自分なりに解釈してみた。タイトルトラックは(Pink Floyd)のDark Side of the MoonにちょっとBeatlesを入れてみた。〝We Save〟は僕の大好きなブルースギターを。僕らのソロアルバムで自分たちがどういうプレーヤーでどういうソングライターか探ることが出来た。
多様的なアルバムとしては一体感がしっかりある一連の作品でまったく気取ってないよね。
正直それが一番大変だったこと。アルバムがほとんど出来たと思った去年にもキミと話したよね。当時はアルバムからカットされた途中まで出来た、または完全に出来た曲が20曲ぐらいあった。アルバムを聴きかえすと〝これってちょっとバラバラすぎるかも。アルバムを繋いでくれてるのは何だろう?〟と思った。マイケミもそうだった。僕らは〝ただの曲〟をリリースしたくなかった、一連の作品を出したかった。キャッチーで人に目立つシングルはあったけど、アルバムとしては車の中とか、夜にヘッドホンをつけて最初から最後まで聴いてもらいたい、人に音楽に酔いしれて欲しい。
そこがRemember The Laughterの難しいところだった。作曲に多様性が出て全てをどう繋げばいいか考える必要があった。3年半の間で書いた曲の集まりだ。マイケミが解散してすぐ父親になって人生が変わったし、おかげで成長したし、より良い人間、より良い夫、よい良い父親にしてくれた。人生とはどういうものか、色々分かってくるよね。今まで気づいてなかったことに気づくと思う。今の世の中にたくさんのことが起こってる。選挙の騒ぎとか、ミズーリ州のファーガソンで起こってることとか、個人的に自分の親のことと、親が経験した苦労や僕に教えてくれたこととか。そういうことがアルバムを繋いでくれた。
アルバムのテーマはポジティビティーや後悔、楽観、諦め、そして父と息子の関係。若いリスナーが年をとったことにより丸くなった中年ミュージシャンを〝Dad rock〟と呼ぶことが流行ってるが、人生を意識するには親にならなきゃいけないという訳じゃないよね。
まぁ年を取ったのは確かだが!(笑)より賢くなったとは言えないけど、今の自分は10年前の自分と、いや4年前の自分とでも全然違う。親になるってすごく謙虚にさせてしまうことよ。新しい命が自分の責任になるし、育てていかないといけないし。だから僕は自分の親と2人が背負った責任について考えるようになった。親が僕と兄2人の世話してるの見てたくさん学んだ。アルバムはある意味ですごく循環的で世代的。最初は自分の親を思案して、そして最後には息子と別れを。Dad rockだと?くだらないよ。父親になったことは俺に起こった最高の出来事よ。
ご家族との音楽の思い出はあります?
クリスマスになると親はいつも(プエルトリコ人ミュージシャン)Willie Colónのレコードをかけてた。すごく喜びに満ちた思いだ。居間でターンテーブルとでかいスピーカーがあってね。親がColónのレコードをかけてみんなが踊ったり笑ったりしてたの覚えてる。音楽って何よりも人を団結させる特別な力を持ってると思う。曲と聴くと、初めて聴いた時自分がどこにいたのかすぐ思い出すよね、10年前だろうが15年前だろうが。僕らの人生にすごく大事なものだと思う。最近はいいことがあって、次の世代がマイケミの曲と出会って、生まれる前に録音したのにそれでも共感できる何かを見つけてる。僕の曲にもそういった感情を伝えることができたらいいな。
ボーカルになってどうです?
すごく変だ(笑)どうやってやればいいか分かるまで時間がかかった。楽器ってそれぞれの特徴あるだろう?ギターならどうやって自分を表現したらいいか分かるよ。でもボーカル的どう自己表現したらいいか習ったことないから。僕のボーカルといえばグループハーモニーかみんなとのバックアップボーカルしかやったことない。ボーカルがどれほど大変で能力が試されるか痛感したし、改めてボーカルすごいなと思った。課題がいっぱいあった。その大半は歌える範囲のキーを探ることだった。ボーカルなら絶対分かることだけど、僕には大変だった。そして作詞も。すらすら書ける日もあれば、曲を一週間ぐらい放置してから再チャレンジする時もあった。アルバムの音楽は簡単だったけど、ボーカルと歌詞は一番時間かかったよ。
自分は自分のボスで作品の全てが自分の責任だね。アルバムは完成だ。ライブは考えてます?
今年は何の予定もない。今は来年のスケジュールに合う日時を今調べてる。僕の夢なんだけど、ライブでアルバムの映画的要素を取り入れたいな。どうやってライブをやるかのアイディアはあるけど、それをどう実現できるか考えないと。レーベルに所属してないから全て自腹でやらないとね。アルバムを聴くと映画が見える。映画っていうよりはシーンと映像が見える。そんな風に見せたい。それが次の課題だ。
自分の運命は自分次第ってすごいよね。
だろう!ある意味ですごく自由になれるけど、反対に〝うわ、僕どうやってコレ出来たんだ?〟って感じ(笑)新しいことにチャレンジするのが大好きだけど、それがたまに時間かかるよね。

