2015年9月10日木曜日

【frank】The Ultimate Rockstar Test (ケラング!より)

The Ultimate Rockstar Test - Frank Iero

取材者:Kerrang!
翻訳:@postmcrjapan




ロックンロールについて・・・

Q: 起きた場所で1番変なのはどこ?
A: 昔はかなりDIYだったけぇ変なとこいっぱいあったけどね。考えてみるとだいたいは〝さてと今どこかな?〟って感じだった。でもやっぱり日本かな(笑)到着するとまるで別世界にいるみたい。この世ん中でいっちゃんええとこだわ。日本で起きるっていうのはめっちゃクールだけど、ちょっと混乱させる経験だ!

Q: 飛行機で悪ふざけしたことある?
A: ないんじゃけど、一回は飛行機に乗らせてもらうように嘘をつかんといけんことあったよ。俺、親知らずを抜いてもらってから日本に飛んだんじゃけど、着いたら口の中の傷口が開いちゃって、鼻から大量の血が出とった。病院に行ったけどマネージャーが帰れっていうんよ。ほいで出国審査に通れるように病気じゃないふりをせんといけんかった。

Q:今まで一番高額の買い物は?
A: そりゃ機材じゃね。金額は言いたくないんじゃけど、1963年のFenderと1965年Orangeヘッドとキャブを同時買ったことがあるんよ。ギターを手にとって作曲し始めたらもう買うしかないって思ってさ、そんでアンプに繋いだらもうこれは運命じゃ、両方ください!と買っちゃった。


音楽について・・・

Q: WeightedのPVに出るGradyville Funeral Homeの看板に何と書いてある?
A: "1981年より、お別れの挨拶にぴったりのホーム" それ、俺が考えたやつなんじゃ。でも看板に書いたのは俺じゃないよ。撮影がバタバタでその時は俺撮影されてた。

Q: 次のLeathermouth歌詞の続きを答えなさい "I'll take an ear to feed the pigs..."
A: "I'll bleed them all just to get my fix" 答えられただけで奇跡、久しく歌ってねぇわ~!

Q: Three Cheers for Sweet Revengeの10番目のトラックは?
A: It's Not A Fashion Statement...? 違う?正解できんじゃろね、あのアルバムに何トラック入ってるかわからんもんね。

もしも質問・・・

Q: ライブ中、昔の彼女が過去の過ちについて君を責めはじめた。ライブ後、君は逃げるの?それとも謝るの?
A: えっまぁ、逃げやしないけど、彼女を無視するじゃろね。だって妻とはもう13、14年間もの付き合いじゃけぇ、その元カノとやらにひどいことしたとしてもだいぶ昔の話よ。その時にもし謝ってなかったらもうとっくに時効じゃろ。

Q: 宇宙人にさらわれるか、モンスターに襲われるか、どっちがマシ?
A: モンスターじゃね、だってプローブされる心配ないけぇ!今までプローブされてない記録をこれからも守り続けたいけぇね。そしてモンスターから自分の身を守ることに精一杯頑張る。必死で戦うし、足速いけぇやられそうなら必死で逃げる!

Q: ジーンズと黒い服が突然禁止になった!君のクロゼットはどうなるの?
A: うわ、さびしくなるじゃろね!俺、山ほどのジーンズ持っとるし、全部膝部分が破れとるんよ、わざとじゃないけどさ!たぶん禁止になったらもう四六時中パジャマしか着んよ。ステージにもいけそうじゃし、正直に言うと、家におる時はどんな服よりもパジャマ着よるけぇね。膝部分はそのままにしときたいんじゃけど。


哲学的な質問・・・

A: 木って記憶あるの?
F: もちろんよ!木に傷跡があったりする、そして傷跡=記憶みたいなもんじゃけん。俺は大自然がそこまで好きじゃないけど、キレイな空気が好きよ!今の家に引っ越した時、裏庭は木だらけだったけぇ、そいつらの最後の記憶が俺だったんじゃろね。仕方ないもん、だってチェーンソー使うのがめっちゃ楽しかったんじゃもん!

2015年7月10日金曜日

【frank】Voice & Verse Podcast

オリジナルpodcastはコチラで拝聴できます


Vice & Verse Podcast ft. Frank Iero


取材者:Evan Lucy
翻訳:@postmcrjapan

長いため、だいたい和訳で失礼します。

Frank(以下F):どうも、Frank Ieroです。こちらはVice & Verse Podcast。

Evan(以下E):やぁみんな、Vice & Verse Podcastエピソード35へようこそ!MCを勤めさせていただきます、Evan Lucyです。君たちの好きな曲の裏話をご紹介するよ。今週のゲストはニュージャージーロックバンドMy Chemical Romanceのギタリストとして有名なミスターFrank Iero。しかし彼の音楽キャリアーはそこでとどまらず、LeathermouthのフロントマンとしてもDeathspellsの半分としても活躍してきました。去年の8月にIeroがソロアーティストとして初のアルバムStomachachesをリリース。曲のスタイルはマイケミと異なるが、力強くてかっこいい。Silver Spring, MDにあるThe Fillmoreの楽屋でIeroを取材させていただきました。父親になってどう変わったか、大人気バンドの解散後またゼロからやり直すことや、リードシンガーになって視点はどう変わったのかについて聴いてみた。では、始めよう。

E: 去年はstomachachesをリリースしたが、大半のファンはどんなサウンドになるか分からなかったと思うんだけど・・・

F: 俺も(笑)

E: だって―これは僕の意見なんだけど―君はアルバムを出すつもりで書いたわけじゃないでしょ?

F: そのとおりじゃ。間違ってないぜ(笑)そのつもりまったくなかったけぇ。長い間病気とかで苦しんでた後、またクリエイティブな何かをすることが目的だった。苦しみは芸術性を生むとかいうけど、俺の場合は違う。もうしんどくて何もしたくなかったんよ。なんかもう自分じゃないみたいな。だってアーティストって自分が作り出したものによって存在価値を感じるけぇ、何も作ってないとか作ってるものに納得いかんと、存在価値ゼロ、みたいな。じゃけぇ俺は強気で自分にこう言った:もううんざりじゃわ。しんどくなったら何か作れ、と。

それがうまくいったら気持ちよくなれるし、調子だってよくなる。そうしたら気付けば12~15曲も書いてて、友達に聴かせて、そして出してほしいというレーベルが現れて・・・

E: いつ頃なの?その話。マイケミがまだ解散してない時とか?

F: いや、その後じゃ。マイケミがまだ活躍してて、アルバム製作中で、スタジオでね。LAで友達Jamesと一緒に住んでたけど、俺らはDeathspellsというプロジェクトをやり始めた。あれはマイケミ解散後でも続いて、ちょっとツアーしたりしてからJamesがReggie and the Full Effectというバンドを始まったんよ。彼がそれでツアーしたら、俺がアルバムとなる曲を書いてた。

E: なるほど。自分の存在価値は自分が作ったものによるって言ったけど、君はマイケミのフロントマンではないけど、君とGerardがそれぞれのアルバムを出して、そして恐らくGerardのアルバムにはよりたくさんの期待があったと思いますが、サウンド的にとか―

F: じゃろうね、もう絶対そうじゃった。

E: 彼がフロントマンだったからね。君の場合はアルバムを出すつもりじゃなかったにせよ、マイケミっぽくするプレッシャーは感じました?

F: 俺の場合、人を感動させなきゃというストレスはまったく感じなかったし、とあるサウンドにしなきゃという義理もまったくじゃった。あんたの言うとおり、シンガーが一番注目される。俺の場合、あ~たぶんこんな感じのアルバムだな~って思ってた人はおらんかったけぇまったくプレッシャーはなかった。自分のやりたいようにできて、自由で楽しかった。

E: たぶんあのマイケミサウンドはみんなが集まって話し合う時こそ生まれるんだろうね。

F: そうなんよ。そういうことじゃ。元マイケミメンバーひとりからあのサウンドを期待しちゃダメじゃ。あのサウンドはあのメンバーが一緒におる時にしか作れない。

E: 君はマイケミにどんなサウンドやスタイルを?

F: え~っとイライラとか?(笑)いやいや、なんじゃろ?あの時のアルバムを聴くとね、曲はサンドウィッチみたいに思うよ。上にはボーカルメロディーあるじゃろ?そして下のパンはオペラちっくなコードプログレッション。そんで俺はその間で遊んだりするんよ。じゃけ、ボーカルをサポートするギターや、ボーカルを突き刺して刺激するようなギターは全部俺じゃ。

E: じゃ君はチリソースみたいなのかな?

F: そう!(笑)

E: サンドに例えるとね

F: そうじゃね、チリソースかもね。ソースよりもうちょっと粘り気があるかな、ね?(笑)

E: ちょっと放置しててね

F: そうそう、ちょっと腐らせてね、キムチみたい!そうじゃ、キムチみたいじゃ!発酵されとる(笑)

E: それで、みんなとコラボするような環境から一人で作業するような環境になって、やっぱりもうひとりいたらアドバイスくれるのにな~とか、手伝ってくれるのにな~って思う時あった?

F: そうじゃね、まぁひとつとして同じ曲はないと同じように、ひとつとして同じ作曲作詞プロセスはない。でも一人の時はすぐに反応がもらえる喜びがないし、フィードバック―たとえば今のやつは今すぐやめたほうがいいよ、もう二度とそんなのやるなとか―もすぐにもらえんし、これめっちゃええわ!って言ってくれる人もおらん。ずっと自分を感心させようとしとるけど、もし俺みたいに自己嫌悪なドM野郎ならほんま厳しいんよ(笑)。でも俺にとって一番大変なのは編集。若い時から俺は〝書いたなら絶対曲に入れなきゃ〟という間違った考え方を持っててさ、

〝だって書いたもん!〟

〝・・・だから?書いたのはええけど言いたいこと全部口で言わなきゃならんっていうわけじゃないよ〟みたいな感じで。そういう時は何も言わん方がベストなんじゃ。

E: 若い時のレコード作りと同じだろうね。持ってる曲をすべてアルバムに入れたがるもんね。

F: そう!例えばさ、俺、今で鮮明に覚えとるけど、人生で初めてやったバンドのことじゃけど、俺らは曲書いたりカバーやったり、とにかくプレイしたかったんよ。ダンスとかやったけど、やっとちゃんとしたライブみたいなのがあって、友達の友達の誕生会みたいなやつ。セトリ作ったけど、その内容がね、知っとる曲全てじゃった。30曲もやってさ、誰が聴くんかい?!みたいな感じでさ、誕生日の女の子がかわいそうで(笑)俺らはまるでドームライブやっとるかのようにやってさ。やらんでええっつーの、そんなの。作詞作曲もそうじゃ。書いたパートを全て入れんでもええ。いっぱい書いて、丁寧できれいに仕上げた曲を書こうとするのはええけど、終わったらちょっと離れてみて、そして本当に何が言いたいのかよう考えること。それがベストじゃ。

E: 聞いたんだけど、君ってどんな楽器でもできるって?

