Kerrang!掲載Death Spellsライブレポとショートインタビュー
取材者:Kerrang!
画像提供:@odetofrnk
翻訳:@frankierojapan
Kerrang!(以下K!):どうだったかフランク?
Frank(以下F):Death Spellsがどんなライブになるか聞かれると俺の答えいつもはカオスじゃった。そしてほんまにカオスじゃったわ!DSとしては初めてだったんよ、人が曲を事前に聴いて、歌詞まで覚えてくれたのは。信じられんよ!最高、ほんまに最高じゃった。最初はどうなるか分からんかったよ。以前のDSライブはさ、〝よし、ライブやっとることをよく思っとらん人が大勢おるけん、目をつぶって下を向こう!〟って感じじゃった。でも今回は〝よし、俺を見に来よるけん!〟じゃけん今回はちょっとだけ目を開けてやったよ!
K!:マイケミに通じてFrankのことを知ったファンにかなりかけ離れたスタイルの音楽をやるってどんな気持ち?
F:そういうファンは度胸があると思う。面白いことじゃ。とあるバンドのメンバーじゃけんってそのバンドのファンのための音楽だとは限らんよ。でもファンの中から変わり者のキッズ見つけてよかったわい。これは間違いなく変わり者のための音楽じゃけん!
Death Spells (plus Robyn G. Shiels)
Broadcast, Glasgow 8月9日2016年
評価:KKKK
耳障りな薄汚いスタイルでFrank Ieroが帰ってきた!彼のデジタルハードコアデュオがグラスゴーをこっぱみじんに!
消されない炎だってある。Frank Ieroがステージに出ると目には見慣れた鋭さがある。おちゃめでドキドキさせるようなまなざしだ。彼はバリアやセキュリティーではなく、アイドルを拝みに来た大勢のファンに囲まれてる。今夜の音楽はいつものFrankという感じではないけど、いつもの〝音楽のためにやってるぞ!〟感は瞬時に分かる。
先月のMCR再結成の噂への反応がKerrang!のHPをダウンさせるほどの大騒ぎだった。ただの噂で終わったことも多くのファンを失望させた。MCRやMCRメンバーへの愛情がそれほど大きいってことさ。そしてThe Black Paradeから限りなく遠く離れた未知の世界Death Spellsでさえ多くのファンに期待させることが出来るのも何よりの証拠だ。
ライブとしてもDeath SpellsはMCRの絶頂期からかなり離れてる。ボロい地下室の会場に違和感なく馴染むし、ギターもシンバルもどこにもない。芝居もフロントマンとしての振る舞いが一切ありません。Frankと天才肌のエレクトロ相棒James Deweesがプログラミングボードの後ろで立ち、プロジェクターからエクセントリックな背景が映し出される。全てが激しいシンスの攻撃音とケンカしてるように見える。
アイルランド出身Robyn G. Shielsの素晴らしいアコースティックデスフォーク(オーストラリア出身Rose TattooのAssault & Batteryのカバーを含めて)から始まった今夜のライブはグリッチコアという高いハードルを越えて、Ieroのエモーショナルで濃厚なポストMCR音楽に共感できるファンを魅了する。
正直、QuaainterludeとEnd of Lifeのデリケートで不気味なピアノは観客のうるさいお喋りに負けそうになったが、Where Are My Fucking Pills?の激しいベースとサイコなシンスが始まるとすぐに黙る。Underneath It AllのNIN後期を思わすような静かなメロディーと強力なベースがFrankのTrent Reznorっぽいボーカルを包み込んでいく。Fantastic Bastardsが天井から汗が滴るほどの熱いラストを飾る。MCRも誇りに思えるような展開でFrankが観客に飛び込み、観客が骨を折る勢いで彼を支えながら歌詞を一緒に叫ぶ。
デジタルノイズ攻撃のDeath Spellsが以前の有名バンドからかけ離れすぎて消化しきれないという観客もいるが、大半の観客にとってはモダンロックの最も気になる冒険の大きな前進だ。夢中にさせる雰囲気。真っ暗で色鮮やか。陶酔感のあるストレス発散。最高のライブだったかって?そうさ。最もダークな魔法さ・・・
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