2016年7月7日木曜日

【DS】Kerrang!掲載Death Spells特集

Kerrang掲載のDeath Spells特集


英文はこちら

取材者:Kerrang!
翻訳:@frankierojapan

これは訓練ではありませんよ。Frank Ieroが帰ってきた!そして今回はThe Get Up KidsのJames Deweesとご一緒さ。2人であれを復活させるんですよ・・・

DEATH SPELLS


Frank Ieroのstomachachesから回復したばかりなのに、またまたミステリアスなプロジェクトDeath Spells復活!先週DSがフルアルバム〝Nothing Above, Nothing Below〟がVagrant Recordsから7月29日にリリースすることを発表。あっそれに8月にUKツアーもやるみたいだよ。YouTubeにアップされてるデモからしたら、これからがめちゃくちゃクレイジーになりそうだな。僕らはFrankと彼のDSパートナーJames Dewees(エモレジェンドのThe Get Up Kids, Reggie and the Full Effectでおなじみの)に直撃しました。

やぁ2人とも!デビューフルアルバムの全て教えてくれよ~

Frank: タイトルはNothing Above, Nothing Below。アルバム名はバンド名に深く関係してる。バンドを結成した時、嫁の祖母がもう歳で徐々に衰えていた。息をせずに心臓が止まっちゃう時もあって、みんなが部屋に集めると再び心臓が動き出すんですよ。この繰り返しが何ヶ月も続いた。俺にとってはちょっとした死(デス)の発作(スペル)みたいでさ、一度死んでからはまた戻るという感じで。恐ろしかったけど、力づけるようなところもあった:彼女はどこに行くんだとかどうでもよかった、だってまだここにいるんだから。人々がお互いに押し付ける大半の混乱や憎しみ、壊滅などはこの人生の終わりに何が待ってると信じてるかによるものだと思うんだ。他の人は何を信じてるか、俺らはどこに行くんだとかばかり気にして、俺らは今現在どこにいるか見失ってる。もし上にも、下にも何もなかったら、俺らの行動はどう変わるんだろ?と考えてみたよ。

で、どんなサウンドかな?

Frank: 時には地獄の叫び、時には慰め。悪と善、美しさと醜さの並列が必要だと思った。最終的には人生そのものの音だ。山あれば谷あり的な。俺はエレベーターミュージックがあまり好きじゃないさ。音楽をかけるとすぐ気を引いてほしい。だからこそこのアルバムは上出来だ。

James: アルバムをマスターしてくれたAlanからの最初の電話で彼がこう言ってくれた。〝この4年間で仕上げてきた音楽とまったく違う感じの音楽に携わることができて爽快で楽しかったよ。〟俺とフランクにとっては最高の褒め言葉だった。それが目的だったからね。ダンスっぽい曲も、ヘビーな曲もあるが、全体的の強烈さは最近の音楽らしくなく、人がびっくりすると思う。3分間ヘッドホンを外さずに聴いていられたらすごいよ。

チャレンジしてみるよ。どうして、そしてどうやってバンドを組むことになったの?

James: ずっと一緒だったよ(笑)

Frank: それな。プロジェクトのきっかけはNorth Hollywoodのアパートに閉じ込められたからだ。音楽を作らせてもらえなかったことへの反発だった。あと隣人にちょっと意地悪をしたかった。俺はずっと前からJamesのファンだったよ。ファンじゃなかった時が思い出せないぐらいだ。そしてやっと2人きりで音楽が作れるなんて夢みたいだったよ。今でもワクワクするようなことだ。それで色んな曲を作ってたらMindless Self IndulgenceがJamesに電話してきて、ツアーに連れて行けそうなバンドを探してるって。そこでJamesが〝実は俺とFrankは今プロジェクトやってるよ〟って言ったら一緒に公演することに。めっちゃ楽しかったよ、今までやってきたことと全然違ってさ。俺らみたいなバンドとは無縁なデカイ会場でさ、未知の領域だった。

でもDeath Spellsって2012年に結成したろ?ずいぶんと長い間活動してないよね。どうして活動休止にしたの? 

James:休止っていうわけじゃなかったけどね。ただ俺とFrankって他のプロジェクトもあるよ。俺は別のReggie and the Full Effectアルバムを作り始めたし、Frankがcellabrationをやってた。お互いツアーしたし、でもその間はずっと音楽やら何やら送り合ってた。そして2、3年が経つとFrankから〝やりたいけんやろうよ、出そうよ!〟っていうメールやメッセージがいっぱい来ててさ。それで今年の春にやっと時間ができて完成した。

Frank: 俺よりもたくさんのバンドやってる人といえばJamesしかいないんだ。お互いいいタイミングとスケジュールの空きを待ってたのさ。最近はちょっとした休み期間があって、俺的にはDeath Spellsをリリースせずにまたソロアルバムを出すってなんか納得いかなかったというか。当時は最優先だった。俺の正気のためにリリースする必要があったよ。

要するに未完の仕事だったってことかな?

Frank: 不思議だよ。俺のプロジェクトがほんま様々で完全に独立したものなのに、音楽っていうのは人生のクリエイティブタイムラインみたいなものだ。DSのアルバムがなかったら生まれてなかった曲や歌詞がいっぱいあるんだよ。なんか出さなかったらタイムラインに大きな穴が空いたままになると思った。全てをできるだけ分かりやすくしたかった。

早くもこれからのUKライブにソールドアウトの公演があるみたいなんだけど、こんなにも反響が出るってびっくりしたの?

Frank: びっくりだよ!俺らにとってはこのプロジェクトはずっと動いてた。友達としてはよく話したし。しかしファンにとってはスタートストップだった。リリースあって、ライブちょっとやって、ちょっと休んでからまたライブやって、ミックステープ出してさ。DSがいまだに話題になるなんて、人がまだアルバムを望んでくれてるなんて本当に嬉しいよ。

音楽の迫力をライブで再現できると思う?