F: いや、まぁ、中途半端にね。よくいうやん?私はアーティストだから、たとえティッシューの箱でも音楽を奏でるさって(笑)でも自分の限界を工夫するのが好き。全ての楽器が完璧にできるか?いや。でも頑張ってやってみるよ。

E: 10年・・・以上もヒットロックバンドでギターをやってきたんだけど・・・

F: そんな言い方すんなよ~(笑)

E: 褒めてるよ、だって君ネガティブすぎるもん(笑)やっぱり曲作りはギターから始まるの?

F: そうなるかなと思ったけど、stomachachesのほとんどはベースとドラムプログラムから。パソコンでドラムを設定してベースを合わせた。ギターはその後。たとえばstitchesのギターパートはほんまどうでもよくて初回のレコーディングを使ったもん。その時はまだどういう曲になるか分からんかったし、よく聴けばそれがすごい伝わってくるよ。やり直したい部分もあるけど、編集よりは一瞬を捉えることが大事だった。作曲に正解はないと思うんじゃけど、構成があるよね。曲を始めて聴く人がその構成に反応するんよ。たとえば2番でちょっとフェイントする時、観客はサビを欲しがるけど、ないんよ。あ、そっか、正しく書いてないもんね、この曲!みたいね。みんなの反応は間違ってない、この曲が悪いんよ。じゃけ好きなんよね。

E: いわゆる〝2番サプライズ〟ね!

F: そう!あの曲の構成はね、たぶんこんな感じ:Aメロ、Bメロ、Cメロ、Dメロ、サビ、みたいな(笑)もうめちゃくちゃ。じゃけバンドメンバーに見せた時は大変じゃった。

〝これライブでやるけぇ!〟

〝意味分からん、この曲〟って。

E: まぁでもマイケミも教科書どおりの曲もなかったもんね。

F: ほんまやね。

E: ポップな部分あるし、基本の構成もできてたけど、時間が経つにつれもっと自由にやるようになったと思うよ。

F: だったそれが醍醐味じゃもん。ひとりひとりがアーティストとして成長して、そしてバンドとして色んなことを試して自分らのスタイルにする。バンドを始める時に好きなのはまず、どんなバンドにするか、そして音楽界のレジェンドはどう作詞作曲したかを調べること。その次は知ってることをすべて忘れて、自分の心の声に従うことじゃ。

E: 人のやり方を勉強したり、意識したりする?

F: そうせざるを得ない気がする。最初はどうでもよかったんじゃけどね。でもそのうちにね。ボーカルをやると一緒じゃ。やるまではどんなに大変なのか分からんかった。やることになったからにはちゃんとせんと。ちゃんと勉強した方がいいことだと思うよ、他の人はどうやってやってるとか。ミュージシャンのためのバンドだってある。聴くとさ、うわ~きっと今のあれのすごさ普通の人には伝わんないけど、ほんますげぇわ~。自分のアートに誇りを持たなきゃね。

E: たぶん君の声のための作曲と、Gerardの声のための作曲って―

F: 全っ然違う。

E: 違う方法でやるから刺激的とか?

F: あのバンドで12年もおったけど、ボーカルがどれほど大変だとか、まったく気付いてなかった。今は何?7つ目の公演かい?ふざけとる?こんなの誰が毎日やるん?この年齢で?(笑)もう声が出ないわ。めっちゃ大変なんよ。バンドの中で一番大変なのはボーカルとその次はドラマー。その理由は全ての責任を背負っとるからじゃ。声が出ないとバンドがうまくいかない。そしてドラマーが間違えると構成が崩れる。あのバンドにおった時はなんとも思わなかったのに。自分で作曲、そしてレコーディングしてからライブでどう演奏するか考えるってこれが始めて。とすると、ライブでやると曲はアルバムより45%ぐらい違うと思うんよ。クレイジーじゃわ。もし曲をやり直せるチャンスあったら絶対そうするけど、やり直すチャンスがないからこそええかもしれんね。

E: まぁよくいうでしょ?完成された曲が存在しないってさ。ずっと進化しつづけてる。

F: ある意味で諦めなきゃいけんね。完璧じゃないけど、俺は納得したし、人が聴いてもええわ。そんな感じで諦めないと。

E: そして次回は7晩連続歌うことを配慮にして作るとか(笑)

F: そうそう!(笑)

E: もっと歌いやすい感じで(笑)

F: それがね、難しいよね。自分の強いとこを弱いとこ把握しとるけぇ、作曲しとる時に自分の強いところだけに集中した方がいいのか、それともわざと自分をめちゃくちゃにして自分を追い詰めるか、ね。

E: 君、ドラムもやるよね?

F: 下手くそじゃけどね。親父はドラマー、祖父もドラマーじゃけ、ドラムから始めたけど、俺はあの二人にはかなわんけぇあんまドラムやらんかったけど、アルバムで少しやってた。

E: アルバムの曲のほとんどはベースとドラムプログラムから始まったって言ったけど、joyridingでそれがよく分かるんだけど、曲はみんなそういう思いつきで始まったの?

F: そうじゃね。あの曲はね、朝3時にインスピレーションがきてて、ベースと初めて習ったギター中心のドラムビートから始まった。それに合わせてギター弾いたと同時に取材者と話してた、作曲とか曲のネット配信についてね。ほいで俺がじゃ、今から曲を書いて、形になったらすぐネットにアップするわ。曲を嫌いになる隙間を自分に与えないようにね(笑)そして次の日はあの曲をアップしたよ、まぁデモだったけど。今となってはアルバムの中でかなり好きな曲になったわ。

E: デモ病の人いっぱいいるからね。君もかい?

F: 俺もよ

E: 曲をいじりにいじって

F: いじってもいじっても納得いかん、ね。デモのサウンド知っとるけぇね、それに縛られて。じゃけstitchesとかが好きかな、デモのギターが入っとるけぇ。音楽への最初の反応ってなんか美しいよね。その勘はだいたい合っとるもんね。

E: アルバムで最も好きな曲はguiltripping―

F: 俺はあんま好きじゃないよね~

E: あっごめん(笑)

F: ええんよええんよ、理由はきっと違うけぇね 

E: まぁ初期Weezerにちょっと似てるかなって思ってた、あの雰囲気がね。この曲のストーリーはなんだい?そしてなんで嫌いなのか?やりづらいとか?

F: まぁ、曲はみんな自分の子供みたいでさ、もちろんみんな好きなんじゃけど、あの曲は本当大変でさ、書くのに一番時間かかったやつじゃ。アルバムのリスナーとして聴くと、たぶんあの曲は一番完成された感があると思うんじゃけど、ライブでやるとね、うわ~どうすりゃええんじゃ・・・って感じなんよ。だって曲を書くまでのあの苦しい気持がまだ心の中に残っとるけぇ。たまに〝もうこれがベストだ、ベストを尽くしたわ〟って思ったり、ためには〝もう二度とやらん〟って思うもん。

E: 歌詞に悩むタイプ?

F: 悩むわ~自分に厳しいけぇね・・・

E: 悩んでる時にどう前に進む?

F: すごく誇りに思う歌詞もあれば、まあまあのもあるし、ダサいのもある。でもそれも必要だと思う。たまに伝えたいことを伝えるにはちょっと恥ずかしいことやダサいことが必要なんじゃ。若い作曲家にアドバイスをしようとするなら、最悪の一曲を書いて。自分が思うもっとも恥ずかしくてダサい歌詞を書いて、そんで二度と聴かんでええように引き出しにしまっとけ。

E: そうだね、自分の理想を知る前に何が理想でないかを知るのが大事だね。

F: そうね。でもあの曲はね、特に難しい曲じゃ。人に背負わされるプレッシャーについての曲で、感情的なプレッシャーとかね、そしてそんな中で頑張ってその人を支えようとするけどね、あれだよ。人は必ず自分を治したいとか、よくなりたいと思わないんだよね。そういう人にとって、他の人を道連れにするのが慰めになるんよ。そういう曲じゃ。

E: 胸を締め付けるような曲が多いんだよね、アルバム。

F: ん~そうかな。なんじゃろ?これめっちゃ暗いよねってよく言われたけど、俺はそう思わんかも。中には光が見えて、励みになるようなアルバムだと思っとる。

E: もしかして人は君が過去12年間やったことから判断してるかもしれないね。

F: そうかもね、どうじゃろ(笑)

E: さっき曲は子供みたいだって言ったけど、今日は父の日だね!ハッピーファーザーズデー!

F: ありがとう!

E: 子供は3人だったっけ?

F: ああ、そうよ。

E: 父親になって―

F: あれ?誰が一番好きか聞かんのんかい?(笑)

E: 父親になって、自分の仕事のやり方は変わった?

F: もうね、全てが変わったわ。あんた、子供おるか?

E: いや―

F: よし、じゃ、子供は欲しいんか?

E: いつか、ええ。10年後とか、ね。

F: まず、100%心の準備が出来たとか、ないよ。心の準備が出来たと思っても、出来てないよ。出来ないよ。だって全てが変わるもん、でも想像もつかないぐらい素晴らしいように変わるんよ。もう人生が180度変わるけぇ。でもほんま素晴らしいよ。考え方だって全然変わる。今の俺はもっと感情的で、もっと共感力を持っとる。クリエイティブ的には自分の時間を見つけるのが大変じゃけど、ほんまにやらいたいなら時間を無理やりに作るしかないけぇね。でもね、子供たちによくインスパイヤーされるんよ。例えば最近はなぜか知らんけど息子が思いつきで歌を歌いだしてさ、それが引き金になって今じゃ曲になるかもしれん。

E: 息子と初めてのコラボね。

F: そうそう。娘Lilyとも同じ事があった、ほらBFFで。数日前も(FIATCの)ニュージャージー公演に3人とも来てステージで歌ったんよ。

E: かわいいね~

F: ほんまいうとね、やると思わなかったんよ。ビビって近寄らんかな~って思ってた。で、俺がマイクで最後の曲だって言ったら、ステージの脇で娘の一人が泣き出してさ。慌てて彼女のとこに行って、〝どうしたん?〟って聞いたら、彼女が〝バンドに入りたかった〟って。で俺が〝じゃやろうっか?〟って。最高じゃったわ。

E: 今ならお子さんたちってパパの仕事をより理解してるかな?