2016年10月21日金曜日

【FIATP】Oceans歌詞和訳

Oceans


歌詞:Frank Iero
翻訳:@frankierojapan
動画制作:@shelly1904




There's still a part of me that needs to look the same way into your eyes
同じまなざしでお前の目を見つめることを必要としてる自分が今でもいる
The world may fall apart
世界はどうなったっていい
I hate everything that waits outside my door but locked inside I'll be alright
ドアの外で待ってる全てのことが嫌い、しかし鍵かかった部屋の中なら俺は大丈夫
Alright, alright, alright!
大丈夫分かった、分かったから!
 
Honestly I'm convinced the best of me is the worst of me
正直言うと俺の最高のところは俺の最低なところだと確信してる
Believe me I've tried but I just can't seem to fight 
信じてよ頑張ったけど、どうも逆らえないよ
Against the tide and undertow that drag me down
この潮の流れと逆流に、俺を下へ下へ 
so low beneath the foam I can't feel the sun burn my eyes
泡の下へと引きずって、目を焼きつく太陽が感じられないところまで
  You're still a part of me, the only part I enjoy,
お前はまだ俺の一部なんだ、唯一楽しめる一部さ
And I wish I still had a hold on you like you do til you're blue around my throat
そして顔が青くなるまでお前の心を今でもつかめてたらなって思う、お前が俺の首を絞めてるようにさ
Things don't feel the same, like they did back then, but I don't mind
あの頃と同じ感じじゃないけどかまわんよ、
Because the past don't mean shit to me, shit to me, shit to me, shit to me
過去のことなんかどうでもいいからどうでもいいから、どうでもいいから、どうでもいいから
(Now that's a lie)
(とんだ嘘ね)

Honestly I'm convinced the best of me is the worst of me
正直言うと俺の最高のところは俺の最低なところだと確信してる
Believe me I've tried but I just can't seem to fight 
信じてよ頑張ったけど、どうも逆らえないよ
Against the tide and undertow that drag me down
この潮の流れと逆流に、俺を下へ下へ 
So low beneath the foam I can't feel the sun burn...
泡の下へと引きずって、焼きつく太陽が感じられない・・・

I sank to the bottom, sank to the bottom like a stone
底まで沈んだ、底まで沈んだ、石のように

Oh the things I've done to me...
自分にしたことったらもう・・・

Honestly I'm convinced the best of me is the worst of me
正直言うと俺の最高のところは俺の最低なところだと確信してる
Believe me I've tried but I just can't seem to fight 
信じてよ頑張ったけど、どうも逆らえないよ
Against the tide and undertow that drag me down
この潮の流れと逆流に、俺を下へ下へ 
So low beneath the foam I can't feel the sun
泡の下へと引きずって、太陽が感じられない

I sank to the bottom, sank to the bottom of the ocean like a stone
底まで沈んだ海の底まで沈んだ、石のよう


I wish I were good enough, 
ふさわしくなれたらな
I wish I was good enough, 
ふさわしかったらな
I've never been good enough for your love
お前の愛にふさわしいって一度も思ったことない

【Frank】〝関係各位・・・〟ブログより


関係各位・・・


作者:Frank Iero
翻訳:@frankierojapan


親愛なるフレンズへ


今となってはキミたちのほとんど、もしくは全員が先週の木曜日シドニーで起こった俺らの不運な事故のことはもう聞いたと・・・そしてその事故による重度の負傷により残念ながら2016年の今後のライブを全てキャンセルせざるを得ないことも。この恐ろしい試練の中、みんなからの圧倒されるほどの愛情と応援に感謝しても感謝しきれない。実に素晴らしい、そして家族から遠く離れてる俺らに一人じゃないよという気持ちにさせてくれる。俺らには回復して一秒でも早く家族の元へ帰るほど望んでることはない。不思議だよ。一瞬にして全てが変わってしまう。何が本当に大切なのか瞬時に明確になる。今週は俺らにとって辛くて大変だった・・・そして俺らも事故前と同じままでいることは決してない。