James: 俺が思うにはDSは学校の美術プロジェクトみたいでさ、目的はダンボールにできるだけのものを乗せてから更にどんどんものを盛っていくことだ。〝さぁどうなるんだ、どうなるんだ〟ってね。最初のライブはマルチメディアを使って、動画を制作したし、Frankの声が狂った楽器みたいな感じだったし。音楽のカオスをうまく表現してたと思うよ。そして今は世界が世界なりにカオスってるしさ。

本当だね。オルランドの乱射事件やUKのEU離脱、トランプが大統領になる可能性も・・・アルバムを作った時ってカオスをテーマにしようと思った?

James:カオスから直接にインスパイアされたならもっともっと汚いアルバムになってたんだろうな。

Frank:曲自体はだいぶ前書いたから直接に関係がないんだけど、すごく人間くさいアルバムだし、この混乱した時代は怖いことに世界共通だ。4年前に作ったにもかかわらず、 曲のテーマは今経験してることに直結してるってどうかしてるよね。

James: "Where Are My Fucking Pills?"って曲はもはや現代のマントラと言ってもいいぐらいだ。俺はそんなに政治的なことがどうのこうのっていうポリティカルな人間じゃないけどさ、世界中で起きてることがあまりにも圧倒的でさ、無関心でいられないよ。

曲をインスパイアした感情やライフイベントってあった?

Frank: この4年間は俺にとってちょっとした自己発見期だった。そのほとんどは本当に自分がどういう人間なのか理解しようとしてたんだ。俺は長い間、クリエイティブな自分と毎日の自分が2つのかけ離れた存在だと思い込んでいた。そして気付いたことはアートは俺がやることではなく、俺自身のことなんだ。 本当の自分から、そして自分を特徴づけることから逃げようとすると様々な感情や気持ちを経験する。アルバムに発見がいっぱい詰まってるよ、痛みも内面の混乱も。世界に起きてることと同じさ。

バンドの役割分担はどうなの? 

James: 俺は歌詞が下手くそだからね。5年に1回ぐらい素晴らしい歌詞が思いつくかどうかだよ。俺のソロバンドReggie and the Full Effectの曲って全然シリアスじゃないよ。鶏やロボットフォンジーなど思いついたクレイジーな曲ばかりだ。でも俺はずっと前からFrankの歌詞が好きだった。俺は音楽の一部を担当した。例のHollywoodのアパートで曲を作ったらFrankに〝お前これになんか叫んだらどうだ?〟って言って、それで彼がちょうどよく叫んでくれるよ。毎日ずっと一緒にいたからアイディアを出し合ったりしてた。エレクトロだから、繰り返しやコピペー、マイナーチェンジ、音割れ、そういうのばかりなんだ。俺は声じゃなくて指で物事を言ってる。

Frank: 彼が作った音楽に言葉を加えることがほんま楽しくて、メロディーやビートから飛んだり跳ねたりしたよ。

シングル曲は?あとクレイジーなMVは?

Frank: ファーストシングルはWhy Is Love So Disastrous?、曲はとある写真にインスパイアされた。写真にはそのフレーズを手にタトゥーした兵士が写ってるけど、何のために戦うのか、俺らがどういう人間なのか、そしてなんで俺らと同じ人間なのに違うところで生まれ育っただけで理解し合えないのか考えるきっかけになったよ。ただそれだけなのに理解し合えないんだ。愛と憎しみが結びついてることをテーマにした曲で、考えてみると2つはほとんど同じ感情さ。俺らはみんな愛するため、そして愛されるために戦ってるんだ。アルバム全体のテーマなんだ。

James: もうひとつのシングルはHypnotic Spellsかな。Where Are My Fucking Pills?もあるよ。あれはだいぶ前から出してるよね。MVだってもう出来てるし。まだ公開してないけど、曲と同じぐらいぶっ飛んでるさ。すごく奇妙な仕上がりなんだ。共通の友達Patがそれ系の動画制作に関わっててラッキーだよ。音楽にぴったりさ。

気になるね。プロジェクトはいつまで続くと思う?

James: 俺も同じこと考えてた。エレクトロだし、2人だけだからツアーに出るのが簡単で、クルーとか心配しなくていいさ。比較的にシンプルな感じでやっていける。俺らはたくさんの独立したプロジェクトやってるから、一緒になって2人で音楽を作るっていいよね。どうなることやら。

Death Spellsのツアー中にはお互いのソロプロジェクトの音楽を作ったりします?

James:少なくともお前はそうよねFrank!俺はやろうと思ってるけど夏は色々と忙しいし、個人的なこともあったから難しいよ。Death Spellsを仕上げてたうちに嫌なこと全部忘れて集中できたから救いになったよ。

Frank: 俺とJamesはね、生涯現役だよ。集中してクリエイトしてない時でも何かしらとクリエイトしてる。このプロジェクトは俺らのちょっとした癒しになった。

最後にFrankに聞きたいけど、ツアーが終わったらソロプロジェクトに戻る予定?

Frank: 不思議だよ、最近までは次のソロアルバムを仕上げようとしたけど、どうしても出来なくてさ。スタジオ入りも予定してたし、時間がなくて焦ってたよ。〝できないんだ、どうしよう、どうやって終わらせるんだ?どうやって曲を仕上げれるんだ?〟って。しかしDSのリリースを仕上げたら突然全てがうまくいくようになって、スタジオ入りの2日前にアルバムを完成した。実はアルバムの録音も完成してもうすぐミックシングが始まる。だからまぁ、ほとんど終わったってことで。



 


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