F: う~ん、ちょっとかな。カッコいいって思っとるかどうか分からんけどのぅ(笑)パパは曲を書いてツアーしたりするって分かり始めたけど、ツアーのことはあんま好きじゃないね。ツアーバスがめっちゃ好きじゃけどね。Lilyはめっちゃお父さん子、俺がおらんと嫌みたいな。Cherryはお母さんがおったらそれでええみたいな。しかし息子はね、ちょっと落ち込んでたんよ。〝すぐ帰るけぇね〟って言ってあげたら、〝そっか!パパがツアーに行って、僕にネズミ、Cherryに猫、そしてLilyにハムスターを買わんといけんもんね!〟って言うんよ。要するにペットを買うためにツアーしてってことね(笑)

E: でもさ、猫ってネズミとハムスター食べるよね(笑)

F: じゃろ?ムリじゃ(笑)

E: マイケミの頃の音楽とか、いつお子さんたちに紹介すると思う?あとお子さんたちがいつか聴くからって、音楽の内容って変わる?

F: それね、危険な考え方よね。そんなのしたら、リスナー全員を意識して曲の内容を考えんといけんくなる。ほんまに言いたいことを歌詞で和らげることや誤魔化すことは出来ると思うんじゃけど、メタファーを使ったりとか。でも子供が聴くからって書きたい歌詞を遠慮することなんて出来んね。子供達が成長してもう少し理解できるようになったら聴けばええけぇ。

E: いつかは分かるっていうことだね

F: そのとおりじゃ。マイケミに関しては、なんかまだあいつらにはどうでもええみたい。5分ぐらい聴いてくれるかもしれんけど、その後は〝もうテレビ観ていい?〟みたいな(笑)

E: 〝これすんげぇ頑張ったのに!感心しろよ!〟みたいな(笑)

F: まったく感心せんよね~アナ雪の主題歌とか書いてない限りは興味ないんじゃ。

E: では、セカンドアルバムは?

F: Cellabrationアルバムになるかどうか分からんけど、またアルバムを出すと思う。ちょっとアイディアがあってのぅ・・・言ったらきっと実現せんけぇ言わんけど、アイディアがある。

E: ならばどうしてCellabrationのアルバムじゃないと言い切れるかい?

F: アルバムごとにバンドが変わったらどうかなって。

E: 面白いね。過去にもやったね。

F: そうそう。新しくスタートするのが一番楽しいって思う。どういうバンドにするんだとか、ね。じゃけ俺はよう新しいバンドを結成するんじゃ。大好きじゃけぇさ。今回は初めて自分の名前でソロプロジェクトやったけぇ、バンドが俺なら今後出すアルバムはどんなアルバムでもみんな(stomachaches)のフォローアップに過ぎん。じゃけぇ本でも短編映画でも俺がスーパーに行くとかでも、俺がやったこと全てがフォローアップになるんよ。それで、うん、最近がよう考えとる。こうじゃなきゃいけんと自分が思うやり方から飛び出したくて、純粋に楽しいこと、そしてちょっと変わったことやりたいんよ。

E: バンドにいるのはいいけど、たまには個人のアイデンティティも尊重するべきよね。

F: そうなんよ。そうやって自分を見つけたけぇ、それならとことんやるしかない。

(終)







2015年6月26日金曜日

【gerard】【動画】Periscopeでおしゃべり

6月17日にPeriscopeにて生放送されたGのおしゃべり。





元の動画はコチラ。


翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:@shelly1904

Periscope生放送

クリスマスにリンジーからコーヒーメーカーもらった。素敵だよ。これが使ってるマグカップだ、見えるかい?日本で買った。マイキーウェイはこれが好き。たぶんあいつにやる。僕たちマグいっぱいあるからね。さて、これからは僕の一日が始まるんだけど、いや、まぁもう始まってるけど、それでちょっとアンブレラアカデミー書こうと思ってるんだ。で考えたわけ、君たちにオフィスを見せようかなってね。もうちょっとコーヒー飲んでからやろっかな。うん。そういうことだ。君はどうだい?いい一日過ごしてる?そうだといいね。

あっギター見せてあげよう!これ、レイトロにしばらく貸してた。これ、古いカウボーイのギターなんだよ。見えるかい?eBay(オークションサイト)とかで買えるけど、もともとは子供用でさ、こいつはLone Rangerモデルだ。でも音色が面白くてさ。ずっとチューニングしてないダメなんだけどね。でもこういうもの探してんならいい音色だぜ。はい、終わり。あっもうひとつギターあるよ。ちょと待て。これマジでいいやつだ。David Gilmore Stratacasterだ。Chicago Music Exchangeで中古で見つけたんだけど、オール黒だ。ピックガードも黒。色んな面白いフィーチャーもあってさ、このスイッチとか、後ろも開けっぱなしでかっこいいし。音色もすごくいいの。ちょっとアクションを直してもらわないといけないけど。クールだぜ、マジで大好き。最高さ。そんでとてつもなくうるさい。まじで音がデカイの。Chicago Music Exchangeで色んなアンプにつないでみたけど、マジで惚れた。本だってついててさ、僕はね、普段はStratacasterなんぞ弾かないんだけれどもね。僕はTelecasterとJazzmaster弾くんだけど、いいStratacasterを持った方がいいよね。こいつは作られたStratacasterの中でかなりベストだからね。しかもすんげー安かったの。ということで。他に何があるかな?

 そうだね・・・もうちょいコーヒー飲んで~(カメラ目線で飲む)いや~うまいわ。素敵。あっこれがね、もうギター見せてばかりだけど、これはFenderが僕のために作ってくれたギターだ。Scholtzさんがね。君はこいつの写真見たけど、これマジでクールだぜ。スーパークールだぜ。音ももちろん最高。グレッチピックアップだからすごくユニークなサウンドだ。(しばらく弾く)最高。弾いた感じ最高。1枚板みたいな体あってさ、ヤバいよ。ネックも大好きさ。ネックはTelecasterモデルだからもうクレイジーだよ。だってだってリバースJazzmasterのボディでネックがTelecasterだぜ。僕の好きなもの二つが一つになったよ。素敵でしょ~?素敵だよ~(時々言葉がちょっとオネェっぽい)

よし、オフィスでも見せてあげよっかな。パソコンね、おっ見えるね、パソコン、え~あっ例のStar Wars RPGだ、今プレイしてるけどスーパー楽しいよ。他には~これはね、大好きなの、参考のために近くにおいておきたいものだ。たとえばお気に入りの漫画とか。みんながよく気付くのはこれ、アキラね。日本語版なんで英語じゃないんだけれども、いいところは色がついてんだよ。こんな感じ。紙の淵に黄色とかベビーブルーとか全部色がついてる。かっこいいよ。これが大好きなDuneだ。そんでこれもRPG。こいつはおもちゃで、おもちゃかっ!(笑)これは僕のMicheal Moorcock小説コレクション、Elrickとかね。これはホリデースペシャルのBoba Fettだ。色使いに惚れて今ハマってるわ。後は~これはEisner賞、あれはHarvey賞、そしてこれは全てレコードだ。ここに全てのレコードが入ってる。大半はリンジーのものだけどね。そしてこれは初めてOxford Unionでスピーチした時の写真だ。この前もまたそこでスピーチをやらせて頂いたけど、すごく楽しかった。あっ!そしてこれがね(笑)オタクのものばかりだな~こいつらは例にジャンボStar Warsフィギュアたちだ。大好きだわ。ハマったわ。今はバウンティ―ハンターだけなんだけど、もう少し持ってる。

一番好きなレコードって?見せよっか、どこいったかな?この辺だと思うんだけど・・・一番好きなやつか・・・この辺なはずだけど、プレーヤーの近くにおいてない限り・・・あっあった!David BowieのLowだ。一番好きなBowieアルバム、いや、まぁ、好きなアルバム3つあるけど、Desert IslandはIggy Stardustだけど、好きなBowieアルバムはLow、そしてもう一つはStation to Station。その二つを行き来たりするよね。今日これかけよう。これはリンジーがクリスマスにくれたレコードプレーヤー。ヤバいよ。かけるね、ちょっと待ってて。しばらくこれを見といて。オリジナルプレスだから山ほどのプラスチックにくるんであるよ。でもオリジナルだから音がすんごいのよ。全然違う感じだからこそこのレコードがいいんだよ。リンジーもこのいいスピーカーをくれたよ、彼女最高さ。はい、じゃこれがLowね。これもあって、これはリンジーが作ってくれたすごいやつ。彼女のアートが大好き。これプリンターね。コーヒーポッドがなくて、もっと、もっと買わなきゃ、いや、もう頼んだから来るはず。これは例のエスプレッソメーカーね。ちょっとドア閉めるね。

これはオフィスの客間だ。いいでしょう、こういうの。そしてご存知のとおり、マウスキャットだ。こいつを近いとこにおくのが好き。なんかハッピーになれるわ。そうだね、これが僕の毎日だ。オフィスにいながら色んなことを一日中書く。音楽書いたり、コミック書いたり、絵を描いたり、そしてもうちょっとコーヒー飲むね(カメラ目線キラリ!)これガソリンスタンドで一本飲んだけど、今アイスコーヒー出してるよ~がぶ飲みしてた。よし、これからはDavid Bowieを聴きながらコーヒーを飲むぞ。

メールを返すね。これは友達のJasonから。今日ユニバーサル(スタジオ)で大セールやっててさ、衣装とか道具とかさ。彼は鎧のセット買ったって。すごいね。ほかに何があるんだろう?今いろいろあってさ、新しいアンブレラアカデミーを書いてる真っ最中でしょう?そしてもう一つのコミックも書いてるし。それはたぶん9月のNYコミコンで発表されるかな。行けるかどうか分かんないけど・・・行けないね、ロシアにいるわ。めっちゃ楽しみだ、ロシア。前回本当に楽しくてさ、マジカルだったわ。全てのライブが素晴らしかったよ。ロシアがなんかすごい印象に残ったわ。他に他に・・・コミック二つと、もうそろそろ音楽のセッションあるし、あれも楽しみだ。そして監督業もちょっとやろうとしててさ、きっと楽しいと思うよね。うまくいくかどうか分からんけど、うまくいくと思うよ、なんかいい予感がする。そのぐらいだね。今はすごくクリエイティブモードに入っててさ、とりあえずたくさんのものを作ってて、全ては来年に完成するはず。なかなかエキサイティングだね。理想なのは今年からアンブレラアカデミーを出すことだが、Gabrielがね・・・