みんなからの愛情と理解のお礼に、新アルバムParachutesから俺のお気に入り曲Oceansを早めにリリースすることにした。Oceansは自分に受け止める価値があるかどうか分からないにしても愛を受け止めること・・・そしてやがてその愛に包まれて愛の海に溺れることについての曲だ。俺らの状況にぴったりと思った。みんなの美しい顔を笑顔にさせたらいいな。


未来でどんなことが待ってるか分からないけど、少なくとも俺の友達と俺自身には未来があるってことは確か・・・とりあえずそれだけで十分だ。俺らの回復を祈ってるみんなに祝福を、そしてそうでない人には・・・そうだな、地獄行きのシドニーバスに乗りゃいいんだ。

ではフレンズよ、また会う日まで大切な人をぎゅっとしてkeep the faith。

永遠に忠実で xofrnk

2016年10月20日木曜日

【Frank】Rock Sound: The Man Who Fell To Earth


地球に落下した男


取材:Mischa Pearlman
写真:Justine Trickett
翻訳:@frankierojapan


新アルバムParachutesでFrank Ieroが今まで以上に深く掘り下げて自分の心をさらけ出した。長くて大変な道のりだったが、忍耐は美徳と言うよね・・・

Frank Ieroは慌しいヨーロッパー旅の真っ最中だ。昨日はパリ、今日はロンドン。そして明日はアムステルダム、その次はベルリン。各都市で少人数のアコースティックライブを開催して、そしてところどころでファンとのQ&Aも。たった4日間なのに、彼がマイケミカルロマンスの一員として世界を支配した日々を思い出させるでしょう。

しかしFrankは以前のバンドとツアーしてない。ポストMCRプロジェクトと2014年のデビューアルバムStomachachesのフォローアップとして彼は戻ってきた。そして今回はプロジェクト名をfrnkiero andthe cellabrationからFrank Iero and the Patienceに改名。

〝Stomachachesの場合、自分に必要だと思ったものにちなんだ名前にした〟と漆黒のブラックコーヒーを片手に彼は説明。今日の会場兼教会は角を曲がってすぐのところにある。〝当時はフロントマンとしての役割に違和感があって、cellabrationと一緒ならそれがもしかしたらバレんかなと思った。今回は新たに自信が芽生えたようで観客の目をひくようなものはもう必要ない。ソロレコードじゃけん俺の名前がついて当たり前だけど、俺のニーズによってバンド名は変わる。今の俺に必要なのは一歩下がってみること、今この瞬間を大切にすること、そして忍耐という美徳を大切にすることだ。〟

彼は自分の言葉に納得したかのように小さくうなずき、コーヒーを一口飲む。

〝俺の意見なんだけど、アルバムごとにスタジオで生まれ変わらんといけん。前やってきたことを全て破棄して新しいスタートを切る。バンドについて分かったと思ったことを全て変えんと。〟

Frankを始め、ギター/ボーカルEvan Nestor、ドラム/ボーカルMatt Olsson、そしてベースのAlex GrippoがParachutesでそのとおりにした。アルバムは自身に満ちてるが生々しい、キャッチだが意図的に不安定なパンクロック。アルバムは観客との距離を全てなくしてStomachachesをリリースしてからの間でも彼がどれほど人間として成長したか明らかにする。

心を込めた啓発的な曲が確かに自信を持って現在のことを思案するが、その視点は哲学的と同時に個人的なんだ。

〝俺が思うには、〟と説明し始めるFrank。〝パラシュートなど救命道具というのは安定させるもの、例えば大切な人や情熱を感じさせるもの。これらがあるけんこそ落下とそのやがて来る地面衝突が怖くてたまらんじゃなくて、楽しめるんだ。当然の結末は避けられん。やがて死が訪れるんだ。人生に避けられないものがふたつっていうよね。死と税金。だからこそ俺らが途中で見つける周りのものや人に感謝しなきゃ。〟

