Brag Magazine: Frank Iero
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記事:Spencer Scott
翻訳:@frankierojapan
デビューアルバムが2年前の2014年にリリースされたばかりのに、Frank Iero and the Patienceにとって今回の豪州ツアーは長年の夢である。
もともとIeroは今年の不運なSoundwaveツアーに参加する予定だったが、運命はそうさせなかった。〝フルバンドとして参加するつもりだったのに、色々とトラブルあって、どうにもできんくて〟とIeroが説明。〝じゃけん思ったんよ。行きたいなら行けばいいじゃん。そしてほんまに行きたかったけん、まぁいいや!行こう!って。〟
Soundwaveのキャンセルが発表されてからIeroが短いツアーを計画。ツアーは2つの無料アコースティックライブ、ひとつはシドニーで有名なUtopia Recordsで開催。予定してたライブとミーグリが予想以上に大きくなって、600人ものファンが集まることに。
〝人がどれほど集まるか、誰が楽しみにしてくれるかまったく予想がつなかったよ〟とIero。〝唯一確実だったことは自分がめっちゃ楽しみにしてたことじゃ。じゃけん会場に到着した時はほんまびっくりしたわ。圧倒されるほどの美しい経験だった。〟
Frank Ieroはこういった熱烈なファンに慣れてるはず。だって00年の最も愛されたバンド、マイケミカルロマンスのリズムギターとして10年以上活躍してきた。2013年解散したにもかかわらず、元マイケミメンバーの動きが今でも注目されてる。
7月21日(木曜日)にマイケミカルロマンスがWelcome to the Black Paradeの冒頭ピアノのBGMをフィーチャーした予告動画をリリースするとネットに衝撃が走った。発表後は噂が瞬く間に広がって、バンド自身が再結成ではなく、The Black Parade10周年アニバーサリーリリースだと説明することに。
〝混乱を軽減するようにもうちょっとうまくできると思ったけど〟とIeroが告白。〝ちょっとショックだったけど、あのバンドに対する愛がいまだにすごいわ。何かが起こるたびにワクワクしてくれるよね。〟
〝(アニバーサリーリリースのために)昔のハードドライブや録音を聴き直した。アルバムからカットされた内容がいっぱい入っとる。カットされた曲は悪い曲じゃなかったよ。ただアルバムに合わなかっただけさ。だからこうしてリリースが出来て嬉しいよ・・・永遠に失われたかもしれんこの曲が聴けてよかったと思う方がたくさんいると思う。〟
元バンドのリリースが届く数週間後はIeroが改名されたバンドFrank Iero and the Patienceの豪州ツアーがスタート。
バンド改名の理由はIero自身が一人の人間として自信がついたからだ、バンド名の後ろで隠れなくていいという。〝ソロアーティストとは何なのか、フロントマンとは何なのか色々学んだ〟とIeroが説明。〝だから以前のcellabration、気を引くための何かがもう必要ない。〟ここでPatienceが登場。名前は〝深呼吸して今を大切にすることを思い出させてくれる〟ことが由来という。
〝娘たちが6歳で息子が4歳。子供たちの成長や進化、変化を毎日見てる。すると人生ってなんて儚いんだって気付く。人がよく言うことわざとか全部本当なんだって思った。俺らはみんないつか地面に衝突するよ。落下を楽しめるようなことがあって嬉しいわ。〟
豪州ツアーはIeroのセカンドアルバムParachutesがリリースされる前の最後のライブ。Parachutesはファーストアルバムより拡大した感じで〝ファーストアルバムの曲は誰も聴かないつもりで書いた。〟
〝自分自身のために書いたよ。しかし今回はまたアルバムが書きたいかどうか分からんかったっていうか、できるかどうか分からんかった時期があって。だってファーストは意識して書いたわけじゃないし。そして今は人が聴くこと前提にアルバムを書かんといけん。できるのか?やり方分かるのか?〟
〝個人的にこのアルバムがたぶん最も誇りに思ってるかもしれん。このために生まれたと実感できるアルバムや作品が作れるって相当珍しいけんね。このアルバムがそういう作品なんだ。感謝しかないわ。〟
今後のツアーのいいところはそれだけじゃなくて、ハードコアパンクからインディーズロックまで幅広く活躍してるWalter Schreifelsがサポートアクトとして参加。
〝彼はソングライターとパフォーマーとしての憧れだ〟とIero。〝彼と今回のツアーが出来るなんて夢のようだ。本当楽しみにしてるよ。〟
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