Gabriel Baは最高のアーティストだ。コミックも地元で風刺的な絵もやったりさ、彼のおかげで僕の仕事がいつもエキサイティングでさ―ちょっと音下げるね―そうだね、彼のおかげで僕の仕事がスーパーエキサイティングで一緒に仕事できて光栄だ。しかも仕事が早い!だから僕は彼よりも数話ぐらい、3~4話ぐらいリードしてないとすぐ追いつかれちゃうの。でも僕らは早くアンブレラ出したくてワクワクしてる。予定はね、2週連続で出してから間に2話ぐらい挟んむって感じだ。あれは楽しみだ、ずっと前からSpaceboyのルーツを書きたかったからさ。なのでそれを2冊でまとめようかなと思ってる。そしてまたオブリビオンに入ってから違うシリーズへ。え~ポスターにしようと思ってる絵をみせよう。

この絵が大好きだ。マジで僕の傑作だ。ポスターにしようと思ってるんだけど、僕はカラーやってないんだね、これ。これはMatt Wilsonが色塗りしてくれた。彼はWicked and Divineなどなどのカラーリストなんだ。君たち元気かい?これはね、これはね、デジタルアートにシフトして2ヶ月の時に書いた。デジタルアートにすんんごい抵抗してた。美大で必須科目じゃなかったし、アナログで全て学んだわ、レターリングから何まで、全てだ。だからね、何年も抵抗してた。でもiPadで描き始めたらハマっててさ。でもまぁ、Matt Wilsonはカラーリストのプロ中のプロだからこれをポスターにしようかなと。面白そうだからね。そしてプロセスの一部だからね、コミックになるはずだったの。いつかそうなるかもしれないし、でも今はすごくリキッドなアイディアだ。僕はただ色んな面白そうなキャラを集めたかった。ね。(カメラ目線キラリ~)そんぐらいだな、コーヒー飲もう。

これ楽しいね、いいかもね。また使おうかな。かな。楽しいかもっ。うん。僕の近況はこんな感じだ。僕ラッキーだな、こんな人生送れてさ。家族にすごく感謝してるし、それが第一だもんね。そしてプラスアルファーで仕事でアートが作れるし、そして君たちが僕をサポートしてくれてるし、僕本当に感謝してるよ、ありがとうね。僕はね、80歳になってもアート作りたい。80まで生きればね。ダメかもしれんけど、それまでたくさんのアート作ってくぞ。Shaun Simonからメールが来た。なんだろう。

Shaun SimonはTrue Lives of the Fabulous Killjoysのパートナーでね、彼がね―あっこれ見せちゃダメなやつね。Killjoysのパートナーで素晴らしいライターだし、今かなりブレークしてる。色んな面白いプロジェクトやってるし。そのうちの一つが近いうちに発表されるし、いや~本当すごいよ。ね!なんだろう、君たち、よい一日をね。やりたいことがやれるといいね、全てがスムーズでポジティブでいくといいね。お互いに優しくして、遊んで、楽しんで、アイディアをシェアしてね。アートを作って、何か書いて、なんでも作って、ね。なんでも作って~それが僕からのアドバイスだ。

えーと他に・・・そんぐらいだな。これでさようならしよっかな。うまくいったかは後で考えよう。えーっと、そうだね、仕事しなきゃね。これでさようならね。バーイ!

2015年6月3日水曜日

【frank】Key Percussion取材

英文はコチラ

Key Percussion: Frank Iero and the Cellabration

取材者:Key Percussion
翻訳:@postmcrjapan

Key Percussion(以下KP):君は〝She's the Prettiest Girl〟を奥さんJamiaのために書いたそうですが、PVに登場する2頭のクマって君とJamiaを意味してるの?

Frank Iero(以下F):いや、違うよ。あのクマたちは自分の正体を隠してる人を意味しとるんよ。

KP:〝俺ら対全世界〟みたいな世界観を目指していたか?それともただ単なるクマの着ぐるみが面白いと思ったからなのかな?

F:PVは本当の自分でいること、そして本当の自分を受け入れることを表現しようとした。人の好感度や愛を得るために、俺らは人が欲しがるキャラを頑張って演じることが多い。でも心の壁を壊して本当の自分を世間にさらけ出す時は、その時だけ本当の愛や幸せを見つけることができる。

KP:〝Stomachaches〟に収録されてる曲の大半にディスト―ションが入ってるけど、どうしてこんなサウンドを使おうと思ったの?

F:そのサウンドはアルバムのルーツと関係しとると思う。このアルバムは痛くて醜いモノの中にある美しさと光を探し出すことがテーマなんじゃ。それに俺はちょっと壊れたものが好き。みんなにこのアルバムをちゃんと聴いて、その中の美しさを見つけて欲しかった。
 
KP:〝stomachaches〟のドラムトラック以外はすべて一人でトラッキングしましたね。しかし今はバンドメンバーがいる。次のアルバムのサウンドにそれがどう影響してくると思いますか?

F:さっぱり分からん。こんなことになると思わんかったし、まったくその予定もなかった。〝Stomachaches〟の曲は全部俺の頭ん中で作って、ライブで聴くことなくレコーディングしたけぇね。でもこのアルバムでツアーしてからは〝Stomachaches〟の曲を初めて生で聴いた。曲はみんな変わっていくし、進化していくんじゃ。次のアルバムだけど、まだ全然。頭ん中に新曲やアイディアがいっぱいで・・・少しはバンドメンバーに見せたし、少しは一緒にやってみたりしたけど・・・将来的にどうなるか分からん。

KP:FIATCはこれからどうする?新しいPV?それとも新しいアルバム?

F:俺だって分からんわ。理想の世界なら宝くじ当たって、家族でハワイ島に引っ越して、そして俺が逝くまで家で音楽作ったり子供達のランチを作ったりする。

KP:道端で何か叫ぶなら何を叫ぶ?

F:何も叫ばんね。っていうか、みんなさ、叫ぶの辞めた方がええ。誰も聴いてないんじゃいや。

KP:元気の源は?落ち込む時に何が元気づけてくれる?  

F:家族。あいつらは俺の万能薬じゃ。

KP:音楽を自由に創作できるってどうですか?作曲作詞を自由にできてやっぱり気持ちいい?

F:そうじゃね、そうかもね。でも別にこれが初めてっていうわけじゃない。人はみんな自分の好きなものを好きな時に作る自由があるんじゃ。それがアートなんだ。限界がない。唯一の限界があるなら、自分のイマジネーションの限界だけなんじゃ。
 
KP:歌詞のインスピレーションはどこからくるの?

F:人生経験から。俺はストーリーを綴るのが好きだし、俺の曲はストーリーのコレクションだと思う。分かりやすいのも分かりにくいのもあるけど。
 
KP:そもそもバンドメンバーとの出会いは?すぐ意気投合したの?

F:そうじゃね、まぁEvanは俺の(義理の)お兄さんでRobと俺は長年の友達・・・彼がLeathermouthに入ってからだな。Mattは共通の知り合いの紹介で去年初めて会って、すぐに意気投合してジャムしたりスムージー飲んだり。すごくナチュラルだった・・・バンドがね。スムージーのことじゃなくて。
 
KP:またタトゥーを入れる予定は?もしあれば、何を入れるの?

F:あるよ。ヌードルを彫るんじゃ。

xofrnk

2015年6月1日月曜日

【frank】〝神の介入を大統領に〟(ブログ和訳)

"divine intervention for president"
frank iero
〝神の介入を大統領に〟
和訳:@postmcrjapan 

英文はコチラ


人が初めてラジオで〝bohemian rhapsody〟を聴いた時はどう思ったんだろう?と俺はたまに思うんよ。きっとミュージシャンはみんな大騒ぎだったんだろう、あのWar of the Worlds放送の時みたいに。俺だったらたぶん持ってるものを全部車に積み込んで、叫びながら車を時速800キロ飛ばして森へと逃げたんだろうな。

RadioheadのCreepを初めてラジオで聴いた時のことは今でも鮮明に覚えてる(なんか不思議な文章だ)。深夜だったのに、俺はいつでも押していいように指を録音ボタンに当てながらもう一回かけてくれることを一晩ひたすら待ってた。 そうじゃ子供達よ、俺ら海賊は昔そんなことやってたよ。俺らにはカセットテープしかなかった・・・お前らのダウンロードとかはくそくらえじゃ。俺はのぅ、The Flaming Lipsの"She Don't Use Jelly"を録音するために雪の中で20マイルも歩いて電気屋さんでカセットテープを買いに行ったよ。今でもそんな努力はするべきじゃいや、ほんまに。

まぁでも、でもね?Thom Yorkeの〝Fake Plastic Trees〟ボーカルトラックを録音することって想像できる? わかるよ?Radioheadのメンバー全員にフェラしたい人はいまだにたくさんおるってことはよく分かるよ?1985年Bradlee'sのクリスマスラッシュ大行列と同じぐらいおるじゃろ。でもさ、あのファッキン曲聴いてみ?ほら、分かるっしょ?完璧な曲=フェラ大行列だ。バンドの演奏も完璧だけどさ、ありゃマジでMVPなボーカルだ。もし俺が船で彷徨ってて未発見の陸地を見つけたらさ、あの神曲を歌ったという理由だけでThomを王様にするよ?そのぐらい完璧すぎるぜ。

神様ってめったに人に触れたりはしない(しかし神父さんはというと・・・)一生天国からのお告げを受けない人だっているだろう。でももし〝Fake Plastic Trees〟を聴いたことがあるなら、いや、Woodstockで生でJoe Cockerの〝A Little Help From Your Friends〟を聴いたことがあるのなら、お前はきっとどこかで大いなる力が存在すること、信じてるだろう。その大いなる力は俺らのことをどうでもよく思ってるかもしれんけど、ロックンロールだけが好きっていうことは確実だ。そしてお前はその事実を体験してきたはず。その力のおかげで人間が成し遂げた様々な美しい出来ごとを見てきたはず。まぁ要するに言いたい事はね、大いなる力に選ばれた人ならこの世の中を仕切るチャンスだって与えてもいいんじゃないか?ってことよ。そうだろ?だってさ、Bush家の〝Dig A Pony〟の熱唱とか聴いたないわ。そしてその結果が・・・xofrnk


2015年5月21日木曜日

【frank】Thank Youブログ

元の英文はコチラ

英文:Frank Iero
翻訳:@postmcrjapan




俺は最近、人生の中で最も楽しいツアーから帰国した。俺らの最初のヘッドラインツアーを大成功にしてくれたModern Chemistry, The Homeless Gospel Choir, Axis Of, Milk Teethのみんなに感謝しとる。俺らは一緒に、一生の音楽と友情を築くことができた。そしてこの3ヶ月以上のツアーで一緒にステージとケータリングをシェアしてきた他のバンドのみんなにも旅の安全と楽しい日々を願っとるよ。