彼にぴったり、ハロウィンにある35歳の誕生日が近づく今、Ieroは10年近く結婚していて子供も3人いる。それとマイケミカルロマンスの凄まじい商業的成功を考えると、彼は人が羨むような人生を歩んできた。だからといって彼は人が誰しも経験するメンタルとエモーショナルな苦闘から免れることはない。

Parachutesで彼の苦闘が聴こえるだけではなく、Frankと一緒に経験するんだ。リスナーに彼の脆弱性が伝わって共感が生まれる。トラック〝9.6.15〟の場合は特にそうだ。 

〝祖父についてだ〟とIero。〝そして俺が書いた中でもっとも大切な曲のひとつだ。歌詞を読むと泣かずにはいられん。あの曲はもう2度とプレイできるかどうか分からん。バンドと練習したことあるけど、ライブでやるなんて怖くてさ。でもやってみたいよ、祖父のために。だって祖父のことを考えない、会いたくない日は一日もない。どうか祖父がどこかで俺のやっとることを見て誇りに思ってくれとるといいな。自分がやること全てを祖父と比較してしまう。祖父ならどう思うじゃろ?って。祖父は俺の全てだったけんそうしてしまう。祖父ほどの男にはなれないことは分かっとるけど、もし祖父の4分の1ほどになれるなら、そう思ってもらえるなら、それ以上の成果は求めない。〟

その感情がParachutesの中心的テーマになってる。Frankが死への恐怖に悩ませてるというわけではなく、やることをやらない恐怖、人間として、夫として、父親として、そしてファンの手本としての期待に応えられない恐怖だ。前からあった恐怖だが、近年ではより明確になったという。

〝俺はずっと人生の儚さに気を取られてた。ここにおる時間は限られとる。俺がこの世を去ってからも俺の大切な人が俺のことを忘れないでくれるようにここで頑張りたい。俺の大切な人が俺のことで悲しんだり、動揺したり、思い悩んだりして欲しくないけど、それと同時「寂しがってくれるといいな、時々俺のことを思い出して笑ったりするといいな」とちょっとうぬぼれた自分もおる。〟

こういう感情はParachutes以前にもFrankの心の中に存在したのは明確だが、プロデューサーRoss Robinsonの手によってFrankの感情が増幅、精査、生き生きさせてから死ぬ間際まで叩きのめされた。Robinsonは一緒に仕事するバンド(SlipknotやFirst To Last、Kornを含めて)を闇に連れ込むことで知られてる。Frankのバンドも例外ではなかった。

〝このアルバムはRobinson以外じゃ作れんかった〟と半笑いしながらFrankが言う。〝自分を含めてあれほど人に限界まで追い込まれたことはない。自分が自分の最も厳しい批判者だと思ったのにさ!本当、毎日は腹が痛くなるほどしんどかったわ。彼は自分のプロセスをメンタル手術だと言うんだけど、全ての曲と全ての歌詞を一緒に見てからどういう意味とその理由について話し合っていく。そして彼の質問に全て答えたと思ったら、全てを180度ひっくり返すような質問をするんよ。そこから新しい発見をする―自分はなぜその気持ちでいるのか、その曲が自分に何を意味するのかとか。そうすると自分のことについて色々気付き始める。辛くて苦しいプロセスだけど、終わったら達成感ある、刺激にもなる。〟

そのカタルシスと勝ち誇った達成感がアルバム中に聴こえる。まさに人生とアートが衝突するサウンドだ、アーティストとしてもしかして始めて全てを理解するように全てを受け入れるためのパラシュートが開く音だ。簡単ではなかったかもしれないが、その甲斐は確かにあった。

〝プロセスを考えるとさ、何が求められたとか、自分の苦労とか考えると、果たして2度とできることか?と思ったけど、そうじゃなきゃどうやってアルバムを作るの?という答えにたどり着いた。ばかげてるよ、ほかの方法じゃ。〟

我々はみんな落下してるかもしれない。しかしFrank Ieroは他と比べて降下中に何か成し遂げようとしてる。

2016年10月18日火曜日

【Death Spells】AltCorner Death Spells Interview

AltCorner Death Spells Interview


記事:Emily Holden
翻訳:@frankierojapan

英文はこちら



Death Spells初のフルアルバムNothing Above, Nothing Belowがリリースされて、初ツアーも開始。ツアー初日のGlasgowでJamesとFrankと話す機会があった。

やぁお2人さん。今日とGlasgowでツアースタートだね。今夜の観客の雰囲気はどうなると思う?

