Death Spells "Nothing Above, Nothing Below" Kerrang! Review
取材者:Kerrang!
翻訳:@frankierojapan
取材提供:@MikeyWayUK
デカイ音を出すにはギターなんか必要ないとFrank IeroとJames Deweesが証明する
①Diluted(ダイルーテッド→希釈されること)
〝後悔を恐れずにこの忌まわしい世界を歩く/俺はビーコンだ、山火事だ〟長年寝かせたFrank IeroのDeath Spellsがやっとスピーカーから流れるとピアノの鍵盤を叩く音と詩のような歌詞がまるで映画のように盛り上がっていく。このアルバムの果たしなく可能性を実感できる一曲。
②Why Is Love So Disastrous?(なんで愛ってこんなにも破滅的かよ)
マシンガンのリズム付き激しい曲を注文したのは誰?きたぞ。
③Hate Unconditional(無条件の憎しみ)
優しいキーにだまされるな。ノイズ多めの曲へと導くワナなんだよ。
④Choke On One Another(お互いに窒息)
こいつはもうちょっとダンスっぽい。EBMのクラブでサイリウムを振り回すイメージが思い浮かぶね。
⑤Where Are My Fucking Pills?(俺のファッキン薬はどこだ?)
一方でこっちはAl Jourgensenの魂のどん底から出てきたかのような純度100%のはちゃめちゃノイズ。
⑥Quaainterlude(間奏曲)
いやぁDonnie Darkoのサウントラを思わすような美しいピアノ間奏曲・・・
⑦End of Life(人生の終わり)
・・・が途切れることなく耳に残るEnd of Lifeに続く。意図的な奇妙さが絶妙。
⑧Hell All-American(オールアメリカン地獄)
Trent Reznorのサイバーゴス音楽レパートリーから出てきたような脈動感あるダンスビート。
⑨Hypnotic Spells(催眠スペルズ)
インダストリアルノイズ攻撃からの箸休め。デカイ音よりは薬物による不愉快なトリップのよう。
⑩Fantastic Bastards(ファンタスティック・バスタード)
こいつはいきいきしたビートと歌いたくなるフック満載!子供の泣き声と虐待のテーマは油断をさせてくれないけどね。
⑪Underneath It All(心の中)
不安なメロディーは意図的にずれてる。頭が痛くなるほど混乱したアバンギャルド映画のサウントラを思わせる。
⑫I Don't Know Much, But I Know I Loathe You(知らないことがたくさんあるんだけど、お前のことが嫌いだってよく知ってる)
ゆっくりと進むディストーションで最後を迎える。終わるとシャワーを浴びたくなるよ。決して聴きやすいアルバムではないけど、完璧にずだずだにした芸術作品だ。
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