1回でも50回でも俺らのライブにきてくれたみんなにほんまにありがとう。あんたらの顔を見たり、声を聴いたりするのは俺らにとって何より大事じゃし、いつも新鮮な気持ちにさせてくれるんじゃ。俺は自分の地下室でリリースすることになると思わなかったアルバムの曲を作曲作詞して、そして地球の裏側でプレイすることができた・・・もちろん、仲間からの助けがあったからこそできたことじゃ。残り半分のライブに乾杯じゃ(また会える日を楽しみにしとる)。


人生ってモーメント(瞬間、特別な瞬間)の連続にすぎない。モーメントは夕暮れの蛍のようにあっちこっちへ飛んでく。気をつけないと瞬きしてる間に消えちゃうよ・・・俺らはみんなメイソンジャーを持つ子供で、モーメントが遠くへ消える前にできるだけたくさん集めようしとるだけじゃ。


夢を実現させてくれて、本当にありがとうございます。xofrnk


【frank】The Prospect Roads Podcast〝大体〟翻訳

元の音源はこちら 

取材者:Niall Lawlor, Ewen Friers
翻訳:@postmcrjapan

The Prospect Roads

Axis Ofはアイルランド出身のバンドでサポートアクトとしてfrnkiero andthe cellabrationのUK/Euroツアーに参加した。The Prospect RoadsはNiall Lawlor(Gt, Vo)とEwen Friers(Bass, Vo)によるPodcastです。

仕事が忙しくなってきたのでメインの質問と答えのみざっと和訳します。 全部和訳できなくて申し訳ありません(汗)

Q1. New Jerseyってどんなとこ?

A: Belleville育ち。Bellevilleは郊外エリアにあるけど、ちょっと都会っぽい。ほとんどの人はNew Jerseyと聞くとNewarkのことを思い浮かぶだろう(空港がそこにあるため)。Newarkは独特な匂いがあるらしい(腐った卵みたいなww)。New Jerseyのいいとこはどの方向でも30分ドライブしてたら、山あり海あり大都会あり、色んな景色が楽しめること。〝The Garden State〟とも呼ばれてる(庭の州)。自分の家族はNew Jerseyの南(Trenton) から来てて、そこは自然豊か。

Q2. 名字はIeroで発音はアイイーロで大丈夫?

A. そういう発音だと小さい頃から言われたけど、本当は違うかも。イタリア人の知人によると、本当はイェイローみたいな発音かもって。イタリアの名前で母音がいっぱいありすぎて発音しにくい。ひひお祖父さんの代が初めてイタリアからアメリカにやってきた。母サイドの家族はイタリアのPolermo出身、父サイドはSicily出身。イタリアに行ったこともある。イタリアでツアーがしたいけど、地理的に難しい。

Q3. 小さいハコからアリーナツアーまでやってきたわけだけど、ライブ会場の規模によってライブのやり方って変わる?

A: やり方を変えざるを得ない。毎ライブが自分の最後のライブだと思ってやってる。200%でライブやらないと後悔する性格。ライブ後の燃え尽きた感が好きな自分はちょっとMかも。小さいハコだとプレッシャーに負けて誰とも目を合わさない時もあるけど、それを克服できるように努力してる。元々はセンターが苦手。最後列が最前列と同じようなライブ体験をさせるのが難しい。アリーナでライブやった時は自分の頭の中でプレイしたことが多くて、周りを完全に遮断してた。会場が大きくなるにつれ、オーディエンスと距離が増えて繋がれなくなってきた。ステージに立つバンドメンバーとしてはどうやって遠く離れた観客に繋がれるかはこれからの課題だけど、音楽で繋がるしかないと考えてる。小さいハコは落ち着く、居心地よい。バンドを始めるのが好きで、名前を考えたり、サウンドを考えたりなどなどが好き。今が一番エキサイティングな時期だ。バンドが成長するとどう変化していくか考えるのも楽しいけど、バンドの初期段階が一番好き。

Q4. Black Flag, Anti Flag, The Misfits, The Clashなどのパンクロックに影響されてバンドやりたくなったのか?

A. ずっとバンドやりたかった。それは一つのバンドの影響でもなんでもなく、父と祖父がミュージシャンだったからだ。彼らは分厚いスケジュール帳があって、いつもライブのスケジュールの打ち合わせしてた。彼らがジャズやdixieland、big band、bluesやってた。両方ともドラマーで真のミュージシャン。その生活に憧れたけど、4~5人のバンドでやりたかった。Rolling StonesやBeatlesに憧れたし、古いbluesにも惚れた。ワンテイクの音楽とかにも惹かれた。パンクを聴き始めたら、ローカルなバンドを知ることになって、メインストリームパンクも知って、そして自分も天才とかじゃなくてもプレイできるってことが分かった。DIY音楽(自分で作曲して、自分でレコーディングして、自分で出す音楽)が最近流行りで、自分が家の地下室で作ったアルバムがリリースされるとは思わなかったのにこうしてツアーすることになった。

Q5. ツアー前にはツアーマネージャー以外にフランク本人からよくメールが来た。自分のバンドのマネージャーをやってるみたいだけど、それは仕方なくやってるのか、それともやりたかったからやってるの?

A. 最初はやりたかったからやったっていうか、スケールが小さかったから手伝う人とか必要ないと思った。家で作業して、限定アートプリントや7インチレコードを自分で発送した。それなら一人で十分じゃんって感じだった。でもニーズがどんどん増えて大変なことに。今は手伝ってくれる人がいたらどんだけ助かるか(笑う)。自分でやるのが大変だけど、自分のやりたいようにできるし、自分のタッチも入れれる。でもやることが多すぎて、全てが中途半端になる危険性もある。

Q6. 12年前と同じ会場でライブをやったけど、ツアー中に癒しやちょっとした休みを与えてくれるFBとかTwitterの前だったので、12年前のツアーと比べて今のツアーライフはどう違うの?

A. 不思議だよ。17歳からツアーに出始めた。その時はボロボロのミニバンでナビじゃなくて地図で会場に目指したり、ミニバンがどっかで壊れたりすると近くにあるガソリンスタンドまで歩いて公衆電話で助けを呼ぶとか。怖かったけど、いい経験で冒険みたいな感じだった。初めてのヨーロッパツアーが最悪でミニバンで車中泊してて儲からないし。でも乗り越えた。今なら誰もがデバイスを持ってる。デバイスがあるからホームシックの時とか辛い時は元気が出る。12年前は日記を付けたけど、今読んでみるとすごく怒りで満ちたことばかり書いてた(笑)でも今は本当に楽になった。しかし何年経ってもヨーロッパ人っていい座り心地のミニバンシートってまったく作れないね(笑)

音楽の未来について、レーベルじゃなくて、アーティストが今のHuluやスカパーみたいなサービスに所属して、ファンが毎月安めの料金を払ってホログラムライブに参加したりすることが出来るようになるかも。

Q7. ホームシックについて。何が恋しくなるの?

A. ツアー中は道路や会場、車、地下鉄、マックなど、そのぐらいしか見ない。ありがたいことに、Jerseyは商業施設が多くて、ショッピングモールを通るたびになんだか帰ってきた気がする。だから日本でツアーする時はすごくわくわくする。だって日本ってキラキラ光ってる商業施設がすごくいっぱいあるからNew Jerseyを思い出す。懐かしいよ。でもやっぱ家族の愛が恋しくなる。はやく子供達と遊びたい。子供達に会えない辛さは言葉に出来ないほど。でもその半面、帰って来てから数日が経つとまたライブやりたい衝動に襲われる。仕方ないことだ。俺はそういう人間だから。19時になるとライブやってない俺って何してんの?って感じ。俺には音楽しかない。バンドメンバーに自分がホームシックだってことが話せないなら、そのツアーはきっとダメになる。

子供について、まだ生まれてなかった頃はわりと簡単に奥さんを色んなとこに呼ぶことができて、わりと簡単に自分の生活を変えることができたけど、生まれてからはそう簡単にはいかない。もちろん家族は大切で、家族のためにベストを尽くしてるけど、たまには家族をサポートするために家族から離れた方がベストなんだ。だからこそツアー中はいつも何かをやってる。自分がいないことを正当化しようとしてる。そして暇になるとやっぱり暗い気分になったりするから。

2015年5月13日水曜日

【frank】〝Being Frank〟Kerrang!掲載の特集

〝Being Frank〟
取材者:Matt Allen
写真:Andrew Lipovsky
和訳:@postmcrjapan



かつてはFrank IeroのUK到着はツアーバスの騒音とアリーナの大規模ショーで周りに知らされた。しかし今は新しいバンドfrnkiero andthe cellabrationで再スタートを切ったFrankの到着を知らせる音は小さなツアーバスの音かもしれないけど、きっと彼の気持ちは以前と変わらないだろう。
〝結局は人数なんかより、誰が来てくれてるかが大事じゃけぇ〟とポストMCR初のUKヘッドラインツアー初日の夜にFrankが笑顔で言う。〝小規模のライブで近くにオーディエンスが見えることが嬉しいと同時に俺ってそんなによく見てないかもって気付いた。セットの大半は目閉めとるけぇね。なんでか知らんけど、よくやることじゃ。でも今まで一番楽しかったライブはみんな500人キャパぐらいの小規模ライブだった。こぢんまりしとるけど、何かをやり始めるにはちょうどいい大きさ。最高のステージじゃ。〟
今週のライブも間違いなく最高だろう。それでは、Frankの来英記念に彼の荷物やツアーバスの中を特別にお見せしましょう!最高のツアープレビューをどうぞ!あっでもFrankのマヌカハニーを触らないようにね・・・



【カバン】
〝表にNOを書いたのはその答えが好きじゃけ。人にNOが言えるようになるまですいぶんと時間がかかったんよ。これは歳をとることによるもんなのか、経験によるもんなのかわからんけど、もう平気で言えるようになった。俺は長い間、習慣的に人を喜ばせようとしたが、もうやめた。もう平気じゃ。〟

【油性マジック】
〝いつ何かメモすることになるとか、壁に悪口を書くことになるかわからんけぇのぅ!〟

【バンダナ】
〝これはAustin,TXのSXSWフェスのために入れた。ハードパンクスタイルに戻って、汗が目に入らんように頭に巻いたわ〟

【薬】
〝大半は胃腸薬じゃけど、手のための抗菌性ハンドクリームもある。これがあるからカバン持っとるよ。道端で俺に会えたらきっと薬のジャラジャラが聞こえるよ。18ヶ月前から病気が悪化してしんどくなったんよ。『stomachaches』はその死ぬほど苦しい体験から生まれた。〟