Frank: うわ、さっぱりじゃ

James: うん、まったく分かんないや・・・

Frank: 俺らさっき話したけど、曲を聴いたことある人の前でライブやるの初めてだってさ

James: えっ曲知ってんの?!

Frank: おう、知っとるけん!前は俺らがただ観客を攻撃しよるだけみたいな感じだった、何も知らない観客をね。でも今は全然違うよね

James: YouTubeでSleigh Bellsがメジャーになる前のライブを調べてみたけど、どっかのちっちゃい会場でやってないのかなってね

Frank: あいつらはフロリダ州で始まったよね?

James: そうそう、だからSleigh Bellsの地下ライブとか探してたけど見つかんなくて。でもあんな感じになるのかなって思って。人がこれちょっと好きかどうか分かんないけどみたいな感じだけど、俺らは今心の準備が出来た

よし、次。2人はどうやって知り合ったか、そしてどうしてDeath Spellsというバンドを組んだ?


Frank: Reggieの2003年ツアーで知り合ったけど、俺はCB Jeebesで初めてのReggieライブに参戦した
Frank: あとBoureyにあるDrive Inにも行ったよ

James: すげぇ!じゃ1999年か?

Frank: そう!

James: えっそん時何歳だった?17とか?

Frank: たぶんそんぐらい・・・

James: お前選挙権ない時からの知り合いなんだ!

Frank: まぁ当時は知り合いじゃなかったけどさ・・・

James: まぁそうね。でもマイケミとReggieが2003年にツアーした時に知り合って、そこからずっと友達だよね

一番大きな影響があったミュージシャンは?

Frank: うわ、父親と祖父かな。2人はずっとライブやりよったし、バンドに入りたいって思うようになったのは2人のおかげだったし。俺はミュージシャンじゃなくて、ツアーに行くようなバンドのメンバーになりたかったわ。一人でやるようなやつじゃなくて・・・友達と一緒にやりたかったけんね

James: 俺はどうかな。あんまいなかったかも。パンクとか聴いてたけど、なんとなくColdwestでプレイすることになってツアーに行ったけど

Frank: じゃGG Allinとか?

James: いや、作曲とか音楽作りに関してはね、クラシックアートの影響を受けて、ずっとクラッシクバンドに入ってたからね。でもWalter Carlos(現Wendy Carlos)を知って、シンスとか使って音楽の限界を超えることができるって知った。Duran DuranのMick Roseが俺の憧れでさ!俺はアメリカにあるLiberty, Missouriという小さな小さな町から来たけど、知ってる限り俺はその町の唯一のツアーミュージシャンなんだ!

Nothing Above, Nothing Belowというフルアルバムをリリースしたばかりだが、アルバムへの反応はいかがだった?

Frank: 結構ポジティブだったよ、こんなにもポジティブな反応が来ると思ってなかったよ

James: ねぇ。5/10のレビューはあったりしたけど、悪いこととか書いてないよ。ただどう扱えばいいか分かんないだけだ

Frank: いい表現じゃ

James: そう、それがポイントなんだ。人にさ、聴かせてもいいけどめっちゃハマるか、全然理解が出来ないか、そのどっちかしかないよって

Frank: そうそう、ハマってくれる変人を見つけるまでもっと時間かかると思った!

新アルバムで一番好きな曲は?

Frank: え~なんじゃろ?I Don't Know Much, But I Know I Loath Youかな

James: Hypnotic Spellsだな。俺は相当ヤバいやつだからね。あとPVがめっちゃ好きだから。

Frank: あのPVほんまヤバいけんね!

James: これで人は曲のPVが見れる。プロジェクトがそんな感じだった。音楽は前持って完成して、Frankがボーカルやってそして動画はリアルタイムで流してて、ステージがごちゃごちゃだ

今年はもっとDeath Spellsやるの?それともまだ秘密なの?

Frank: そうじゃね、あと少しライブとかやる予定だけど・・・

James: ちょっとやってみないと分かんないよね・・・

Frank: そうね。Death Spellsは俺らの個人的な嵐の前の静けさみたいな感じだよ。お互いこれからめっちゃ忙しくなるけん、こうやってライブできて嬉しいよ

2016年10月17日月曜日

【Frank】Brag Magazine: Frank Iero

Brag Magazine: Frank Iero


英文はこちら

記事:Spencer Scott
翻訳:@frankierojapan


デビューアルバムが2年前の2014年にリリースされたばかりのに、Frank Iero and the Patienceにとって今回の豪州ツアーは長年の夢である。 

もともとIeroは今年の不運なSoundwaveツアーに参加する予定だったが、運命はそうさせなかった。〝フルバンドとして参加するつもりだったのに、色々とトラブルあって、どうにもできんくて〟とIeroが説明。〝じゃけん思ったんよ。行きたいなら行けばいいじゃん。そしてほんまに行きたかったけん、まぁいいや!行こう!って。〟

Soundwaveのキャンセルが発表されてからIeroが短いツアーを計画。ツアーは2つの無料アコースティックライブ、ひとつはシドニーで有名なUtopia Recordsで開催。予定してたライブとミーグリが予想以上に大きくなって、600人ものファンが集まることに。

〝人がどれほど集まるか、誰が楽しみにしてくれるかまったく予想がつなかったよ〟とIero。〝唯一確実だったことは自分がめっちゃ楽しみにしてたことじゃ。じゃけん会場に到着した時はほんまびっくりしたわ。圧倒されるほどの美しい経験だった。〟

Frank Ieroはこういった熱烈なファンに慣れてるはず。だって00年の最も愛されたバンド、マイケミカルロマンスのリズムギターとして10年以上活躍してきた。2013年解散したにもかかわらず、元マイケミメンバーの動きが今でも注目されてる。


7月21日(木曜日)にマイケミカルロマンスがWelcome to the Black Paradeの冒頭ピアノのBGMをフィーチャーした予告動画をリリースするとネットに衝撃が走った。発表後は噂が瞬く間に広がって、バンド自身が再結成ではなく、The Black Parade10周年アニバーサリーリリースだと説明することに。

〝混乱を軽減するようにもうちょっとうまくできると思ったけど〟とIeroが告白。〝ちょっとショックだったけど、あのバンドに対する愛がいまだにすごいわ。何かが起こるたびにワクワクしてくれるよね。〟

〝(アニバーサリーリリースのために)昔のハードドライブや録音を聴き直した。アルバムからカットされた内容がいっぱい入っとる。カットされた曲は悪い曲じゃなかったよ。ただアルバムに合わなかっただけさ。だからこうしてリリースが出来て嬉しいよ・・・永遠に失われたかもしれんこの曲が聴けてよかったと思う方がたくさんいると思う。〟

元バンドのリリースが届く数週間後はIeroが改名されたバンドFrank Iero and the Patienceの豪州ツアーがスタート。

バンド改名の理由はIero自身が一人の人間として自信がついたからだ、バンド名の後ろで隠れなくていいという。〝ソロアーティストとは何なのか、フロントマンとは何なのか色々学んだ〟とIeroが説明。〝だから以前のcellabration、気を引くための何かがもう必要ない。〟ここでPatienceが登場。名前は〝深呼吸して今を大切にすることを思い出させてくれる〟ことが由来という。

〝娘たちが6歳で息子が4歳。子供たちの成長や進化、変化を毎日見てる。すると人生ってなんて儚いんだって気付く。人がよく言うことわざとか全部本当なんだって思った。俺らはみんないつか地面に衝突するよ。落下を楽しめるようなことがあって嬉しいわ。〟


豪州ツアーはIeroのセカンドアルバムParachutesがリリースされる前の最後のライブ。Parachutesはファーストアルバムより拡大した感じで〝ファーストアルバムの曲は誰も聴かないつもりで書いた。〟

〝自分自身のために書いたよ。しかし今回はまたアルバムが書きたいかどうか分からんかったっていうか、できるかどうか分からんかった時期があって。だってファーストは意識して書いたわけじゃないし。そして今は人が聴くこと前提にアルバムを書かんといけん。できるのか?やり方分かるのか?〟

〝個人的にこのアルバムがたぶん最も誇りに思ってるかもしれん。このために生まれたと実感できるアルバムや作品が作れるって相当珍しいけんね。このアルバムがそういう作品なんだ。感謝しかないわ。〟

今後のツアーのいいところはそれだけじゃなくて、ハードコアパンクからインディーズロックまで幅広く活躍してるWalter Schreifelsがサポートアクトとして参加。

〝彼はソングライターとパフォーマーとしての憧れだ〟とIero。〝彼と今回のツアーが出来るなんて夢のようだ。本当楽しみにしてるよ。〟