【充電器】
〝充電器回すと「F」「R」「N」「K」って書いてあるけぇ自分のもんだとすぐ分かる。俺はスマホですべてやる人じゃ、ボイスメモや取材、メール、子供らとのフェイスタイム、なんでもじゃ。四六時中必要なんよ。〟

【黒い帽子】
〝つよい日差しをしのぐにはちょうどいい。小さなチャリ会社の帽子でシアトルで友達からもらった。〟

【Hall'sのど飴】
〝今回のツアーで一番大変なのは喉のケア。特に毎晩ヘッドラインセットをやっとるとね。じゃけぇ毎日は紅茶と蜂蜜、そして大量ののど飴が欠かせない。〟

【本】
〝これはKurt VonnegutのCat's Cradleじゃ。俺は移動する時は必ず本を持ってく。いつ読めるかわからんけど、Vonnegutって色んな感情にさせてくれるよ。俺は一人でおると闇がやってくるけど、彼(Vonnegut)が俺の正気を保ってくれる。〟



えっ?茶色のM&Mないの?
Frankの元気の源は?ツアーバスの中に覗いてみよう・・・

【ソーダ!】俺らは炭酸が大好き!コーク、コークゼロ、そしてたまにはご褒美としてルートビア飲んだりするんよ。

【紅茶!】紅茶とThroat Coat(薬用の紅茶、喉に良い)。ツアー中は毎日飲む。

【マヌカハニー】マイキー(チャプマン、Mallory Knoxのメンバー)にすすめられた。最近までは蜂蜜なんぞ全然知らんかったけど、今は毎日スプーン数杯分飲んどる。蜂蜜の抗菌性が喉を助けてくれるけぇ。

【デリープレート】俺らは自分で買うけどね。肉とチーズのプレートが大嫌いでさ、特にヨーロッパの。なんか汗ばんだチーズをずっと置いておくけぇイヤなんよ。

【ピーナツバターとジャム】永遠の定番じゃ、いつも買う。若い時から学んだことはピーナツバターとジャムとトルティヤーチップス数枚でサンド作れば満腹感が半端ない。


Frankのアルティメットプレイリスト
会場から会場への長い移動に欠かせない曲!

1. Against Me! - White Crosses (2007年のWhite Crossesより)
うわ、これ出た時覚えとる。White Crossesをかけた瞬間に惚れたわ!って思った。

2. Joyce Manor - Christmas Card (2014年のNever Hungover Againより)
こんなに好きなトラックはWhite Crosses以来かもしれん!Never Hungover Againが大好きでこのトラックはほんま最高じゃ。

3. The Rolling Stones - Under My Thumb (1966年のAftermathより)
これとTime On My Sideは不遇の名作。The Stonesは半年に1回ベスト版を出すことで知られとるけど、このアルバムの曲はめったに入ってない。

4. Radiohead - Morning Bell(2001年のAmnesiacより)
Amnesiac版じゃないとな。Kid A版(2001年)もいいけど、Amnesiacが出た時、オリジナル曲の別版としてこれを聴いて衝撃を受けた。

5. The Cure - Boys Don't Cry(1980年のBoys Don't Cryより)
ただ単なる大好きな曲じゃ!



ツアーバスは全てが入るわけじゃないぜ、ハニー
Frankはツアー中に何が恋しくなるんだろう?

1. 子供
今の時点で子供らは俺がおらんことに気付く年齢になってきた。帰るとめっちゃ喜んでるくれるけど、ここ最近は家の近くにライブやっとったけぇ毎晩帰れたんよ。ほいで翌日の午後にライブに行くとあいつらが〝パパ、もうツアーに行かんといてよ〟っていうんよ。胸が痛むわ。フェイスタイムで連絡したりすると楽になるけど、より辛くなるかもと心配じゃ。だってまったくおらんと頭にない、気にならんじゃろ?その方がパソコンの画面越しの不思議な浮いてる顔を見るよりマシな気がする。

2. Veggie Heaven(野菜天国)
家の近くにあるビーガン中華料理屋。スパイシーオレンジがお気に入り。実は息子は中華料理が大好きなんよ。ピザよりも好きでさ、まったく不思議じゃ。

3. マイカーの運転
僕はミニバンの運転があんま好きじゃない、特に人に便りされとる時の運転。でもマイカーが大好き。俺はAudi6に乗っとるけど、嫁さん曰くスピード出しすぎ。その上、方向音痴じゃけ、まったく違う方向をとんでもないスピードで向かっていくんよ。


2015年4月14日火曜日

【frank】Under The Gun Interview

Under The Gun Interview


取材者:Derek Scancarelli
翻訳:@postmcrjapan

英文はコチラ

Under The Gun ReviewはBrooklynのGreenpoint Tattoo CompanyでFrank Ieroに会った。人生の新しいチャプターや子供たちへの愛情について語ってくれた。もちろん、タトゥーを彫りながらね。
Frank Ieroの自信は芝居だ。彼がそう教えてくれたから言えるんだ。
彼はプレーするのがすごく好きと同時にすごく嫌い。ステージ上で彼が経験する45分間の快楽は、それまでの24時間の苦しみを中和する。
〝俺はライブやんなきゃいけんけぇ、腹が痛くなって、自分のファッキン人生が嫌でしょうがなくなるんよ〟と33歳のIeroが言う。でもその5分後、彼は喜びで満ち溢れてる。
マイケミカルロマンスが世界をツアーした時、Frank Ieroはギターとバックアップボーカルを担当してた。そして今は新しいプロジェクトfrnkiero andthe cellabrationのフロントマンとしてセンターで立ってる。8月にデビューアルバムstomachachesをリリースし、先週は初となるヘッドラインツアーが終わった。

Madison Square Gardenより、彼は再びキャパ300人の会場をIdaho州のBoiseみたいな小さな街でライブをやってる。そういうところが我が家のように落ち着くと彼はいう。まぁ遠く離れてる家族が住むマイホームの次に落ち着くかな。
先週の水曜日、FrankのSaint Vitus公演の前にWilliamsburgにあるタトゥーショップで彼と話す機会があった。ツアーは大成功だけど、奥さんと子供たちから離れるのが辛くて、その前の夜、彼は家族に会うためPhiladelphiaからJerseyに帰った。数時間の睡眠をとり、子供たちを学校やスイミングスクールへ送った。そしてNew Yorkのライブが始まる前に彼は戻った。

Frankがタトゥーショップに入ると2つの小さなタトゥーを彫ることにしたと僕に教えてくれた。1つ目は首にローマ数字の2行(5歳の双子の娘たちと3歳の息子の生年月日)、そして2つ目はすねに小さいんだけど、特別な意味を持つタトゥーを。

〝パスタを彫るんじゃ。理由は、娘のCherryがタトゥーが欲しいって言い出したんよ。ほいで俺は「ひどい考えじゃ!でもどんなんがほしいかい?」って聞いたら彼女は「パスタがいいの!」って。〟とミッキーマウスのパーカーを着たIeroが言う。〝そしてそれ、ええタトゥーやなー思うてのぅ。〟

どうやってパスタをちゃんとしたタトゥーにするのか、かなり悩ましかった。くねくねしたスパゲッティー数本にするとか考えたけど、結局Frankはマカロニにした。娘たちはマカロニ&チーズが大好きだし。タトゥーはジョーダンのジャンプマンとMetallicaのKill 'Em Allへのオマージュの近くに彫ることに。彼が言うには、自分の体は結局、ステッカーだらけの皮膚スーツケースのようなもんだ。
ステッカーの大半はツアー中に貼られた。しかし父親になってからはツアーに出るのが難しくなったという。人と人を簡単に繋ぐ現代のデバイスはFrankにとって、距離を強調するようなもんだ。
子供たちは離れてることに気付いてる?とFrankに聞いたら、彼はすぐさまに〝イエス〟と答えた。それってイヤなのかい?と続いて聞いたら、彼の答えは〝当たり前じゃ。〟

離れてるからこそ、子供たちとの時間を大切にしてる。
〝俺はよくインタビューするんよ。そういう時が好きじゃ。先日は色の話しとったけぇどんな色が好きなん?って聞いたんよ。〟と彼。
息子のMilesは緑が好きみたいなんだけど、風邪を引くと赤が好きになる。黄色も好きらしい。娘のLilyはピンクが好きだけど、最近は紫の方がいい。そしてパスタ好きのCherryだけど、彼女はどれも好きじゃないという。
Frankは笑いながら、どれも好きじゃないって一番共感できると僕に言った。しかし大人の彼でも色で感じることができる。たとえば彼の作品の中にはとても茶色って感じの作品があるという。子供のころは黒が大好きで、だから理由もなく(アメフトの)Oakland RaidersやPittsburgh Steelersが好きかもという。
〝親であることで一番好きなのは、子供たちが世間で汚される前にすごくナチュラルな不思議さがあるんよ。とても純粋で儚いんじゃけぇ、ちゃんと見てないと逃してしまうんよ。俺はそれを絶対逃したくない。〟
世間にとって、色について話すというのはたわいないことで思い出にはならないかもしれない。しかしFrankにとっては違うんだ。彼の子供は彼の中の子供を刺激する。なくしたかどうか分からなかった心の中の子供を。意見や生き方を他人に押し付けられる人生で消えてしまう正直さと好奇心は子供たちにあると彼はいう。

Religious Freedom Restoration Act(宗教の自由復元法令、Indiana州で法律となった法案、LGBTQコミュニティーにもっと差別をもたらすことになる恐れがあると多くのアメリカ人が懸念してる)について話し出すと会話が変わる。
Frankは首を横に振りながら言う。〝毎日の苦しみや悲しみがあるのによ、人の幸せを否定するだなんて、なんなん?これって人間本来の特徴なん?〟
僕らが思うにはヘイトは教育されるけど、我がままは生まれたまま持ってることだ。ほら、ダーウィニズムとかさ。しかしどんな特徴で生まれようと、大事なのは指導だ。
〝思いやりを追求するにはね、エンパシー(人の気持ちがすぐに分かる能力)を持って生まれた人は一人もおらんじゃろう。別に悪いことじゃないよ?エンパシーは教育できるってええことじゃと思うし、子供に教え込む必要もあると思うんじゃ。〟

僕はFrankとほんの1~2時間としか一緒にいなかったけど、彼はどんな時でも自分の感情を強く感じることが分かった。彼は謙虚で友達になりたくなるような魅力がある。
彼の自信は芝居だなんて、僕はまだ納得してない―まだ修行の途中だけさ。
Ieroがstomachachesをリリースした前に、もうツアーなんかしないと確信していたらしい。小説を書くことや写真家になること、もしかして学校に戻ることも覚悟してた。
しかし彼はステージに戻った。今は再びファンの目が見れるライブができる。それは彼にとって心温まることと同時にショッキングだ。メディアの注目にはまだ全然慣れてないという。
〝フロントマンの一部なんじゃろけど、俺は絶対フロントマンなんかになりたくなかったんじゃわ。やっとる自分想像できんなかったし。俺はギタリストでいるのが好きだったんよ、ステージの端っこで隠れてさ、ライブでプレーできて誰とも喋らなくてええ存在で。〟

カメラの前でいるのは彼にとって厄介かつ軽薄なことだ。
雑誌の撮影については〝本当の自分だなんで誰も出して欲しくないんじゃ。〟と言う。〝あいつらは「はい、ラマに乗って、そして窓をぶっ壊して、次はえーっとこの赤ちゃんに怒鳴って!」って言うんよ。はぁ?なんで俺はあんなことするん?みたいな感じじゃよ。〟
父親としての一面とフロントマンとしての一面を別として、崇拝されているそして感情的に褒められているミュージシャンであることの重みについて色々話した。マイケミの曲であろうが、cellebrationの曲であろうが、ファンにとって彼の音楽は背景雑音ではなくて、個人レベルで心に響くんだ。
I brought up a recent article called I Found Hope At A Frank Iero Show. It was penned by Cassie Whitt at AltPress, someone who I’ve had the privilege of working with a few times now. I asked Frank how it feels to read a piece like this, and if there is any pressure or responsibility associated with making music that people use to help them through their struggles. I don’t know how I’d handle it.
「Frank Ieroのライブで希望を見つけた」という最近のAlt Press記事のことについて話してみた。記者はCassie Whittさんだ。彼女とは数回一緒に仕事をしたことがある。こういう記事を読むとどんな気持ちになるか、そして人を救うような音楽を作るにはプレッシャーや責任を感じるか、Frankに聞いた。僕なら戸惑うと思うんだけどね。

〝そのような記事に書かれるなんて嬉しいし、光栄じゃ。たくさんのファンがライブに来てさ、ほんで自分の強さなのに俺や俺のバンドを買いかぶるんじゃ。あの記事の子も、全て自分の力でやったことなんよ。あとは安心できる環境が必要だっただけ。素晴らしい記事を書いたと思うし、彼女もめっちゃ才能あると思う。ただもうちょっと自分のことを信じてほしいわ。〟
Ieroのリスナーとの交流は大きく分けて2タイプ。シンプルな写真やサインが欲しい子と、深く影響を与えた子。
〝ファンに「Frankが私の人生を救った」言われるけど、俺は決まってこう言うんじゃ。俺らはあんたをインスパイアしたかもしれんし、力を与えたかもしれんけど、50-50やで?あんたは自分で自分の人生を変えたよ、俺らはそのサントラにすぎん。〟
基本的に、彼はライブで説教したくない。言いたいことはシンプルで2つだけ。①どうでもええことなんてない②何があっても堂々とありのままの自分でいろ。
〝自分が感じとることを誇りに思って、ほいで自分のベストを尽くしてやったれ。ありのままの自分でおることを謝るな。ただベストな自分でいろ。それができたら、大丈夫じゃろ。〟

2015年4月7日火曜日

【gerard】New Projects/New Sounds

New Projects/New Sounds新プロジェクト/新サウンド

テキスト:Gerard Way
翻訳:@postmcrjapan

Michael Schulzは僕の友達で、Fenderでは僕の代表でもある。あのキラキラしたMikey Wayモデルベースを実現した人物であり、マイケミの間ずっとMikeyをサポートしてくれた人物でもある。そして僕はソロになってから彼はずっと僕をサポートしてる。彼が最初に作ってくれたギターは僕の誕生日のためのものだった。ギターはアメリカンスタンダードジャズマスターで今までのFenderで見たことがなかった面白い色してたから〝Red Meat〟(赤身)と名づけた。彼はレコーディング用の機材を用意してくれたし、The Hormonesにベースやキャビネット、ヘッド、そしてIanのためにすごく良いライブ用のカスタムJaguarも用意してくれた。彼は本物の芸術のパトロンだ。音楽の話をするとその情熱が周りのみんなを巻き込むことになる―彼はアーティストを手伝うことが好き、そしてアーティストにインスピレーションを与えてくれる存在だ。

僕は機材の話あまりしないし、宣伝することもめったにない。キャリアの中で数え切れないほどのタダのモノを断ってきた。それはなんか良い気持ちがしないし、変に縛られるような気がするからだ。現在、僕のアートは3~4つの会社に支えられてる。自分が好きなモノと実際に使ってるモノの話しかしない。子供の頃にBilly CorganやKurt CobainがFenderをプレーしてるの見た瞬間、惚れました。これも僕のファズペダルへの憧れにも関係していて、今となっては結構いいコレクションを持ってる。

僕にとって、Fenderのギターにマジックがある。基本は余計なものがなくて、楽器作りに特有の最小限アプローチがある。もちろんもうちょっと派手なモデルを探してるならあると思うけど、基本シンプルな作りだからこそ自分の声を見つけることができる。ギターから出る音は自分そのものだ。ちょっとスプリングあり、癖あり、明るい音色あり―Fender特有の特徴の全てが込められてるけど、Fenderの楽器の中で本当の自分を見つけることができる。僕はただ単なる、Fenderが好き。ビジュアルにも惹かれていた。音楽をビジュアル的に見ると、楽器のルックスもサウンドで作り出すイメージの一部だ。僕が始めて生でFenderを見た時、大好きなコミックLove and Rocketsから飛び出したかのように見えた。

Hesitant Alienの日本ツアーの後、僕は新しいプロジェクト候補の基本のパーツとアイディアを考え始めた。こういうプロジェクトはたまに音から始まる。そしてたまにそういう音にはある楽器やあるビジュアルがついてる。だから今回は新しいギターが必要だと感じた。何年か前にFenderが限定で製造したとある黒のギターを思い出した。新プロジェクトでイメージしてる音楽はシンプル、そしてイメージしてる楽器もそうだった。

ギターはFenderのLa Cabronita Borachaだった。ボディーはアッシュのリバースジャズマスターでブリッジにTV Jonesのピックアップが一つ。ノブが二つ、そしてネックはテレキャスターのメープル。すごくシンプルだ。

Fenderが作るギターの中でテレキャスターとジャズマスターが一番好き。Hesitant Alienで僕は両方を弾いてた(IanがテレキャスターやストラットなどFender製のモノを)。Hesitant Alien自体はオールFenderのアルバムだ。テレキャスターの弾き心地が好きで、そしてジャズマスターのルックス、触り心地、ラウドな音色が好き。La Cabronita Borachaは両方のいいところを持ち合わせてるから僕にぴったりだったし、プロジェクトにもぴったりだと思った。まだ製造できるかどうかMichealに問い合わせてみたら、彼はFenderのカスタムショップに問い合わせてくれた。工場で奇跡的にボディーが一つだけ残っていた。これはFenderが作る最後のLa Carbonita Borachaだ。ちょっと時間がかかると言われたけど、僕はツアー中だったから急ぐ必要なかったし、もちろん彼らが思う最高のギターを作ってほしかった。

ギターが出来たとMichaelから連絡が来た時、二人でランチをしてから取りに行った。美しかった。そして思った以上にシンプルな作りで大満足。ペンキの下の木目がかすかに見える。帰ってアンプにつなげてみるとやっぱり僕が欲しかったサウンドだ。こういうピックアップ初めてだったけどぴったりだった。ラフで生き生きした感じだ。シンプル。そして感触も最高。慣れたテレキャスターモデルのネックと不思議だけど面白いリバースジャズのボディー。少しずつ弾きながら次のプロジェクトのベースとなる部分を作り始めた。

これは僕が大好きなモノをみんなにシェアしてるだけさ。近いうちにみんなにもっと色々シェアしたいし、僕のプロセスや使ってるツールについてもシェアしていきたい。僕のアートやデザインプロセスから音楽やコミック作りまで、もう少しみんなに分かりやすく伝えていきたいと思います。

最後にMichael Schulz、そしてFenderとThe Fender Custom Shopの皆さん、たくさんの愛とサポートをありがとうございます。僕らのビジョンを現実にしてくれて本当に感謝してます。
Gより

2015年4月2日木曜日

【frank】【動画】Fr.U.N.T. Music Interviews

Fr.U.N.T. Music Interviews: Frank Iero


  

取材者:For Us Not Them, Cardiac in Overdrive
翻訳:@postmcrjapan
字幕制作:@shelly1904

注意:この動画はバスの中で撮影されたみたいで聴き取れなかったところが2か所ほどある。まぁ、最後の一言まとめみたいなところなので全体的の訳くはあまり影響がないと思うんだけど、一応そういうところありましたよっということです。

クリエティビティや歌うこと、ギター、ライティング、フォトグラフィーなどからすると、ご自分はただのミュージシャンだと思いますか?それともミュージシャン以上ですか?

Frank(以下F):俺は色んなことにおいて中途半端だと思う(笑)色々頑張っとるけど、自分は何者だとかよく分からんのぅ。俺はただ単なるものを作るのが好きじゃ。ほいで作る時、時には音楽として、時には書き言葉として、また時にはビジュアルとして出る。絵具で描いてみたり、なんでもええわ、あのクリエイティブな欲望を満たすものならなんでもええわ。

Cardiac in Overdrive(以下CiO):クリエイティブな衝動が来たら何かやんなきゃって感じですか?

F: そう、なんかやんなきゃみたいな衝動じゃ。俺は書くのが好きじゃね、ほんまに好き。でもしんどくなったら、壁にぶち当たるとのぅ、嫌いになるわ(笑)まぁ楽しいけど。ビジュアルアートも好きじゃし。たぶん一番楽しいのはアートで自分の弱みに付け込むこと。苦労することも、しばらく自分のことが嫌いになることが好きっていうか(笑)そういう自己嫌悪がクリエイティブプロセスに火を付けるような気がして。でも今回のアルバムの場合は、何よりも自分の一部を取り戻そうとしとったけぇ苦労するのが当たり前じゃった。無理にでも自分のクリエティビティを取り戻すことに苦労は付きものじゃけ。

CiO: 私思うんだけど、習慣的にクリエイティブなことをすると、やらないと依存みたいな感じになるよね。

F: ほんまそれ。ハイになるけぇ、ずっとそのハイを追いかけとる。クリエイティブ的にうまくいかんと禁断症状だって出るし、ひどく落ち込む。俺らと同じことをやっとる人って自分が作ったものによって自分の価値を決める傾向があるけぇ、自分の作品が気に入らんと自分が嫌いになるし、作れんくなると〝俺って何のために生きてんの?〟って思うし。

CiO: 作曲作詞と言えば、(今回のアルバムからの)好きな歌詞ある?

F: うわぁ~えっと~

CiO: それとも今のお気に入り歌詞とか?そういうの変わると思うから

F: 変わる変わる。アルバムに誇りに思っとる曲はいくつかあるよ。例えば〝Stitches〟とか。あの曲はのぅ、歌詞を振り返ってみてもあんま恥ずかしくないんじゃ。そして〝Joyriding〟―あの曲に光輝く宝石のようなええ歌詞がいくつかある。ああいう曲って他に何も言わなくてもええような―

CiO: 好きな歌詞やフレーズは?

F: あるよ。〝俺の弱みが嫌いだ、あいつらが今の俺を作ったんだ〟(I hate my weaknesses, they made me who I am) ありゃめっちゃ好きじゃ。あと、たぶんアルバムで一番好きな歌詞は〝やってみるなら、一生やってみることになるかもしれん〟(If we try, we might have to try our entire lives)。うつぶせに倒れたら自分の重さで体がぼろぼろになる(ここで歌詞を言い変えてる。本来はIf I fall flat on my face, then may my bones break under my own weight→もしうつぶせに倒れたら、自分の重さで自分の骨が打ち砕くといい)あの歌詞は強気の自分から来たんでちょっとレアじゃ。

CiO: でもいいことだよね。

F: おう、ええことよ。ずっとあんな感じでおれたらええのにのぅ。 

CiO: ねえ!きっとみんなもそう。私の好きな歌詞はね、忘れないようにメモったよ〝空にこんなにもたくさんの星あるのに、なぜいつも俺だけに落ちてくるのか分からない〟(So many stars in the sky and I don't know why they always have to fall on me)もう大好きだよ、これ。本当最高だ。

F: ありがとう。あの歌詞を書いた時はっきり覚えとるわ。曲はほんまタイトル通りで(〝Guiltripping〟→罪悪感)罪悪感を抱かせる人について書いたんじゃけど、
あの歌詞を書いた時は〝大丈夫かい、これ?ちょっとださくない?〟って思ったわ(笑)何回か変えようとしたけど、やっぱりあの歌詞じゃなきゃって。

CiO: 完璧だよ。最初聴いた時涙出たもん、感動ちちゃって。

F: (聞きとれなかった、すみません・・・)

バイナル、カセットテープ、そしてミュージックコレクターの未来

CiO: 最近はForbesにバイナルの人気上昇についての記事を読んだけど―

F: 爆発的に増えたんじゃろ?

CiO: ね!!私にとってはちょっと不思議だけど。だって、私はバイナルから音楽を集め始めて、そして完全にCDに切り替えた。その時、もう二度とバイナルを買うかって思ったし、何年かずっと買わなかったけど、また買うようになったきっかけは実はConventional Weapons(マイケミが2013年にリリースしたアルバム)だった。 

F: ほんま?すごいやん!

CiO: だからあなたのおかげでまたバイナルに惚れた

F: そりゃよかったのぅ

CiO: 将来的にはどうなると思いますか?それともどうなって欲しいの?

F: バイナルの将来?それとも音楽全般の将来?

CiO: どっちでも

F: ん~まぁ今の人気再燃の理由の一つはコレクターがまた出てきとると思うけぇ。俺自信はレコードの儀式っぽいところが好きで― 

CiO: あっそれどっかで読んだわ

F: のぅ!なんじゃろ?棚から引っぱり出して、ホコリを拭いて、プレーヤーに置いて・・・すべてを故意にやっとるわけ。こう〝まぁとりあえず何かけようっか〟みたいな感じじゃないんじゃ。レコードをかけるにはある程度の努力が必要だからこそちゃんと聴くんじゃ。MP3世代にはそういうのがないんじゃね。だってiPodに600万アルバムが入ったって聴かんじゃろ?曲から曲へ飛んだりしてさ、そりゃ集中力が低下するわけじゃ。でもレコードはちゃんと集中させてくれるよ。ほいで将来的にどうなるかっつったら、まぁいずれは人気が収まるじゃろ、ってか今カセットテープが新しいレコードみたいなもんになっとるし―

CiO: いやややや!(ため息)

F: ほんまじゃけぇ待ってみ。もうあっちこっち出とるよ?でも嬉しいことにさ、俺は10代の時にさ、ローカルのライブに行ったりするとそこでカセットが売られとったんよ。安かったけぇ、自分の音楽をみんなに出せるにはちょうどよかったんじゃけど、やっぱ音質がね(笑)ほいで今はめっちゃ安く作れるし、ダウンロードコードもあるけぇなんだって出来るんよ。俺の今後予想じゃけど・・・今後はTシャツとかにダウンロードコードを直接に印刷されとるグッズが出ると思うんよ。これからはグッズと音楽の一体化が始まると思う。

CiO: あら、変わってるね。 

F: たぶんそういうモノが〝みんなにアートも持ってもらいたい!〟というアーティストの気持ちにうまく応えられると思うんじゃね。

CiO: ちゃんとモノとして残るし―

F: そう

CiO: ―私はそれが一番なんだ

F: たぶんそれが次出てくるんじゃないかなと思うんよ

新しい音楽情報やバンドはどうやって知るの?最近は何を聴いてるの?

F: 今じゃないけど、若かった頃、好きなバンドのレコードを買ったら、thank youのところを見て、そこに書いてあったバンドのレコードも買ってみた。自分で見つけた気分になったけぇ楽しかった。おもろいことに最近バンで聴いとる音楽はみんな古いもんさ、聴く機会がなかった音楽ばっかりじゃ。例えば最近は昔のBrigitte Bardotずっと聴いとるし、それ以外はなんじゃろ?他のフランス人アーティストさんしか思い浮かばんわ、おかしいじゃろ?(笑)新しいバンドか・・・あ!もしJoyce Maynorの新しいやつまだ聴いとらんならほんま損しとるで、すばらしいけぇ。たぶん去年一番ハマったアルバムはDerekのやつとJoyceのやつやな。

Derek (Homeless Gospel Choir/現在フランクとツアー中):Pissed Jeansの新しいアルバムもすごくいいぞ

F: あのバンドヤバい!大好きじゃわ、あのバンド

Derek: 俺からの5セント分一言紹介だけさ(笑)

F: いやぁアレは10セントぐらいの価値あるぜ(笑)

本好きだと聞いたけど、今何読んでるの?

F: 今何読んどるかって?ここ数ヶ月はKurt Vonnegut全作を読破しとる

CiO: Kurt Vonnegut大好きだ

F: たまに無性に読みたくなるよね

 CiO: 一番好きなVonnegutは?

F: えええ~ん~~

CiO: 1つを選ぼうとしたらね

F: 1つを選ぼうとしたら・・・ムリじゃ、選べんわ(笑)Slaughterhouse (スローターハウス5)とか?代表作じゃけぇ、あ~でもやっぱCat's Cradle(猫のゆりかご)かな

CiO: Cat's Cradleね。私もCat's Cradle、そしてGalapagosだね
 
F: (大きくうなずきながら)あとThe Monkey Houseの短編集ね  
CiO: 私も彼の短編大好きだ、すごくいいわね

F: ええよのぅ(笑)ほんまじゃ、Vonnegutはいつだってええわ。年を重ねて彼の本を読んでいくとさ、前あんま気にせんかった部分が突然めっちゃ心に響いてさ、こう(!!)みたいな

CiO: 読むたびに違うよね

F: ほんまやな!

CiO: 自分はどんな人生を送ってるかによってね。彼の本の好きだとこはね、自分の人生に何があっても、彼の本に絶対共感できる部分はある。

F: 時代を超える声じゃけぇのぅ。ほんま100%そうじゃ。

Death Spells? (2012年にフランクとJames Dewessによって結成されたエレクトロハードコアバンド)

CiO: 最後に読んだインタビューではDeath SpellsにYESをって・・・?

F:おっほうなん?何に対してイエスを?(笑) 

CiO: アルバムとか?ツアーとか?新曲とか?Jamesは今Gerardとツアー中で忙しいのはわかるけど―

F: そう、今ツアー中で帰ったらまたGet Up Kidsとのツアーが始まって、そしてそのツアーは俺らのヨーロッパとUKツアーが終わるまで続くんじゃね。彼は夏休むけぇできれば一緒に完成させたいんじゃけど―

CiO: アルバムを?

F: ええ

CiO: ツアーとかは・・・?

F: どうじゃろ。したいよ、ほんまめっちゃしたいんよ、ツアー

CiO: ちょっと言ってときたいけど、私Brooklyn Night Bazaar公演に行ったけど、あの時はすごくいい感じのバックスクリーンがあってさ―

F: おう、あったのぅ

CiO: これDeath Spellsのライブにぴったり!ってずっと思ってたの

F: ぴったりじゃろうのぅ

CiO: いい感じのスクリーンだったよ~

F: ありゃ絶対ええ感じになると思うよ。俺らもお金があったらどんなステージにしたいか色々考えとったよ

CiO: だって光る衣装を約束してくれたじゃない!

F: ねーできたらええのにねー(笑)作りたかったよ、ほんまに

CiO: まぁでもファンのほとんどは何よりアルバムが欲しいと思うんだけどね 

F: 知っとる。知っとるけど忙しくてのぅ、ごめん(笑)

CiO: 分かってますよ、大丈夫(笑)

これからは?

CiO: ツアーで4月末までアメリカにいるよね、あっ4月始めごろぐらいまでだね―

F: ええ

CiO: 4月半ばから5月ぐらいまではUKで、そして夏フェス・・・その次は?

F: 秋に予定しとることがあるんじゃけど、まだちょっと話せないんじゃ、ごめん。あとはできれば新曲を完成させてからスタジオでレコーディングじゃ。最近は新曲やっとるけど、3回ぐらいやったかな?

CiO: 聞いたよ、まぁ聞いたことはあるよ

F: でもねボーカル的にめっちゃしんどいけぇ今夜はできんかも、もう声がないけぇ(笑)でもやりたいんよ~ プレー的にはめっちゃ楽しい曲じゃけぇ。まぁ様子を見てみるわ。

CiO: 了解。最後の質問だけど、Record Store Day―特別な何かする予定は?

F: あるけどUKのみ

CiO: え~

F: じゃろ?その理由はね、BBCライセンスじゃけぇアメリカで発売するのが色々と大変でのぅ。でもまぁ一応特別な何かやっとるわ。

CiO: ということでUKに友達がいる皆さん!

F: 連絡した方がええよ(笑)

CiO: はい、質問はこれで終わりだね

F:  ありがとうございます!

CiO: こちらこそありがとうございます!